2010年02月21日

伊勢の旅18(完)「名古屋」

【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




さて、今回の伊勢の旅も終わりが近づいてきました。

最終日の朝日を内宮さんで拝み、最後のご挨拶をしたあと、伊勢を後にしました。

快速みえの指定席は、最初はガラガラだったのですが、先へ行くごとにどんどん席が埋まっていきました。



実は、山梨の知り合いで三重出身の方がいて、最終日のその日、そのかたと名古屋でランチをご一緒させていただく約束をしていました。

名古屋駅で途中下車し、偶然にも同じ電車に乗っていた知り合いとホームで落ち合いました。

「どこに行きたいですか?」

という彼女の問いに

「どこか神社に行きたいです。」

と即答したのは、お伊勢さんの余韻がまだあったのでしょう。



伊勢53

















彼女は、名古屋で有名な「熱田神宮」へと連れて行ってくださいました。

こちらの「熱田神宮」も天照大神様を祭ってあるお宮さんだそうです。

なんだか繋がってますね。おもしろいなぁ。



伊勢52















こちらの境内でいただいた「宮きしめん」は名物だそう。

つるつるとして、とってもおいしかった〜〜〜。


伊勢51















彼女と「伊勢うどん」のコシのない麺の話をしていたら、隣に座っていたご夫婦が

*「ああ、あれは全然ちがうわね〜」

と、会話に参加してこられました。

「味噌煮込みうどん食べてみたいんですよ〜」と、わたし。

*「ああ、じゃあ、○○ってとこが有名だよ。でも、あそこの味噌煮込みうどんは堅いよ〜〜〜!ほとんど茹でてないんじゃないかっていうくらい、堅いんだよ〜。覚悟して食べたほうがいいよ!」

そうなんだ〜、そう言われると、挑戦したくなっちゃうじゃないですか。



知り合いは、すぐに予定があったので、ほんの2時間だけ一緒に時間を共にしてくれました。

忙しいのにわざわざ来てくださって、いいかただなぁ。

ここまできて会えるなんて、縁があるなぁ。



彼女と別れた後、名古屋城が見たくて地下鉄に乗りました。


伊勢55























大みそかのこの日。

名古屋城は閉館しているのは知っていたのですが、近くに行ってチラリとでもお城を見たいな、と思い、その隣にある名城公園に向かいました。

地下鉄の改札口を出る前に、この改札であっているのかな〜、とウロウロ、キョロキョロしていたら、改札の駅員のおじさんが

*「どこにいきたんですか〜?」

と、聞いてきてくださいました。

「名古屋城に行きたいんですけど、今日は閉まってますよね?だから、外から見えないかなーと思って。」

*「ああ、じゃあ地図をあげますよ、こちらに来てください」



名古屋のかたも、とても親切ですね。

地図で一番の近道と、一番よく見えるポイントを教えてくださいました。

*「どこからきたんですか?」

「山梨からなんですけど、いまは、伊勢から来て、山梨に帰るところで名古屋に立ち寄りました。」

*「ああ、そうですか。わたしは三重の出身ですよー」

「へぇ〜!いいところですねー」

*「伊勢は食べ物がおいしかったでしょ。うまし国、って言われるくらいだからね」

「えーと、実は名物料理は伊勢うどんしか食べてないんです。わたし、お肉などがダメなので。」

*「そりゃ残念ですね!でも伊勢うどんは美味しくなかったでしょう〜。」

「あはは!はい、美味しくなかったです。ごめんなさい」

*「いやいや、地元のわたしらも、あれは観光客の人には受けないよな〜、と思ってますから(笑)」

「あ、そうだ、名古屋で味噌煮込みうどん食べたいんです。このへんにはないですか?」

*「このへんにはないけど、名古屋駅近くにはありますよ。でも、味噌煮込みうどんも堅くて食べにくいと思いますよー」

「そう聞きました。だからその堅いのにチャレンジしてみたいんですよ!」

*「あはは!なるほど。」



わたしも暇でしたし、駅員のおじさんも暇そうでしたので、ひととき、おしゃべりを楽しみました。



親切で朗らかな駅員さんにお礼を言って駅の改札を出ました。

地下鉄から地上に出てすぐにある、静かで明るい名城公園を抜けて、名古屋城周辺をぐるりと一周しました。


伊勢54






















名古屋城の中には入れなくて残念でしたが、また訪れる理由ができましたね。

お濠の周りを一周して、隣の地下鉄の駅から名古屋に戻ました。

ちょうどお昼時だったこともあり、待望の「味噌煮込みうどん」は、ウェイティングのお客さんが長蛇の列でした。

乗り換えの時間が迫っていたので、泣く泣く、断念しました・・・。

また、絶対にいつか戻ってこなくては。

名古屋駅から帰路につきました。



途中の木曽福島あたりは美しい雪景色でした。


伊勢58
















一年が終わるその日に、たくさんのことを思い出しながら車窓から、幻想的は白銀の世界をぼんやり眺めました。

なんともいろんなことがあった年でした。

その一年だけで、何カ国に行ったんだろう?

一番の大きな変化は、山梨に11年ぶりに戻ってきたこと。

私の中で、なにかが大きく変わったんでしょう。

そして、これからもさらに前進していくはずです。



良い旅は、過ぎてからもずーっと、心地よい余韻が残ります。

いつまでも続くこの余韻に浸り、また訪れる機会が来るまで、素敵な思い出として記憶の中にしまっておきます。

この素晴らしい旅に導かれたことに感謝いたします。

合掌。



長い旅日記におつきあいありがとうございました。

≪ 完 ≫





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

伊勢の旅17 「太江寺ユースホステル」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】





伊勢に滞在の3泊、お世話になりました

「太江寺ユースホステル」

わたしは一人旅をするときは、ユースホステルを利用することが多いです。

バックパッカーが泊るこういった場所では、人との出会いが楽しく、その出会いが旅の思い出のスパイスとなります。

また、豪華さとは反対の意味での「非日常」を体験できます。

今回お世話になったこちらは、お寺の宿坊をユースホステルとして開放しているところ。

おそらく、皆さんの想像を絶する「シンプル」さです。(笑)



伊勢36−4






















管理人のおばさまがお部屋に案内してくださったときのこと。

「部屋にかぎはかかりますか?」

*「ああ、かかるよー」

お部屋の戸は障子で、右と左の戸の合わせ目のところに、クリクリとまわして閉める鍵が付いています。

ちっちゃいころに親せきの家にあったような、鍵です。わかりますかー?(笑)

まあ、無いよりはいいか。あれ・・・でも・・・。

「あれ?じゃあ、外からは鍵がかからないんですか?」

*「ああ、外からはかからんねぇ」

わたしがお世話になったお部屋には障子が二面と、中庭に通じるガラス窓もありました。

*「この戸は中庭だから、中からのカギもないよ。」

「え?」

*「中庭だからね。ええやろ。」

と、さらりと流されました。

そうですか。まあ、いいなら、いいです。(笑)

わたしもあんまり細かいことは気にしないので、まあ、いいです。

でも、インドの200円の宿でさえ鍵はありましたよー。(笑)

日本の平和を改めて実感しました。

まあ、いいです。平和だし。



朝食も夕食も、お食事はなんにもついていなかったのですが、ユースホステルですのでキッチンスペースがあって、電子レンジやポットなどの基本的な家電が置いてありました。

シェルフの中にはお菓子やカップラーメンがいくつか乗っていて

「どれでもひとつ100円」

と書いてある紙が貼ってある下に、小さな丸い缶が置いてあり、その中にはいくつかの100円玉が入っていました。

「勝手にもってってー、ここにお金入れてくれればいいからさ」

というラフな感じ。

うふふ。

いいですね〜〜〜。わたし、こういう感じ、大好きです。




暖房は灯油ストーブで、部屋にいるときはそれにかじりついていました。

部屋で灯油ストーブの前で日記を書いているときに、

建物の玄関の戸が(←襖みたいなやつ!玄関なのに!)空きました。

ガラガラガラガラ・・・

「すみませーん。」と、誰かが入ってきました。

管理しているおばさまは違う棟にいるので、玄関脇にある呼び鈴を鳴らさないと気がつかないようです。

仕方がないので「はーい」と、わたしが出迎えました。(笑)

*「今夜、予約しました加藤です〜。お世話になります〜。」

と、若いメガネの青年。

「あ、そうですか。お疲れさまでした。じゃあ、そこの呼び鈴を押してみてください。」

*「あ、はい。あのー、このへんに食事ができるところありますか?この宿では食事が出ないんですよね。」

「んー、たぶん、このへんだと二見プラザの中と、その向かいにレストランがありましたよ。あとはコンビニが歩いて25分くらいのところにありますよ。あ、おばさんが来ましたので、彼女に聞いてください。」

*「え?」

「わたし、宿泊客なんです。」

*「あ、そうなんですか。あはは。馴染んでますね。」



こういう、ラフな感じも、大好きです〜。

だから田舎が大好きなんですよね〜。



話がそれましたが、この玄関の襖みたいな戸、
寒いとか、
建てつけが悪いとか、
右側が開かないとか、
ぴったり閉まらないとか、
そういう問題もありましたが、それ以前に・・・・

There is a no key.

カギがありませんでした。

ここは玄関だというのに。

こちらはユースホステルで、宿屋で、お客様が宿泊しているというのに。

メインの入口のカギがないんです。

壊れているとか、使えない、とかじゃなくて、そもそも、鍵の存在がないんです。

カギ代わりのつっかえ棒とかも、なしです。

笑えます。ラフすぎます。

平和です〜。日本サイコー!



伊勢56





















この、味のある太江寺ユースホステルでは、素敵な若者たちと知り合いになりました。



マレーシア人でシンガポールに住んでいるchinさん。

一緒に朝日の夫婦岩を見に行って、コンビニで朝食を買って、パンをわけあって食べました。

とっても楽しい方で、会話がポンポンとリズミカルでおもしろいかたでした。

もっと、一緒に旅したら、きっともっともっと楽しいだろうな〜。

今度シンガポールに行くときは遊びましょう、と約束をして連絡先を交換しました。

そして、偶然にもわたし、さ来週、乗り継ぎでシンガポールに一日だけ行きます!

わお。



東京に住んでいる、韓国人のヒヨンちゃん。

オートバイを買ったばかりで、それに乗りたいがために旅をしているそう。

行き先は決めてないけど、ひとまず、行けるとこまで南に進む、って。

オートバイは寒そうだね〜〜、って言ったら、寒いけど楽しいよ、って。

わたしと同じこと言ってるなぁ、と思いました。(笑)

日本語がペラペラで、最初は日本人なのかと思うほどほぼ完ぺきに喋りました。

彼女はなんと!ガイドブックを持っていなくて、伊勢にはなにがあるのかほとんど何も知りませんでした。

本当に、ツーリングがしたくて旅しているんですね。

わたしのガイドブックを貸してあげました。



東京に住んでいる、フランス人のCPとそのボーイフレンド。

「語学学校で教えているの?」

と聞いたら、「いつもそう聞かれるけど違うんだ。」と彼女。

中国系のフランス人らしく、見た目はアジアのお顔でした。

ボーイフレンドの彼は完全なフランス人っぽいお顔で、英語のアクセントもフランス人でした。

フランスのような優雅な文化のかたは、このあらゆる面で適当な(笑)古いユースホステルをどう感じるのかなぁ。

以前働いていたリゾートホテルがフランスの会社だったのでわかりますが、かなりかけ離れています。



たった3日間の宿泊でしたが、楽しい思い出をありがとうございました。

たくさん笑って、よい思い出になりました。

若いみなさんからたくさんの元気をいただきました。

素晴らしい偶然の出会いに感謝☆



伊勢57




posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月19日

伊勢の旅16 「河崎」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



バスで宇治山田駅へ。


伊勢32














そこから歩いて25分くらい。

夕焼けの河崎に到着しました。

ここは川岸の町。

川沿いに風情のある建物が立ち並びます。



まもなく閉館となる「河崎商人館」に入りました。


伊勢34−2





















ここはとても庶民的な歴史館。

受付のおじさまがとても丁寧で、河崎の歴史について説明してくださいました。



伊勢34
















このあたりはおかげまいりの台所として栄えた場所だそうです。

おかげまいりとは、伊勢に参拝に来ることをそう呼びます。

昔は日本全国から徒歩でこちらまで参拝に来たそうで、その疲れた身体を休めるためにこの河崎で一休みしたそうな。

付近に流れる勢田川から、物資を流して、遠方から運んでいたそうです。

つい数十年前までこの習慣は続いていて、食料やら日用品やらは川を流れてどんぶらどんぶら、こちらまで運ばれていたようです。

風情があって素敵ですね。



勢田川に夕陽が映えて、とても美しかったです。


伊勢33
















河崎商人館は、昔の商人の家、そのままが歴史館となっていました。

小柄な昔の日本人の家らしく、小さな部屋がいくつかにわかれていて、天井がとても低く、たぶん170cmくらいしかないかな?

背が高い人だったらふすまの梁に頭をぶつけてしまうでしょうね。

お手洗いもそのまま残っていて、恐る恐る、覗いてみました。

何百年も前から使っている机や、レコードプレイヤーなど、年代物・・・・・という言葉の価値よりもさらに古い歴史あるものがずらりとラインナップされていました。


伊勢34−3






















実際に使っていたころの写真まで飾られてあったので、実際のものと照らし合わせたりして、とても楽しく鑑賞できました。

昔の方が書いた書物などを見ていると、すごく興味深くて、古典などのお勉強もしたくなってしまいます。

これ以上、お勉強することが増えてしまうと寝る時間がないので、今はできないですが(笑)

日本の歴史ってとてもおもしろくて、飽きません。

きっと、心に根付いているんでしょうね。










posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊勢の旅15 「天の岩戸 3」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




天の岩戸を背にして、鳥居をくぐり石造りの階段を駆け下りていくと・・・・・。

今まで人影がほとんどなかったのですが、そこには見覚えのある軽トラックが駐車してありました。

入口であった、あの地元のおじさんが、軽トラックの近くでまさに「ウロウロ」していました。

私が降りてくるのを見ると、途端にさらに「ウロウロ」として、挙動不審状態です(笑)

わたしを待っていてくれたんだな〜、とわかりやすいほどわかります。

うふふ。おじさん、かわいい。

駐車場はもっと向こうのほうにあるので、車で入ってこれるギリギリのとこまで来てくれたんですね。

嬉しいなぁ。

さっきは急いでてあまりお話しする時間がなかったけれど、実は、さっきよりももっと時間がないんだよな〜。

嬉しいんだけど、残念ながらおしゃべりできないやー。



伊勢5






















そう思いながらおじさんに近づいて行きました。

「こんにちわ〜、さっきお会いしましたね〜」

*「おおぅ、ああ、さっきの。」

おじさん、とっくにわたしに気がついてチラチラ見ていたというのに、たったいま気がついた!という素振りです。

ふふふふ。さらにかわいい。

*「どうだったい?」

「素晴らしかったです。」

*「これから伊勢に帰るのか?バスに乗るのか?」

「はい、急がなきゃ!」

*「乗っけてやってもいいけどな。」

「え?本当ですか?」

*「ぼくはこの辺の区長をしているから、ここの整備などもしているんだよ。怪しいものじゃないから安心していいよ。ちょうど伊勢まで買い物に行こうと思ってたからね。遠慮しないでいいよ。」

「わぁ!助かります!お願いしたいです!」



そんな流れで、おじさんが伊勢まで送ってくださることになりました。

三重のかたは、本当に親切ですねー。

おじさんは、わざわざ、車で来れる一番奥まで来てくれて、わたしが戻ってくるのを待っていてくださったんですね。

ほんの通りすがりの私を心配してくれたなんて。

こーーんな、サプライズは本当に嬉しくて、心が温まりますね。

三重、大好きです!



おじさんの軽トラックに乗せていただいて、さっき小走りでやってきた道を、今度は軽トラでブルンブルン帰ります。

あっという間にバス停まで到着して、帰るのがなんだか寂しくなりました。

ここは、志摩市、目指すは伊勢市内。



伊勢42−5























おじさんの軽トラは、想像以上に年代物のようでした。

ガタガタ、ガガガガッ、振動がすごすぎて、大声で叫ばなければおじさんとお話ができません。

おじさんの喋る、三重の言葉に少し慣れてきたとはいえ、何回か聞き返すので、なんども叫んでいただいて申し訳ない感じがしました。



(おじさんの言葉は全部、三重の言葉でしたが、わからないので標準語に変えています。想像で言葉を変えて楽しんでください〜☆)

*「どうして天の岩戸に来たの?」

「どうして・・・・?ん〜〜〜〜〜」

*「内宮さん、外宮さんに行くのはわかるけど、ここにはなんにもお店もないし、まわりにも何にもないし、特別宣伝していないし、有名じゃないし、でも、ここに来る人は結構たくさんいてさ、なんでかな〜、と思って。」

「わたしは〜、なんだかどうしてもここに来たくなったんです。なんでかわからないけど。」

*「そうかい。それでどうだった?来てみて」

「とっても素晴らしい場所でした。わたしはここがナンバーワンだと思います。素晴らしいエネルギーを感じました。また今度ゆっくり来たいです」

*「そうかそうか。そう感じたか。ここは昔、本当に天照大神がいたところだからな、エネルギーが強いんだよ。こないだ作家の○○さん、っていう人が来たけど、その人は雑誌でここのこと言っててな、えらい苦労してここまで来て、だいぶ長いこと歩いてやっと到着した割に、なんだかちっぽけな神様しかいなくて、とってもがっかりした、って言ってたんだよ。それを雑誌に載せてたんだよ」

「ええ〜〜〜〜、それはわかってないですね。あそこまで行く道のすべてに神聖なものを感じるのに。」

*「そうだろう?作家だかなんだかしらんけど、わかってないものにそんなこと雑誌に書かれて、こっちだってがっかりだよ。」

「わたしはここが一番好きですよ!伊勢の思い出を語るときは、真っ先にここを思い出しますよ。」

*「おお、そうか、それはよかった」

「それから、井雑宮もすごかった。あそこのエネルギーはものすごかった。」

*「あそこは、内宮さんに神様が移る前に、ずっと長いこといた場所なんだよ。」

「ああ〜、だからかぁ〜」

*「公にはされていないけど、ずーーーっとあそこにいたんだよ。地元の人しか知らんけどな。」

「へぇ〜〜〜、そうなんですねー」



地元のことや、お宮さんの裏話や、季節の行事のことなど、おじさんはいろんなことを教えてくれました。

おじさんとの会話はとても楽しくて、あっというまに伊勢に到着してしまいました。

もっとドライブしていたかったな。

旅って、こういう出逢いが楽しいです。

だから、ひとり旅、大好きです。



*「あんたはなんだか違うね。なんの仕事しているの?」

「わたしはヨガの講師をしております。」

*「やっぱね〜、なんだか違うと思ったんだよね。またおいでよ、次は僕が案内してあげるから。」

「ありがとうございます!」



素敵な出会い、楽しい思い出をありがとうございました☆



伊勢43









posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 00:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月17日

伊勢の旅14 「天の岩戸 2」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




背の高い木々が奥深くまで連なるこの参道。

一眼レフを片手で抱えるようにしながら、タッタッタッ、と駆け抜けました。

木々がざわざわとして、この珍しい来訪者に驚いているようでした。

参道は小さな湖沿いにのびていました。



伊勢39−2















晴れていたらきっと、キラキラと輝く湖面が美しいのだろうな、と思わせる、緑に囲まれた湖を左手に見ながら、

さっきのおじさんはきっと、この湖で野鳥を撮影したんだな、とわたしもカメラを構えて野鳥を探してみます。

カメラを下ろし、ニット帽をかぶり直すと、また、足を速め、白い息に鼻の頭を湿らしながら、先を急ぎました。



本当に、美しい場所でした。

目に映るもの、なにもかもがキラキラと輝いて、すべてに命が宿っていました。

こんなに素晴らしい生命力を感じる場所は、他にはめったにありません。



伊勢42
























そびえたつ木々も

心地よい水音を醸し出すせせらぎも

石の一つ一つにさえ、すべてに表情があります。

すべてのものに、感情が宿っている感じがします。




言葉には言い表せない感覚です。

ここにいるだけで幸福感が胸に溢れてきます。



さきほどのおじさんが撮影した「白装束の滝修行」の滝に到着しました。



伊勢42−2























おじさんの写真で見たよりも、とても小さくて、少し拍子抜けしました。

滝・・・・というよりも、うたせ湯・・・・という感じ。

今日はやっぱり、どなたも修行されていませんでした。残念。

滝の落ちる水音が、耳に心地よく、しばらくそこに佇んで目を閉じました。



階段状になっている岩の連なりを昇っていくと・・・・・

やっと辿り着きました、「天の岩戸」。

ここはかつて、天照大御神様がお隠れになったと言われているところ。

ここで、その神話を古事記より引用しているWikipediaから・・・・


*****

誓約によって身の潔白を証明したスサノオは、そのまま高天原に居座った。そして、田の畔を壊して溝を埋めたり、御殿に糞を撒き散らしたりの乱暴を働いた。他の神はアマテラスに苦情をいうが、アマテラスは、「考えがあってのことなのだ」とスサノオをかばった。

しかし、アマテラスが機屋で神に奉げる衣を織っていたとき、スサノオは機屋の屋根に穴を開けて、そこから皮を剥いだ馬を落とし入れ、一人の天の服織女が驚いて梭(ひ)で陰部を刺して死んでしまった。ここにきて、アマテラスはスサノオの行動に怒り、天岩戸に引き篭ってしまった。高天原も葦原中国も闇となり、さまざまな禍(まが)が発生した。


八百万神が会議をしたとされる天安河原
そこで、八百万の神が天の安河の川原に集まり、どうすればいいか相談をした。オモイカネの案により、さまざまな儀式を行った。常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。天の安河の川上にある堅い岩を取り、鉱山の鉄を採り、鍛冶師のアマツマラを探し、イシコリドメに命じて八咫鏡(やたのかがみ)を作らせた。タマノオヤに命じて、八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせた、アメノコヤネとフトダマを呼び、雄鹿の肩の骨を抜き取り、ははかの木を取って占い(太占)をさせた。賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、フトダマが御幣として奉げ持った。アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、アメノタヂカラオが岩戸の脇に隠れて立った。アメノウズメが岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りをして、胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った。


岩戸神楽ノ起顕(三代豊国)この声を聴いたアマテラスは何事だろうと天岩戸の扉を少し開け、「自分が岩戸に篭って闇になっているというのに、なぜ、アメノウズメは楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか」と問うた。アメノウズメが、「貴方様より貴い神が表れたので、それを喜んでいるのです」というと、アメノコヤネとフトダマがアマテラスの前に鏡を差し出した。鏡に写る自分の姿がその貴い神だと思ったアマテラスが、その姿をもっとよくみようと岩戸をさらに開けたとき、隠れていたタヂカラオがその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。すぐにフトダマが注連縄を岩戸の入口に張り、「もうこれより中に入らないで下さい」といった。こうしてアマテラスが岩戸の外に出てくると、高天原も葦原中国も明るくなった。

八百万の神は相談し、スサノオに罪を償うためのたくさんの品物を科し、髭と手足の爪を切って高天原から追放した。

*****


でもこの神話の舞台だという場所が日本の各地にあるらしく、三重県だけでも3か所あるようです。



やっと辿り着いた天の岩戸は、とても崇高な空気の中たたずんでいらっしゃいました。

これが「岩戸」なのだろうか・・・と想像する場所には小さな鳥居が設けられていて、

そこの洞窟の岩穴からの清水は名水百選に選ばれているとか。

この流れる水が、ひょっとして、さきほどの小さな滝につながり流れているのかな?



伊勢42−4






















本当に、どこをみても美しく、すべてのものに魂があるのが感じられます。

生き生きとした存在感を、そこにあるすべてから感じられるのです。

そこにある空気や、その空気を振動する些細な音までも、躍動してわたしの身体に触れてくる感じがするのです。



伊勢41






















もっと、ずっと、長い時間そこにいさせていただいて、

できることなら、ここでスケッチブックに絵を描きたいな〜、と思いました。

わたしは色鉛筆やクレヨンで絵を描くのが好きです。

今回の旅では持ってこなかったのを、少し後悔しました。



ここまで呼んでくださって、どうもありがとうございます。

無事、ご挨拶に来ることができました。

丁寧に手を合わせ、頭を下げます。



もっとのんびりしたい後ろ髪を、長ーーーく引かれながら、

ついさっき来た道を戻り始めます。

タイムリミットが近づいています。

バスの時間まであと15分!

走れば間に合う! 急がなきゃ!

このへんのバスは時間通りに来るのだろうか?

それとも、少し早く来るのか? 遅く来るならいいけど。



伊勢39






















今、登ってきた階段を、軽く弾むようにして駆けおります。

間に合うかなぁ。

次のバスに間に合わなかったら、宿に帰るバスがなくなっちゃうんだ!

タクシーを使えばもちろん帰れるのですが、一日フリーパスを買ってあるので、どうしてもそれを使って帰りたいという貧乏症が邪魔をしています。

それに、宿の近くにある二見浦で、夕陽も見たかったし、さらに、最終日の前日だったその日は、宿の近くの二見プラザでおみやげを買わなければならず、そのバスに乗れば、その二見プラザの閉店ギリギリに間に合う予定だったのです。

そんな理由から、やっぱり、そのバスに間に合ったほうが、やりたいことが全部できてしまうのです。

計画通り、がんばって急ぎます!

ひょい、ひょい、と階段の岩を降りて行き、坂になっている参道を、転がり落ちるように駆け下りると・・・・・



ん・・・・・・・??

あれは・・・・?





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月16日

伊勢の旅13 「天の岩戸 1」

【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】





*「岩戸に行くのかいぃ?」

「はい。ここから歩いてかなりありますか?」

*「そうだな〜、20分か25分くらいかな〜」

「40分後のバスに乗らないとならないので、行って戻ってきて、ギリギリだ。走れば間に合うかな。急がなきゃ!」

『天の岩戸』のバス停を降りて、参道に通じる入り口を入ったところにいた地元のおじさんと。



伊勢40
















旅の後半。

なぜだかどうしても、『天の岩戸』に行きたかったんです。

ガイドブックには、ほとんど情報が載ってなく、どんなところかも、どうやって行くのかも、はっきりとはわからなかったのですが、

それでも、なぜだかわかりませんが、どうしてもこちらに行ってみたいと思ったんです。

旅が終わる前日のその日。

もう、わたしにはあまり時間がなかったので、ちょっと遠いそちらに行くのは、一度は諦めたのですが、

やっぱり、少しでもいいから行ってみよう、と思い直し、内宮さんの近くのバス案内所で行き方をききました。

そこで、観光客が多く乗るバス停とは少し外れた、地元の方が利用するバス停を案内されました。

バス停でしばらく待っていると、定刻より少し遅れてバスが到着しました。

車内に乗り込むと、かなりすいていて、乗客は3名ほどでした。

「20分くらいで到着しますよ」というバス案内所の女性の声を思い出し、お気に入りの一番前の左側の席に座りました。

バスに乗るときは、ここが、一番、正面が見えて楽しいんです。

わくわくしながら座って、落ち着く間もなく

「つぎはぁ〜、あまのいわとぉ〜〜、あまのいわとぉ〜〜」

と、車内アナウンスが・・・・。

えっ・・・・!! つぎ・・・・!?

バス案内所のかたの話だと20分以上はかかるってことだったのに・・・・!

あ・・・そうか、ひと停留所、20分かかるのか・・・・。

へぇ〜〜〜〜!



バスを降りるときに、

*「あそこに見えるのが天の岩戸の入口ですか?」

と運転手さんにお聞きすると

「そうですよー。中まで歩いて20分以上かかりますよ〜。結構歩きますよ!がんばってくださーい。」

と、親切に対応してくださいました。

本当に、三重のかたがたは、どこでも親切です。



バスを降りて、反対側にある帰りのバス停のタイムテーブルをチェックしました。

あと、40分後のバス・・・それを逃すとそれより1時間後になるのか・・・。

そうすると、宿に帰れなくなっちゃう・・・・。

こりゃ、走るかな。

小走りに緑豊かな小道へと続く入り口を入りました。



伊勢40−2






















入ってすぐそこに、地元のおじさんが軽トラックを横付けして何やら、木の枝をバッサバッサと払っていました。

枝を集めて、整備しているようです。

バキバキ、バキバキと、枝を踏みつけていました。

おじさまと、バチッ☆と目が合ったので

「こんにちわぁ〜」

と声をかけて通り過ぎようとしました。・・・・が

*「あんた、写真を撮るのかい?いいカメラだね。」(三重の方言)

お話し好きのおじさまでした。

三重の言葉だったので、最初は何を言っているのかわからなかったのですが、何度も聞き返しながら、会話させていただきました。

「はい。写真は趣味なんです。」

*「じゃあ、ちょっとこれを見てくれよ」(三重の方言)

おじさん、軽トラックの助手席の足元から、ゴソゴソと、なにやら探っています。

*「ほら、これ」

見せてくださったのは、白装束をきた人が、滝に打たれている写真でした。

*「これは岩戸で撮ったんだよ。天の岩戸を信じる信者さんがいてね。その人たちがこうやって修業に来たんだよ。」(三重の方言)

「へぇ〜〜〜〜〜〜!すごいですね!いい場面に出会いましたね!」

*「今日は滝の修行はやってないかもしれないけど、何日か通えば撮れるかもしれないよ」(三重の方言)

「あ、でも、わたし明日帰らなきゃなんです。」

*「どっから来たの?」

「山梨です。」

*「ほえぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!山梨!!わざわざ!それはそれは・・・!」



ひとしきり、山梨のことについて、三重まで来た交通手段、天候について、富士山、ほうとう、武田信玄などなど、おじさんからの質問にお答えしました。

おじさんは、わたしが何回も聞き返すので、少しゆっくり喋ってくださり、たぶん、少し、関東の言葉に近い喋り方をしてくれたんじゃないかと思います。

まるで、外国人と話すときとおんなじようだわ、と苦笑しました。



伊勢40−3
















はっ・・・・・!!

そんな場合じゃなかった!急がなきゃなんだった!

「あのぅ、おじさん、わたし実は急いでるんです」

*「ああそうかい。じゃあ、これも見てってくれよ。」(三重の方言)

おじさんはまた、車の中をゴソゴソやって、アルバムを引っ張り出してきました。

見せてくださったアルバムの中には、野鳥がたくさん撮影してありました。

おじさんが、全部、この付近で撮ったものらしいです。

自分の作品を見てもらいたかったんでしょうね。

わたしも写真を趣味とするものとして、お気持ちわかります。

でもっ!!

今は、時間がないんですっ!



「ありがとうございました。素晴らしい作品ですね。でも、わたし、もう行かなきゃなんです。あと30分後のバスに乗って帰りたいので。時間があまりないんです。」

*「どこまで帰るの?」

「伊勢です」

*「ああ、そうか。じゃあ、急がんとな。ここを道なりにいけば岩戸に着くよ。」(三重の方言)



地元のおじさまとの楽しい会話はとてもよい思い出になりました。

ほっぺたが赤くて、かわいいおじさまでした。



伊勢40−4

















さあ!急がなきゃ!!

片手に一眼レフを抱えて、もう片方の手にバッグを抱えて、ほとんどジョギングしながら、エッホエッホ、と先を急ぎました。

時折、止まってはシャッターを切って、そしてまた、走り出します。

ニット帽がずり落ちて、前が見えなくなります。

身体が暑くなって、セーターの中に汗が流れます。

えっほ、えっほ。

白い息が口元からこぼれます。

走りながらも、自然に微笑んでしまいます。

目指すは念願の「天の岩戸」。



伊勢42−3


posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

伊勢の旅12 「夫婦岩」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




前回の旅行記の「二見興玉神社」と同じ場所、あの海沿いにあるのが「夫婦岩」。

こちらはとても有名です。

この「夫婦岩」は、日の大神(天照大神)と興玉神石を拝むための鳥居の役目を果たしているそう。

鳥居の向こう側(海側)は神聖な域だそう。

古来、男岩は立石、女岩は根尻岩と呼ばれていたが、いつの頃からか、夫婦岩と呼ばれるようになったようです。

男岩は9m 女岩は4m 両岩全長35mあるそうです。




伊勢44






















この海沿いの道を、強風に髪をバタバタなびかせながら歩いて行きます。

寒くて、首をすくめ、帽子をまぶかにかぶりなおします。

こうして広い大海を眺めていると、私は、やっぱり海が大好きで、いつかは海の近くに住みたいな〜と、つくづく思ってしまいます。

目を細めて波に心を泳がせてのーんびりと歩いていると、突然、カーブを曲がった向こうから、夫婦岩が、

ででーーーーーーーーーん!!

と、何の前触れもなく、現れます。


伊勢10















うわぁっ!! ここですかっ!!

実際に見ると、想像より大きくて、うっわー、おっきいぃぃぃーーー!!と、感動しました。

そして、近いんです!

写真などで見ると、遥か向こうの海の上に浮かんでるかのように見えるのに、こうやって実物を見ると、まるで、手を伸ばしたら届いてしまいそうな、すぐそこの距離にあるんです。

圧巻・・・・・・・!でした。

素晴らしい・・・・・!!!

想像以上に美しい神様の岩です。



泊っていた宿から歩いてこちらに行くと、二見シーパラダイスのほうからの入口から、海岸を抜けていきます。


伊勢81−5















到着した日はそれほど人影がなかったのですが、年末31日に近づくにつれて、観光客が増えてきました。

通り道だったので、毎日こちらにお邪魔しては、飽きもせずに、毎回感動していました。



夏至の前後、5〜7月は朝日がこのふたつの岩の中央から上がり

ご来光を拝めるため、たくさんのカメラマンが訪れるらしい。

冬至の頃には、同じように月がふたつの岩の間から上がるようです。

わたしが訪れた2009年12月年末は、ちょうど満月の数日前でした。

満月が2010年元旦でしたから。

ですので、お月さまが真ん中から顔を出すのをぜひぜひ拝みたい!・・・・と思っていたのですが

あちこち、忙しく観光していたせいで、お月さまが上がる時間に、こちらに来ることができませんでした。

残念・・・・・!

でもきっと、いつかまたお伊勢さんにご挨拶に来ると信じているので

そのときにリベンジしたいと思います。


伊勢45























早朝の朝日も、太陽が高い時間も、夕日が沈む色も、

いつ見ても、どんな光の中でも

この夫婦岩はいつでも美しかったです。



この朝日にキラキラと映える夫婦岩。

美しすぎて、はっ・・・・・!、と息をのみました。



合掌


伊勢11






posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 07:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月07日

伊勢の旅11 「二見興玉神社」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



宿泊してた場所のすぐ近くにありました「二見興玉神社」

こちらの御祭神はお導きの神の猿田彦大神だそう。

内宮さんの近くにあったお宮さんです。



伊勢81−3














わたしの泊った宿の近くにはお店らしいお店が何にもなく

お食事も出ない場所でしたので、食料は近くのコンビニまで行かなければなりませんでした。

その、近くのコンビニというのが、歩いて25分の場所。

そして、それはこちらの神社さんを超えた場所にあったので、

わたしは毎日、通るたびに参拝することになりました。


伊勢81−1























こちらでは「カエル」が神様のお使いとされているそうで

「ふたみかえる」という愛称で親しまれているようです。

たくさんの「かえるさま」の像が祭られていました。

この神社の御守もまた「無事カエル」「貸した物がカエル」「お金がカエル」と呼ばれる、カエルをモチーフにした物でした。

わたしもいくつかお土産に、かわいいカエル様のお守りを購入しました。

インドの師匠にも送って差し上げよう。

インドにはカエルはいるのかな? 見たことないな〜。



ふと、カエル嫌いの友人のことを思いだして

「あの友人と一緒に来たら、きっとこの道は二度と通りたくないって言うだろうな〜」

と、ひとりで、ふふふ、と微笑みました。



海沿いに佇む神社さん。

いつもありがとうございます。

これからも、わたしをお導きくださいませ。



伊勢


posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月02日

伊勢の旅10 「井雑宮」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




大阪に住んでいる知り合いで、伊勢に何度も訪れていて、神社などに詳しいかたがいます。

そのかたに、「ぜひ行ってみて!」とお勧めされたのが「井雑宮」です。

フリー切符を買ったCANバスで鳥羽まで行き、そこから近鉄に乗り換えました。


伊勢36−6




















ドンドコドンドコ、山に囲まれたい田舎道を、ゆっくりとゆっくりと電車は進みます。

の〜〜んびりした旅です。

急いでない・・・・って、気持ちが落ち着きます。

いつもの生活も、こうして急がす、焦らず、生活したいものです。



最寄り駅(名前忘れました)を降りると無人駅でした。


伊勢36−5
















駅の構内どころか、まわりにも人影がなく、駐輪場も自動販売機もなく、文字通り、本当に無人です。

こっちかな〜、というほうに適当に歩いて行くと、すぐに「井雑宮」はありました。



「井雑宮」は「いざわのみや」と呼ばれていますが、地元のかたたちは「いぞうぐう」と呼ぶそうです。

毎年6月4日には御田植祭というお祭りがあって、これは国の重要無形文化財に指定されているそう。

知り合った地元のおじさまに教えていただきました。



それから、お伊勢さんのお宮さんは、みんな同じ形の屋根をしているとか。

こんなかんじ。


伊勢36−3

















名前がついていましたが、忘れてしまいました。

特徴的なかたちですね。



境内に入り、御朱印をいただいた後うしろを振り返ると、なんとも奇妙な大木を発見!

おもしろそうっ!

足早に駆け寄ってみました。



伊勢36

























「きんちゃく楠」というそう。

へぇ、なるほど。

きんちゃく袋みたいです。

愛嬌がありますね!かわいー!

このきんちゃくの部分を手でなでるとお金が貯まると言われているそうです。

わー、立派な御役目をお持ちなのですね。

かわいー、なんて言ってすみません。

さっそく、失礼して腕を伸ばしました。

「これからもがんばりますので、ぜひお力をお貸しください」

なでなで。



玉砂利を、じゃりじゃりと踏みしめて、奥へ。

立派な木々が茂り、心地よい空気が身体を包んでくれます。

本当に、伊勢のお宮さんはどこも気持ちがいいなぁ。

見上げながら、木々の合間からの木漏れ日に目を細めます。



井雑宮さまとご対面しました。


伊勢36−2

















もう、なんていっていいやら・・・・。

言葉には言い表せない感覚がありました。

ドキュン、となにかで撃たれたみたいな衝撃的な感じ。

ここは・・・・すごい・・・!

エネルギーが強すぎて、クラクラとめまいがしました。

はぁぁぁぁぁ・・・・・すごい・・・・!

もう、その言葉しか思いつきませんでした。

目の前がチカチカするほどの、エネルギーを感じました。



丁寧に、丁寧に、ご挨拶をさせていただきました。

歓迎してくださってありがとうございます。








posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月27日

伊勢の旅9 「月夜見宮」

【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



内宮さんだけでなく、外宮さんにも、滞在中何度も参拝させていただきました。

「月夜見宮」は、外宮さんから伊勢市駅方面に歩いて、手前を左に曲がったところにあります。

駅前の住宅街の中に、突然!ドロン、と現れます。

伊勢市駅から歩いて7分くらい、外宮から歩いて15分くらいでしょうか。



伊勢9−1

























こちらのお宮さん。名前が美しいですよね。月夜見宮。

「つきよみさん」とも呼ばれますが、前回の旅行記の「月讀宮」も同じく「つきよみさん」と呼ばれ、祭神はこの別宮と同じ神とされているそうです。

ここは女性にかかわりの強い神様だそう。

月の引力による潮の満ち引きが出産や女性の周期に影響を与えてるといわれるというゆえんだそう。

凛として、それでいて繊細な空気を感じるお宮さんでした。



お賽銭させていただいて、賽銭箱から離れるときに、もう一度、振り返ってぺこり、とお辞儀をしました。

あたまをあげ、くるりと振り返ると・・・・・はっ、と動きが止まりました。



伊勢9−3
























バッチリ!・・・と眼が合ったのは、この素晴らしい大きな楠。

一瞬、目が合った瞬間、身体が固まりました。

そして、温かな彼女のまなざしに、自然と顔がほころびました。

彼女は、わたしがお参りするのを、ずっとみつめていてくださったんですね。

そして、わたしが振り返るのを待っていてくださいました。

微笑みがわたしの顔と心に溢れるのがわかりました。




視線はその大きな彼女に釘付けになり、

まっすぐに、引き寄せられるように、その素敵なボディーの楠へと近づきました。

「触らせていただけますか?」

囁いてから、そっと、手のひらを木肌にあてます。

瞬間、

私の体のウィークポイントに、ピリリ!と刺激を感じて驚きました。

わたしの身体の弱いところをご存じのようですね。

すごいなぁ。



伊勢9−2
















この、大きな楠に触れ、

ずっとここで、こうして包まれていたくなる、やさしいエネルギーを身体全身で感じました。

これまでの長い歴史の中、どれほど昔からここにこうして佇んでいらっしゃるのか。

想像を遥かに超えたたくさんのかたが、こうして、この偉大な楠に触れていかれ、

そして、この楠は大きな愛をもって、それがどんな人間であろうと、わけ隔てなく、どなたにでも癒しを与えていったのでしょう。

まさしく、無償の愛です。

こんな、彼女のような、深い心を持ちたいな。




感謝という言葉だけでは、言いつくせません。

感激で胸がいっぱいになりました。





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

伊勢の旅8 「月讀宮」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



のんびり歩くこと30分ほど。

猿田彦神社を出て、大きな国道?かな、たぶん、車の通りが多い広い道をまっすぐに来ました。

右手に背の高い木が多くなってきたので、このへんかな、と思ったところに、発見しました。



伊勢31

























「月讀宮」

入口の鳥居が

====いらっしゃい、お待ちしていました。

と、お迎えしてくださっているような気がしました。



こちらは、積み汚れをはらい清める力の強い神様だそうです。

これまで、無知がゆえに犯してきた、小から大まで、様々な間違いから、汚れてしまったわたしを清めてくださるのです。

なんとありがたい。

そして、夫婦円満や縁結びにも御利益があるそうです。

それは、素晴らしい。

どうぞ、どうぞ、なにとぞよろしくお願い致します。



以下、ガイドブックおよび、関連サイトから抜粋。

この「月讀(つきよみ)」という名前の由来は、昔、月の満ち欠けをカレンダー代わりにして農作業の計画を手ていたことから来ているそうです。

最高神天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神の月讀尊が祭神であることから、内宮別宮としては天照大神の魂を祭神とする荒祭宮(あらまつりのみや)に次ぐ順位で、内宮宮域外の別宮としては最高位の別宮だそう。

宮域には同じく内宮別宮の、月讀尊の魂を祭神とする月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を祭神とする伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祭神とする伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の3社がある。複数の社殿が並ぶ別宮は月讀宮以外では瀧原宮の2社のみで、社殿は荒祭宮以外の内宮の他の別宮と同等で、正宮に比べれば小規模であるものの、神明造の社殿が4つ並ぶ様は壮観です。



伊勢30−2
















向かって右(東)から月讀荒御魂宮、月讀宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮と並んでますが、参拝は月讀宮-月讀荒御魂宮-伊佐奈岐宮-伊佐奈弥宮の順が正しいとされます。




こちらのお宮さん、すごかったです。

エネルギーがすごい。

いろんな感覚がありますが、こちらはまさに「癒しのエネルギー」と感じました。

入口の鳥居の前に立った時から、ものすごい気を感じ、中に入って参道を歩くと、鳥肌が立つほどの感動でした。



伊勢30

























さっきまで国道を歩いていたというのに、この参道に入ると、とてもひっそりとしていて、まるで異次元空間に迷い込んだかのようです。

いえ、もしかしたら、本当に異次元空間だったのかもしれません。

背の高い木々に囲まれて、抱擁されているかのような安心感の中、歩いていきます。

そこに居させていただくだけで心が幸福に溢れました。

この自然の偉大さがわたしを包んでくれていることに感謝がこみ上げ、きょろきょろしながら、あちこちの木々に心の中でお礼を言いました。

サワサワ、サワサワ・・・と、木々と風と、太陽の光が、みんなでわたしを見おろしながら話しているかのように感じました。

ああ、なんて心地いいんだろう。

本当に、すごい。



伊勢30−3

























来てよかった。

また、来たい。

また、来ます。

と強く心に思いました。










posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月19日

伊勢の旅7 「猿田彦神社」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




内宮さんを出て、おはらい町の通りをまっすぐに抜けていきました。

もう、お昼に近くなっていて、一分ごとに人が増えていくようなかんじ。

渋谷のセンター街のようなすごい人です。

おはらい町のバス停の通りを向こう岸にわたって、

信号を左折してまっすぐ行くと、そこにも神様がいらっしゃいました。



伊勢3
























「猿田彦神社」



こちらは開運招福の神様だそうです。

ものごとの最初に御出現になり万事最も善い方へ"おみちびき"になる大神だそう。

古事記、日本書紀などにも「国初のみぎり天孫をこの国土 に御啓行(みちひらき)になられた」と伝えられています。

方位除、地祭、土地開発、開業、災除、家業繁栄、交通安全、病気平癒、開運などの御祈祷が連日行われているようです。



伊勢29

















素晴らしい神様です。

神様は、本当にすごいですよね。

いつも私たちは神様に対して見向きもしないかたが多く、本当に信じているかたも少なく、困ったときだけ神頼みをしているというのに、

そんな恩知らずなわたしたちの願いを寛大にも聞いてくださっています。

なんという懐の深さ。

本当に、頭が下がります。



これまでの「おみちびき」にお礼を言い、

これからのわたしの人生での「おみちびき」を、丁寧にお願いしてきました。



猿田彦神社を出ると、ガイドブックの地図を頼りに次の目的地へと向かいます。

バスには乗らず、歩きたい気分でした。

近鉄五十鈴川駅の方面へ向かって、てくてく、歩きだしました。

この通りは国道なのかしら?

とてもきれいに整備されています。



地図で見るとほんの2cmの距離だというのに、30分ほど歩きました。

次は「月讀宮」。


いせ80


posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

伊勢の旅6 「おはらい町・おかげ横丁」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




内宮さんを出て、すぐ前に続く通りが「おはらい町」です。



伊勢13















まるで時代劇のような、風情豊かな建物が並び、お土産やさんや干物やさん、軽食屋さんが軒を連ねています。

早朝はさすがにとても空いているのですが、お昼近くなると、とてもとてもまっすぐには歩けないほどのすごい混みようです。



その「おはらい町」の通りから、ひとつ角をまがった通りが「おかげ横丁」。



伊勢69
















いろんなお店があって、の〜んびり、ぶらぶら歩くととても楽しい場所です。



その「おはらい町・おかげ横丁」の思い出をいくつか思い出してみることにしましょう。



伊勢76
















今回の旅で一番困ったのが「食」です。

わたしはヴェジタリアンなので、「伊勢名物」と呼ばれるものには、あまり興味が向きませんでした。

伊勢エビ、松坂牛、海の幸、干物、かまぼこ、餃子などなど。うなぎ屋さんもよく見かけましたね〜。

こ〜〜んなおいしそうなもの食べないなんて、わたし、ちょっともったいないですね(笑)

でも、興味がないのですから仕方がありません。

おはらい町・おかげ横丁にも、た〜〜くさんの名産物が売られていましたが、素通り・・・・です。


伊勢77

















が!

ひとつだけ食べました!伊勢名物!

ジャジャン!

「伊勢うどん」!!!!!!!!!!



伊勢35














わー、よかったよかった。

名物を食べれて良かった〜。



一応、名の知れた老舗のうどんやさんでいただいたのですが、

この伊勢うどん、麺が柔らかいんですね。

うどんはコシが命、ではなかったかしら?

もともと、麺類はあまり好きではない私ですので、申し訳ないことに、それほど感激もせず。

すみません(笑)




おはらい町には、毎朝、早朝に訪れました。

もう、寒くて寒くて・・・・。

身体を温めたいな〜、と思っても、朝はあまりお店がやっていません。



伊勢70















店頭にゆらゆら揺れていた小さなのぼりの旗に引き寄せられて入った酒蔵でいただきました。



伊勢12




















「甘酒」

すりおろしたショウガを入れるとおいしいですよ〜、という女性定員さんの御勧めでいただいたショウガ甘酒は、とっても美味しかったです。

ん〜〜〜〜ん、身体が温まりました。




どうして、お祭りとか、ウインドウショッピングとか、そういう、ぶらぶら歩くときって、なにか食べたくなるんでしょう。

ふらりとお煎餅屋さんに引き寄せられて一本買ってしまいました。



伊勢26















「濡れせんべい串」

歩きながらいただきました。

しっとりしていて、お醤油味でおいしかったです。

ぶらぶらと歩きながら、タイムスリップしたかのような街並みを楽しみました。


伊勢28

















五十鈴川のほとりを歩いていたら、ポツンと寂しそうなお団子屋さんを発見。

まわりに人がいなくて、それでもがんばってそこでお客さんを待っている、小さなお店を見たら、なんだかかわいそうになってしまいました。

のぼりには「名物みたらし団子」と書いてありました。

本当に名物なのかな〜。

ま、いいか。とひとつ購入。


伊勢71















用意されていたベンチに座って、五十鈴川を見ながらいただきました。

甘いものって、ほっとしますね。



伊勢47























ある日のランチでいただいた「豆腐ステーキ重」。



伊勢72
















豆腐料理専門店の「とうふや」さんでのことでした。


伊勢73














とってもおいしかったです。

ボリュームがあって、わたしには全部食べきれませんでした〜。



定番の「赤福」。


伊勢14















甘〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!

独特なあんこですね〜。

渋〜〜いお茶とよく合います。

ほっ、とする〜〜〜〜。

ちょっと、ひとやすみ。


伊勢75

















松坂もめんのお店「もめんや藍」さん。

店内に、かわいいわんちゃん発見☆ パシャリ☆


伊勢27






















両親へのおみやげに、ねこちゃんとネズミくんの顔を持った、木綿染めのメガネケースを買いました。

見てるだけでも楽しくて、かわいい雑貨や洋服、バッグ、日傘まであって、見るだけでも楽しいお店でした。



お店のかたも親切で、世間話をさせていただきました。

伊勢の、この言葉のアクセント、やっぱりかっこいいですね〜。




おはらい町の通りにあった「五十鈴蔵」というちいさな催事場。

昔のお宅を改造して作ったと思われる風情ある建物でした。

そこでおこなわれていたのが「日本人の心〜神宮の森〜」という写真展。


神宮の森1












以下、ウェブサイトから抜粋


「神宮の森・姿」

神宮の森が四季を通して見せる多彩な表情。
そこには普段見ることのできない想像を絶する荘厳で神秘的な自然のエネルギーが躍動しています。
この圧倒的な神宮の森」の偉容と悠久の息づかいをゆるやかに伝えていきます。

「神宮の森・心」
「神宮の森」の偉容と悠久の息づかいをゆるやかに伝えていきます。 神と生きる神宮の森。
そこには畏敬、聖域、禁断、感謝など多様な日本人の心が 交錯しています。
自然とは。そして日本人とは。
忘れかけていた日本人の心の奥底にある自然に対する記憶と新たな予感を呼び覚ましていきます。



思わず息をひそめてしまうほどの神々しい作品ばかりで、ひとつの作品にたっぷり時間をかけて、じっくりと楽しみました。

美術鑑賞は、とても楽しくて、時間がたつのが早いです。


神宮の森2










帰り際、入場を管理されていた男性を見て、あれ?と思いました。

先ほど、中にあった撮影者紹介の写真の男性と同じ顔・・・・・。

撮影者自ら、こちらを管理されているのですね。

お話させていただけばよかったなぁ。



香りの店「くつろぎや」さん。


くつろぎや1














ところ変わっても、わたしの興味の範囲は変わらず。

どこに行っても、こういった「癒し系」が気になります。

ウェブサイトの写真をお借りしてご紹介。



地蔵




















このお店にで売られていた、このお地蔵さん。

癒されますね〜〜。

わたしも、このお地蔵さんのように、いるだけで人に癒しを与えられる人間になりたいな〜。










posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

伊勢の旅5 「内宮4」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




旅の最終日。

9:25発の電車で山梨へと帰ることになっていました。

でも、その前に、最後にもう一度だけ内宮さんへ挨拶に行きました。



伊勢49























最終日も、朝5時に起き、短い瞑想をした後、6時に宿を出ました。

そのまま山梨に帰るので、スーツケースも持ち、お土産も持って、

ゴロゴロ鞄を転がしながら、両肩に荷物を背負って、最寄り駅まで30分。

暗闇の寒い朝の中でしたが、汗ばんで良いエクササイズになりました。



バスで到着した宇治橋の鳥居の前では、朝日を待っている人がたくさんいました。



伊勢17
















その日は、大みそか。

わたしは毎日来ていたので、明らかに、前日、前々日よりも人が増えているのに気付きました。

元旦に初詣をするために来たかたたちが、どんどん増えているのでしょう。



今年最後の日。

そして、わたしの旅の最終日。

集まっていたたくさんの人たちと、足をジタバタ動かしながら時を待ったのですが、

日の出の瞬間はあいにくの曇り空でした。



ふと。

なにかが視界をかすめるのが見えました。

灰みたいな雪が、ふわりふわり、舞っていました。

どうも、寒いと思った。

ゆらりゆらりと、幻想的な美しい思い出です。

神様から素敵なプレゼントをいただいたような気分でした。



「おっ、おおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

チラリと一度、雲の切れ間から朝日がのぞいたとき、待っていた大勢の皆さんから一斉に声が漏れました。

ふわふらと雪が舞う寒い中。

こうして、白い息を吐きながら、ひとつの目的のために立っているわたしたち。

なんとなく連帯感を感じて、ふふふ、とひとり、微笑みました。




伊勢2
























最後のご挨拶に行こうと神苑に入り、五十鈴川で身を清めた(気持ちになった)あと

いつもの参道ではなく、手前にある森の中に続くわき道を進みたくなりました。



背の高い木々が、上からのしかかるようにして、わたしを見下ろしています。



伊勢68
















サワサワ、サワサワ、まるで会議をしているよう。

ときおり、ビュウッ、と強い風が吹いて、ワッサワッサ木々が豪快に揺れると、

まるでわたしを呼びとめたのかのように、突然騒がしくなります。

思わず立ち止まって、振り返り、木々を見上げます。

はい。

そうなんです。

今日、帰るんです。残念です。

毎日通わせていただきました。ありがとうございました。



参道には戻らず、しばらくその脇道を歩いていると、前方から「えっほえっほ」・・・・と神主さんが3人、小走りでやってきます。



伊勢48















え?え?え?

わたしのほうにめがけて走ってきます。

なに?なに?なに?

なにが起こったかわからず、慌ててバシャバシャとシャッターを切りました。

シャッターを切ってから、あ、まずい!失礼だったかも、と反省しまして、その後は電源を切りました。

神主さんたちはわたしをするりと通り過ぎ、すぐそこにある滝祭神さまへと向かって行きました。

「えっほえっほ」、と神様の前まで行きましたら

おもむろに、ガチャリとその扉を開けました。

どうやら中をお掃除しているようです。

小枝を手で拾っていらっしゃったみたい。

そしてまた、ガチャリと鍵をしめて、

「えっほえっほ」、と小走りでどちらかに行ってしまわれました。

つぎの神様のお掃除に行ったのでしょう。



伊勢61






















ガイドブックで読みましたが、伊勢神宮では朝と夕、毎日、神様にお食事を運んでいるそう。

きちんとした料理人の方たちが、毎日、心をこめて神様のお食事を作っているそう。

もしかしたら、「えっほえっほ隊」は、朝食を運んできたのかしら・・・。




むふ。なんだか、得した気分です。

初雪に引き続き、嬉しいプレゼントを、またいただいちゃった気分です。

きれいにお掃除された滝祭神さまにお賽銭をそっと入れ、いまのハプニングのお礼を言いました。

すると、突然、ビューーンと突風が吹いて、まわりの大きな木々が、

ザワザワザワザワ、バッサバッサバッサ、ガサガサガサ

と大合唱してわたしを包みました。

それはまるで、

ふわりと風がわたしをさらって、スコーンと足元が抜けて、ふわふわと宙に浮いているかのような、素晴らしい感覚でした。

ありがとうございます。



最後の御正宮も美しく、そして、いつもよりも凛として静かでした。

合掌。



伊勢50








posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

伊勢の旅4 「内宮3」


【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



本当に、気持のよい空間です。

毎日、お参りさせていただいても、まったく飽きません。

旅行に来る前、伊勢神宮の話をすると、

「すっごく歩くわよ〜〜〜」

とたくさんのかたから教えていただきましたが、

わたしは、急がずのんびり、まるで牛歩状態で歩いているので、たくさん歩いている感覚はあまりないようです。

歩いていると、たくさんのものに呼び止められている気がして。



伊勢65
























冬支度をした大きな木や、
玉砂利の感触や、
足元の落ち葉、
森の中の神聖な空間、
木々のざわめきや、
鳥たちの合唱、

そういったものすべてがわたしを興味津々で見ているような気がして、そのたびに、わたしの足を止めます。



伊勢21
















こんにちわ。

山梨県から来ましたユキです。

今日はこちらに来ることができて本当に幸せです。



そう、心の中で、すべてに御挨拶しながら歩きました。



神楽殿で御朱印を押していただき、その先の角を曲がって、

ご神馬がいる御厩をとおりすぎると参集殿という参拝者用の休憩所があります。

年末のさむ〜い時期です。

そうやってのんびり歩いている私は、たぶん、内宮さんの中だけで、一日に2時間近く費やしています。

いくら貼るほっかいろをお腹に貼っていても、寒くてかじかみます。

何度となく、ここ、参集殿で暖をとりました。



伊勢8
















こちらでは伊勢神宮についてのDVDが流れていて、無料サービスのお茶をいただきながら、興味深く拝見しました。

この参集殿のまわりには神鶏と呼ばれる、神様の鶏がたくさんいました。

鶏とお馬さんが大切とされているのですね。



伊勢















早朝には、神主さんたちも整列して、なにやらやっていました。

朝の儀式かな?




参集院をあとにしてしばらく進むと、立派な庭園があって、

その先の上に登る道を行くと

縁結び・安産の神様 子安神社と大山つみ神社があります。

木陰になっていて、夏はとても涼しくて気持ちがよさそうな場所。

冬でしたので、とても冷えましたが。



伊勢25














お賽銭を丁寧に入れ、二拝二拍手一拝して、

この神様に、独身の私がお願いしたことは、もちろん・・・・・。





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 01:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

伊勢の旅3 「内宮2」



【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】




内宮の敷地にある別宮さんへも、もちろん訪れました。



荒祭宮へと続く階段には「踏まぬの石」というものがありました。



伊勢6

















石造りの階段のうえに、ひとつだけ見るからに不規則な石がポンと置かれています。

空から降ってきたといわれている石。

踏まないように通るそうです。

わたしが、偶然それを見つけたときは早朝でした。

それまで、何度か通っていた階段でしたが、まったく気がつきませんでした。

その日の早朝は、全然、意識していなかったのですが、ふと足元を見ると・・・・

神主さんがお水をかけたのでしょう、その石だけが濡れて、色が変わっていました。

あえて探したわけではなかったのですが、噂に聞いていた「踏まぬの石」をみつけてしまいました。

なんだか、ラッキーな気分。

ほくほくな気持ちで楽しくなってしまい、皆さんのために写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。(笑)




もう一つの別宮さん、風日祈宮へと続く橋。



伊勢66
























わたし、なぜか、この橋が大好きです。

見ているだけで、そして、そこに身を置くだけで落ち着きます。



伊勢67














橋の上で、五十鈴川を見下ろし、ひんやりした柔らかい風を受けます。

心地よくて、うっとりと眼を細めます。

はぁ〜、と知らずに、安堵のため息が漏れます。

耳を澄ますと、五十鈴川のせせらぎがやさしく聞こえてきて、

集中すればするほど、その音が広がっていくのがわかります。



伊勢24

























瀬音が「いすす、いすす・・・」と聞こえるのが、この五十鈴川の名前の由来だといいます。

風情がありますね。

しばらく、この橋の上で川の声を聞くことにしました。



posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

伊勢の旅2 「内宮1」

【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】



バスを降りて、運転手さんに内宮さんの方角を聞くと、

「あちらをまっすぐですよ〜」

と、あの、独特のアクセントで親切に教えてくださいます。

伊勢での驚きの一つに、人間がとても親切だということもありました。

それから、あのアクセントがかっこいいです。

真似してみたいです。(笑)



内宮さんの玄関口、宇治橋の鳥居。


伊勢15













ここでは滞在中毎日通って、夜明け前から朝日を待っていました。

この時期は、この鳥居の真ん中から朝日が上がると聞いて。

わたしの泊っていた宿は、内宮さんからかなり離れていました。

朝6時に宿を出て、30分歩いて駅まで行き、そこから伊勢市駅まで電車に乗って、そして、伊勢市駅からバス。

内宮さんに到着するのが7:20くらいでした。

毎朝、根気強くがんばったなぁ、と我ながら思います。

実際には、日の出の瞬間がいつも曇っていたので、残念ながら良い写真は撮れなかったのですが

最終日の朝には雪がゆらゆら舞ってきて、とても神秘的で美しかったです。

最終日だっただけに、お宮さんから「素敵な思い出」をいただいた気分でした。

早朝は寒かったけど、心はほかほかでした。




幸福の象徴のような場面にも出会いました。


伊勢16














宇治橋での婚礼写真。

素敵です☆

おめでとうございます!






毎日通った、内宮さん。

思い出もいっぱいです。



伊勢18






















手水舎で右手、左手、口をきれいにして、

一の鳥居をくぐると、右手には美しい五十鈴川の流れが見えます。



伊勢20
























太古の昔より、休むことなく流れるこの川に身を寄せて、

しばし時間の流れを遡ったかのような、不思議な感覚を楽しみました。

いったいこれまで、どのくらいの人々が、ここで癒されてきたのだろう。

そして、どのくらいの人々のロマンを、この川は見てきたのだろう。

そんなことをぼんやりと考えながら、川べりにちょこんと座り、佇みました。



伊勢19
















さらさらと、川は流れます。

立ち止まることなく、迷わずに、ただひたすらに流れていきます。



広い神苑の中を、ゆっくりと一歩一歩踏みしめながら歩きます。


伊勢22
























頭の上を覆う木々たちが、ざわざわ、ざわざわ、わたしに話しかけてくるかのようです。

一本一本の木にご挨拶するかのように、時間をかけてじっくりと、その瞬間瞬間を楽しみました。




右にカーブし、御正宮へと続く道を行きます。

ほどなく行くと、立派な階段が見えてきます。


伊勢23









毎日、昇り親しんだこの階段。

愛おしささえ感じます。



一段一段、この階段を昇る機会に恵まれた喜びを噛みしめながら、足を運びます。



一段ずつの幅が広いこの階段を昇りきると、

いつものように、丁寧にお賽銭を入れて、

深々とお辞儀をし、日ごろの感謝をお伝えします。



伊勢64









いつも、本当にどうもありがとございます。

お蔭さまで、毎日楽しく幸せに暮らしています。





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

伊勢の旅1 「外宮」

【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】


到着したその日から、毎日通いました、伊勢神宮。

感激で涙が出てきました。



始発の5:40の電車に乗って山梨を出発し、

伊勢市駅に到着したのが12:30くらい。

7時間弱の旅ですが、わたし、全然へっちゃらです。

長距離の旅は、まったく苦痛じゃないんです。

ゆっくりと自分の時間が持てて、むしろ大好きです。

本を読んでもいいし、思いつくままに日記を書き流してもいいし、外の景色を見てもいいし、もちろん眠くなったら寝てもいいし。

自由な時間、最高です。

オーストラリアやインドでは20時間以上の移動などもよくありましたから、7時間なんてあっという間なんです。



伊勢市駅の改札を出て、左にある手荷物預け所にスーツケースを預けて、一眼レフだけ持って、いざ!伊勢神宮へ!



いせ63














今回の旅の目的なのだから、宿に行く前に、まず真っ先に行きたかったんです。







火除橋を渡り、一の鳥居で深々とおじぎをして、今回、ここに来れたことにお礼を言いました。



ise
























外宮さんの中は、背の高〜〜〜〜〜い木がたくさんあって、大自然フリークの私はそれだけでワクワクしました。

その大きな木々に守られているかのような安心感があって、とても心が安らぎます。


伊勢59
























ピンピンの新札を用意して「御正宮」にご挨拶に行きました。

二拝二拍子一拝です。

御正宮には恐れ多くて、わたしの個人的なお願いは言えませんでしたが、

わたしを取り巻くすべての皆様の幸福をお祈りしてきました。



別宮の「多賀宮」と「風宮」と「土宮」にも、きちんとご挨拶しました。

こちらには、わたしの個人的なお願いもしっかりと☆



伊勢62
















外宮さんには神馬が2頭いるようで、わたしが見たときには一頭しかいなかったのですが、

その子は真っ白で、とても美しくて、そしてとっても愛嬌があってかわいいのです。

話しかけると、耳をクルクルして目をまん丸にして、わたしをじっ・・・・とみつめます。

ふふふ。

私の言葉がわかるんですね。

さすが、神様のお馬さん。

ちょうど馬小屋が蔭になっていて暗かったので、写真を撮るとフラッシュにしなければ写らないな〜と思い、

神様のお馬さんにフラッシュをたくのはかわいそうで、撮影は控えました。



ise60
















外宮さん。

滞在中、何回も通いまして、日ごろのお礼を伝えました。

行くたびに、どんどん、温かみが増すお宮さんです。

合掌。




posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月31日

伊勢旅日記 予告



伊勢1























た・だ・い・ま〜☆

お伊勢さんの参拝旅行から戻ってまいりました。

た〜〜〜〜〜〜っくさん

いろんな経験して

良い出会いと

新しい発見があり

想い出がいっぱいできました。



4日間、毎日、伊勢神宮へ参拝させていただきました。

そのほかにもたくさん。

外宮、内宮、猿田彦神社、月夜見宮、月讀宮、輿玉神社、夫婦岩、太江寺、伊雑宮、天の岩戸、賓日館、二見浦、河崎、名古屋の熱田神社 などなど

いくつかは、毎日行かせていただきました。

もう、一日中歩きました。

毎日、朝5時に起床して、6時に宿を出て、

毎朝、朝日を拝んで、そこから夜までずーーっと。

歩け歩け大会があったら、優勝してます(笑)



これから、ちょこちょこと

小出しに旅行記を書きますので

お・た・の・し・み・に☆



伊勢3

























甲府のマクロビカフェとコラボしたイベント企画中!

近日中にホームページにアップしますねプレゼント



そして、3日 落ち葉のたき火で 焼き芋会 やります。

どなたでもご参加ください〜。

新年、一緒に楽しく過ごしましょう!

来て、来て〜☆

 ↓

www.ab.auone-net.jp/~yukism/





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》お伊勢さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする