おもしろいオジサンに会いました。
昨日、新しいサロンに置くものを探しに、大〜きなフェスに行きまして(広大な敷地にたーくさんのお店が出店している催し)、
ある、変な?波動の石屋さんでわたしは立ち止まりました。
ヨーロッパの石屋さんは、大抵、きれいに陳列して、ライトアップや陳列棚がとても美しいのですが、
その出店は、乱雑にごちゃごちゃ置かれている感じが、ヨーロッパ風ではなくて、
それがわたしにとっては興味をそそられ、そのごちゃごちゃの中から、自分にしっくりくるものを探し出すのが面白そうで、
かなりの時間をかけて石たちに触ったり、みつめあったりして、向き合っていました。
ああ〜、わたしは、本当に「大地」と繋がるんだな〜と実感。
石たちに囲まれていると、本当に本当に、心地が良いですし、
石たちとの会話が本当におもしろい。
とにかく、わたしはクリスタルが大好き。
人によっては、植物とつながるひとや、お料理で自分のスピリチュアリティを表現する人などいるけれど、
わたしは、石・大地と繋がる人。
植物はとても好きだけれど、野菜を料理することには、あまり大きな興味がない。
でも、石とは会話ができる。
心を通わせることができる。
みんな役割分担で、得意分野があるんだよな。
わたしが、かなり長くじっくり石とのコネクションを楽しんでいたので、「お、こいつ、なんかちょっと違うぞ」と感じたのであろうお店のオジサンが、わたしに近づいてきました。
最初は、わたしも「売りつけられるのやだなあ」と警戒していて、あまり話を聞かなかったのですが、
彼が、わたしに「これはどうだ、これもみてごらん」って、持ってくる石が、とても質の良い石ばかりだったので、
徐々に、興味を持ち始めて、彼のいう「石は向こうのほうから語り掛けてくるんだよ。だから、人に決めてもらっちゃいけない。自分で感じるんだ。」という言葉も、まったく私の意見と同じだったので、
なんだか、このオジサン、話がわかるなぁ、と、わたしはだんだん、彼に向き合っていきました。
わたしは一人で見ていたのですが、頼んでもないのに何度か、「これはどうだ?」と石を見せてくれて、
それは今まさにわたしが見つめていた石と同じ種類の、より質の良いものをその都度、持ってきてくれました。
そのオジサン、急にまたやってきて、握りこぶしを私の前に出して
「みたいか?ふふふ」と、いたずらっぽく微笑んでいました。
どうやら、手の中に石を隠して、もったいぶってじらしている様子。
あはは、面白いなこのオジサン。「イエス、見たいです」
「ほら、見てごらんこれ、シトリン。スーパーよい波動で、質がよいんだよ」
うん、確かに、とても美しくて、しかもファントムが2重になってる! すっごい!
「これは、ヒーリング用なんだよ、誰かをヒーリングするときに使うやつなんだよ。」とオジサン。
わ〜〜〜〜、すごいな、いいな、欲しいな〜〜〜〜〜!!
「ふふん」と唇で笑って、オジサンはそのクリスタルを自分のポケットにしまった。
「ええ〜〜〜!おじさん、自分のポケットに入れているの!?」
「そうだよ、俺だって、質の良い石が好きだから、これは自分用なんだ、ふふん」
あははは〜〜〜、売る気じゃなかったのか、おもしろいな〜、ただ自慢したかっただけなのね。
そして、今度は私が丸い球の石を見ていたら、またオジサンが近寄ってきて・・・
さっきと反対のポケットに手を突っ込んで、ザザッと、何かを握りしめて出してきた。
「オジサン、何個、ポケットに入れてキープしてるの!?」わたしはおもしろくなって突っ込んだ。
「ほ〜ら、これみせてやるよ。みたいだろ。この透明感、この光具合。」
オジサンがポケットから出したのは、大きな丸い透明で美しい水晶だった。
「こうやってライトを当てると・・・・ほら見えるだろうここにライトの集中したところが、ここからヒーリングできるんだ」
ほほぅ〜〜、とてもきれい。いいないいな〜〜〜〜
そしてまたオジサンは、ふふん、と笑って、それをポケットに戻した。
あはははは〜〜〜、やっぱり、また自慢したかっただけなんだ〜〜〜。おもしろいなこのオジサン」
「あなた、おもしろいね。石も好きだけど、あなたに興味があるよ。どこから来たの?どこに住んでるの?」
興味を持ったわたしは、オジサンにいろいろ個人情報を聞いた。
彼は、アメリカとフランスに半分ずつ住んでいるらしく、石の研磨・加工・販売をしていて、ネックレスなどのアートジュエリーを作っているのだそう。
どうりで、手と指が、まるでグローブみたいに分厚くて黒くて、職人の手だ。
でも、英語がアメリカなまりでも、フランスなまりでもない、私よりもきっと英語のボキャブラリー少なそう。
一体、本当はどこの生まれなんだろう??
聞いたのだけれど、なまりが強すぎて、何度聞き返しても、彼の言っていることが理解できない。
わたしはかなりたくさんの国の人と関わってきたから、大抵のなまりは大丈夫なんだけど、このなまりは初めて聞く感じ。
南米のほうの感じの顔つき? アラブっぽくはないんだよな。
または、アメリカ原住民、ネイティブインディアン系?
わたしは、ラブライドライド2個、マラカイト&アズライトの原石、ターコイズ、フローライトを、厳選した。
すごく波動が、わたしとピッタリはまる子たち。
「連れてって!」って言っている子たちばかり。
ヒーリングルームのお部屋の波動を守るためのインテリア用と、ヒーリングセッションの時に使うヒーリング用に。
石をオジサンに持って行って「ディスカウントしてね〜!」とお願いした。
オジサンはあっさり、
「いいよ、じゃあ、これは、〇〇ユーロにして、これは、〇〇ユーロにして、これは、〇〇ユーロにしてあげる、だから合計〇〇ユーロだ。安いだろう?」
最初に行っていた値段よりも30%も安くしてくれました。
とはいえ、最初に提示した値段も、オジサンの気分で決まってた感じなので、本当に安いかはわかりませんが(笑)
でも、わたしは大喜びでその値段で承諾!
そして、実は、目をつけていたセレナイトの石があったので、それはもともと5ユーロ(650円くらい)と安かったから、
「オジサン、このセレナイトも欲しいんだけど、おまけにつけてくれない?」
と聞いてみたら、
「あっはは、いいよ、クリスマスプレゼントだ!好きなの選びなよ」とあっさり。
わたしが、また石一つ一つ、触って感じて厳選した後に、
「オジサン、わたし、2個欲しい石があったんだけど、2個でもいいかな?」と、聞いてみる。
「あはは、まあ、いいよ、持ってきな!」
わーーーおぅ、なんて気前がいいんだ。 思わず
「わーお、オジサン、愛してるよ〜!」と口走ったら、オジサンも、
「あはは、俺も〜」と。
楽しかったな〜、力が抜けてて、好きだなあ〜、こういうオジサン。
そして、オジサンも私に興味を持って少し質問してきた。
「キミは何やっている人なの?」
「わたしは、実はヒーラーなんですよ」
「なんのヒーラー?石?」
「うん、石も使うけれど、でもメインはエナジー、それとボディワーク」
「なーんだ、じゃあ、ここにいーっぱいヒーリングストーンがあるじゃないか、もっと買えばいいのに!使えばいいのに!」
「そうなのよ、わたしももっとたくさん買いたいの!でも、まだミュンヘンに来たばかりで、これから本格的に活動をスタートするの。だから、今はまだ、たくさん買えないんだよ」
「いや、だって、そんなに高くないだろう、安い値段にしているよ、うちは」
「わかってる、でもいまの私のお財布には、いいなって思う質の良い石は、まだちょっと高いのよ」
「なるほど、わかった。理解したよ。じゃあ、ちょっとこっちにおいで、見せたいものがある」
そして、オジサンは、わたしにとっておきのやつを見せてくれた。
スカラベ。
これは、エジプトで神格化された昆虫で、太陽の神の象徴。
「キミが新しく仕事をここで始めるのに、これを持っていると絶対にサポートになるよ。これには、『ドアを開く』という力があるからね。石は自分で選んで、俺が加工して作ってあげるよ。これは、ちょっと高いけれど、でも、一回買ってしまえば一生、キミのサポートになるからね。」
わたしは、本当に腑に落ちたし、エジプトにはご縁があるので、神様がこの人を通してメッセージを届けてくれているんだな、と受け取った。
値段を聞いたわたし。 払えるけれど、勇気がいる額。 それをオジサンに伝えると
「もちろん、今じゃなくてもいいさ。 少し経って、お金を稼いだ後でいいさ。 俺は、売るために言っているんじゃなくて、キミの将来のために言ってるんだからね。いまだ!手に入れるぞ!というときがきたら、そのときがキミのタイミングなんだよ。 」
うん、その通りだ。
わたしは、この出会いから、もうすでに、これから始まるわたしの未来に、とても希望を感じた。
このオジサンから、このスカラベを買う、買わない、はもう、どちらでもよいと思った。
どこかほかで違うスカラベに出会うかもしれないし、または、実際にエジプトに行くことになるかもしれない、または、ひょんなことから手に入るかもしれない。
この人は、わたしにメッセージを届けてくれた。
それは、私だけにわかるメッセージ。だからいまはまだ人には言わない。
人との出会いは、いつでもすべて、意味がある。
それが、好意を持つ人でも、嫌気を持つ人でも、どちらも出会いには意味がある。
いつでも、「開いている」状態でいることが、すべてのメッセージと意味のある出会いを、
受け取る最善の準備だな、としみじみ、思った。
つねに、スピリットと「つながった」状態でいること・・・それを保つこと。
目の前のあれこれや、未来の不安にあたふた、振り回されて、「つながり」を失わないこと。
それが大事だな、いつでも目を開いて。
本気で、心がけよう。