「虫の音がたまらなく素敵ですね。」
ヨーガクラス中、何回かわたしが言った言葉です。
「今日はムシノネヨーガですね。」
金曜の夜のお教室でのこと。
クラス開始時間よりもだいぶ早く到着し、しばらくお部屋で瞑想をしていました。
なんとなく、今日は窓を全部開け、外界の「音」を聞きながら瞑想したくなりました。
わたしの内側とコネクトしながら、外界とのつながりも感じたかったのです。
そのまま、窓を開けたままでのヨーガクラスでは、鈴虫の涼しげな声がわたしたちをスローダウンしてくれました。
まるで魔法にかかったように、心が穏やかに、スムーズに、ふんわりとなっていきました。
*
土曜日の早朝イベントの後、通常の10時からのお教室にて。
施設の入口をはいると、清涼なあの虫の音が聞こえます。
どこから聞こえるんだろう・・・・?
とあたりを探してみると、足元の、気が付きにくいところに鈴虫がひっそりと鳴いていました。
たくさんの鈴虫君は、透明なボックスに入れられ、そこから、季節の移り変わりの爽やかな歌声を、わたしたちに送り続けていました。
思わず膝まづき、しばらく、くいいるように鈴虫たちを観察しました。

こちらの施設の、こういった素敵な心遣いがとても好きです。
古い施設ですし、華やかな美しさはありませんが、いつでも「温かい気持ち」を感じます。
それほどたくさんのかたが来場するとは思えないのに、豪華な盆栽の展示会を開催したり、
エアコンも節約しなければいけない経営状況でしょうに、わざわざ、冷房をつけておいてくださったり、
庭には、色とりどりのキレイなお花が、きちんと手入れをされて咲き誇っていますし、
ときにそのかわいいお花たちを、突然プレゼントのサプライズをくださったり、
小さなことは臨機応変、人間らしく情をかけてくださいますし、
そういったことはささいなことかもしれませんが、実はとても大切で、心温まるご配慮に、いつも感謝しています。
その施設での、土曜ヨーガのクラス中も、廊下から鈴虫の鳴き声が聞こえ、心も体も、透明になっていくようでした。
とってもやさしい気持ちになりました。
わたしも、周りの方に、ささやかながら清らかな、こういった贈り物を、たくさんしていきたいな。
Shanti
posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 06:24|
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美しき季節感
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