2016年03月10日

(詩)生命のダンス


生命とは 静寂・・・・

静かに鳴り響く 祝福の音の波

常に動き続けるということによって

不変であるという 神の微笑み




生命とは 歓びそのもの

本来の振動なるところには 至福のみが存在する

動きから生じる熱が 炎となり 変化を誕生させる

痛みを経て 死と再生の歓喜がやってくる



わたしは

個でありながらにして 全体として存在し

我を持つものとして 神なる眼力を宿す




そして

生命とは

すべての静寂を 光でまとい

そのエクスタシーに 身をくゆらせる


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2016年02月15日

(詩)「わたしとワタシ」



いつでも どんな瞬間でも

わたしは宇宙の音を聞いている

それは

ダイレクトに響く旋律・・・音楽・・・バイブレーション

たとえもし 誰も信じなかったとしても

これが真実

「わたし」の肉体はここにいる

しかし

大きな大きな「ワタシ」は

地球を抱きしめている どんなときも・・・・

「わたし」はここにいる

でも 「ワタシ」は ここにはいない

宇宙の愛に どっぷりと 深く深く 溶けている

いつ「わたし」が消えても 構わない・・・



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2016年01月31日

(詩)いま在る私



私はなにも手にせずして、すべてに存在する。


知識などなくていい。「それ」は経験でのみ得られる。


私は毎瞬、死に、そして、一息ごとに生まれている。


わたしの愛する「孤独」は、自分自身の「純粋さ」とともに過ごす大切な時間。


世界はとてもシンプル。


愛がある。 愛が在る。  ただそれのみ。



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2015年11月28日

真実とは




本当の意味で・・・「真実」は存在しないのだと思う。

なぜなら

「真」とは、一瞬、一瞬・・・・それのみであり、

それに触れた瞬間、目を向けた途端に、それは消えてしまうのだから。

そしてまた、新たな真実が瞬きとともに現れ、

そのスパークは、余韻もなく、また消えていく。

「生きる」ということは、「毎瞬」ということであり、

そして「毎瞬」は、「永遠」であり、

「永遠」は、まさに「無」である。



現実の世界で人として生き、

火の無いところに煙が立つこともあり、

まったくの濡れ衣を着せられることもあり、

恐れや妄想で、世界が歪められ、誤解が生まれたとしても、

「真実」はどこにもない。



私は私という「無」であり続けること。

それは、毎瞬ごとに「死」が訪れ、「わたし」と共に在る「生」であるということ。



だから、わたしは強くなりたい。

すべての不条理や、理不尽さを、

ジャッジせず、鼻歌を歌いながら許せるくらいの

緩やかで、たおやかな、強さを持とう。

傷ついても、その傷を、愛せるほどの「無限性」でいよう。

わたしの「無」であるところの「真実」に、誠実に、真っ直ぐにいよう。

大丈夫。

きっと、理解してくれる人はいるはず。

愛しているよ、わたし。

わたし自身を愛することは、あなたを愛すること。

宇宙全体、世界全体を愛すること。

合掌


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2015年09月24日

(詩)『世界の破片』



天空に 大きく両腕を広げているあなたは 

破片となって ひとつひとつ 剥がれ落ち

ぱらり ぱらり とわたしの前に 落ちてくる

かつてはあなたの一部だったものが 

私の前で みるみる 形を変え 質を変え

砂になり 水になり 風となり 音となって

この世界を 色づけていく



鈴の音が響く川の流れように 指先がしなやかに踊る 

わたしはそれらを 丁寧に 丁寧に 愛しく指先で掬い上げ

柔らかな眼差しと 艶やかな吐息で ひとつひとつの順列を諭し

そして 

すべての破片は あるべくところへと 自発的に緩やかに収まっていく



深い深い 鳴りやまぬ 宇宙の神秘の音の中で

形状も名称も 善や悪であるところのジャッジメントや

わたしを型どっていた あらゆるすべては用をなさず

無であり 有である 繊細な旋律の調べに 長い髪をくゆらせながら

力を抜いて ゆっくりと 瞼を開くと 

完璧な姿で あなたはそこにいた



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2015年09月05日

心の豊かさ


一瞬 一瞬が 宝物

真実は この瞬間 瞬間のみ

悩むよりも 味わって生きよう

苦も 楽も BGMになる

「トキメキ」は 生命の原動力

その 一瞬が真実

それを 信じて




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2015年09月01日

(詩)HOME




わたしは 旅をするもの

見知らぬ土地に 腰をおろして

ゆったりと寛いで 歌っている

風とともに ひらひらと舞っている


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知ってるさ

「自分の居場所」なんて 世界中探したって

どこにもないこと

ふふ わたしは 探しているわけではないのだよ

だって もう 持っているからね

旅は 探しものをするものではないの

自分との 信頼を深めるもの




スウィートホームは どこにある?

わたしにとって

世界中の どこにいたって

わたしのスィートホーム(居場所)は

いつだって ここ(ハート)にある




だから 旅をするのさ

波打ち際に座って 夏が過ぎるのをみつめ 

遠くから旅をして来た 風と語り合い

晴れの日は 太陽と手をつないで

雨の日は 裸足で水たまりを歩く

わたしという「生命」と 共に

宇宙のすべてと 共に



見えているのか 消えてしまうのか

その狭間を いったり きたり


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2015年07月25日

(詩)古代楽器の宴にて

(詩)
「古代楽器の宴にて」




古代から 引き継がれし音が

選ばれしものの手と 息吹によって 奏でられ

潮騒と戯れ ヒグラシを刺激し 

爽やかな潮の香りと 猛々しい土の匂いが 共存する森の中で

地球の核であるところの 地響き・・・・・低いうなり声を誘発し

わたしの クンダリーニを目覚めさせる




こんなにも ただ「舞う」ことが望みであったのか

わたしを舞いに駆らせるものよ

あなたが 炎を蘇らせる そこには わたしの命

この「生命の歓喜」を 私の持つあらん限りの 「わたし」で

凛とした 光と灰になって 燃え尽きたもう

天空と大地の間で 

そのいずれもの彼方へ・・・・深淵へ・・・・・

深みから ひっそりとやってくる 天女の風へ

手を差し伸べて 歓迎を伝えようぞ



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2015年07月07日

(詩)ここという宇宙の片隅で


(詩)「ここという宇宙の片隅で」



すでに、そこにある。 

いつも、ここにある。 



ガラスに映った景色があって、その向こうにも違う景色があるように。
  
沈んでいることと、上昇していることが、同時に起こっている。 




空間は、非空間であり、

そこにはぎっしり、詰まっていながらにして、

実はなにも存在していない。
 


あなたの涙が流れることで、

一粒の星が瞬く。

誰かが小さなため息をつくことで、

宇宙の片隅にわずかな動きが生まれる。



なにを見つめるのか。

その眼差しは

いったいなにを見つめているのか。



この目に映るものは、すべて、幻。

しかし、

幻は、幻として、存在する役割がある。



吐き出す息が、息吹となり

森の木々が、ざわめく。



言葉にならない唄が、空気を震わせて広がり

誰かの瞳を潤ませる。



ひとつであるところの、わたしが、

すべてとともに在る。



永遠という、「無限」を

有限の中で、切ないほど感じている。



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2015年07月06日

(詩)(生きていること



(つぶやき)

生きていること と

死ぬこと について

ぽつぽつ と感じている



わたしにとって その両方は

等しい

終わりがあるから「いま」がある

どちらも 尊いこと



今日は なにもしたくない

「生きること」 以外は

なにもしたくないんだ

と 私の中にいる 虫みたいなわたしが

もぞもぞ いっているんだよ



でも 現代に生きるって

純粋に

「生きること」 

それ 以外のことばかりを

している気がする



どうして

「ただ 生きる」ことが

許されないのかな



お月さまを 見上げて

ゆらゆら 海の波と 歌い

風に髪をすかれて 舞い

太陽に 温かく微笑みを返し

鳥からの情報に 耳を傾けて

虫たちに めいっぱいの慈愛を向けて

森に 大地に 溢れる感謝と愛を伝え

父なる天に ハートと両腕を大きく開いて



じんじんじん・・・と

ただ 生きていることを

愛したい

愛し尽くしたい

それだけなのに




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2015年06月06日

(詩)生きること 祈ること 愛すること


この想いをどう表現したらいいのだろう。

わたしの愛はどこまで行くのだろう。

世界中の苦しみの中にいる、見たこともないかたたちへ

こんなにも愛を届けたくて。

私は風になって空を舞い、世界の天空を流れながら、

世界中の悲しみと孤独を拾い集めて

黄金の粉(ビブーティ)にして地球にひらひらと振り撒いている。

わたしの声は波となり、ゆるやかな大河の中へと誘う。

わたしの息吹は光のシャワーとなり、すべての生命を活かす。

わたしの動きは時空の間となり、豊かな旋律を奏でる。



ああ、理解されたいと、思うことすら無意味なのなら

人知れず身を隠し、肉体を終わらせてしまおうか。

そうしたならば、風になって、愛を吹き広げることができるだろうか。

今は、目を反らし、受け入れられない人々にも、

風となり、香りとなり、彼らの肌を抱きしめることができるだろうか。



祈ることは、何かにすがることではない。

祈りは、愛すること。

愛されたいから、愛するのではなく、

愛することが喜びであるから、ただ、愛する。



ああ、わたしはいまここにいる

古代より引き継ぐ、大きな神殿の領域の中で

わたしは、今を生きている。

日本の地へ降り、わたしはせつないほど、「命」を生きている。

喜びと共に。



すべてのかたの人生の学びが、最善になりますように。



生きているって、なんて楽しいことなんだろう。

生きているって、なんて尊いんだろう。

人生の学びは、なんて美しんだろう。

生と死は、別のようでありながら、実は、同じでもある。

この地球に、形として存在していることは、

有限でありながらにして、無限を表現している。

なんて、素晴らしいんだろう、この「生」は。

不完全であることが、完璧である。


合掌

ラクシュミナラヤニ ユキ



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2015年04月26日

詩「サクラ舞う森」


詩 『サクラ舞う森』


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森の中

もう 歩けなかった

体力は問題ない でも 歩く気持ちが 枯れていた



大きな岩にようやく座り 

バッグから抜き出した インディアンフルートを吹いた

弱く そして 強く 

木楽器から奏でられる 大地の音色が 

波のように 空気を震わせる




鳥たちが せわしくなり

森が ざわざわと 揺らいだ

天が ゆっくりと開き 

ニッコリ微笑んで「おかえり」と言った




森の向こうから 風が ぞろぞろ 増えてきた

私の耳元で 風の歌が聞こえる

木製のフルートの音ともに 

風が 囁くように歌っている

地球よ どうか

わたしの耳を 浄めておくれ

わたしが聞き入れる 何もかもが 清らかに聞こえる

知性となるように




一陣の風が 一気に駆け抜け

今年最後の桜吹雪ショーを 見せてくれる

薄桃色の花びらが 撒き散らかされ

まるで川の流れのように 流れゆき

五線紙の上を舞う メロディーのように

くるくると わたしを包む

地球よ どうか

わたしの身体を 浄めておくれ

わたしの受け入れる 何もかもが 清らかに感じる

感性が持てるように




驚いた蝶が まっすぐに わたしに向かって飛んでくる

ブンブンと 虫たちが わたしを取り囲むように飛ぶ

桜吹雪を舞わせる その風が 

わたしの開いた両目を刺激して 

いつの間にやら 涙が招待されている

あとから あとから 溢れてくる

地球よ どうか

わたしの瞳を 浄めておくれ

わたしの見つめる すべてが 清らかに見える

創造性が持てるように



あたたかい滴が ほほを 滑り落ち

その溝を 風が撫でる

目から溢れると 同じだけ

内から溢れると 同じだけ

わたしという 人間が 故郷に沁みわたっていく

ああ 母なる地球よ

どうか わたしを 抱きしめておくれ

あなたの愛で わたしは勇気が持てるから


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2015年04月15日

(詩)『Divine』


(詩)『Divine』


天空に 大きく両腕を広げているあなたは 

破片となって ひとつひとつ 剥がれ落ち

ぱらり ぱらり とわたしの前に 落ちてくる

かつてはあなたの一部だったものが 

私の前で みるみる 形を変え 質を変え

砂になり 水になり 風となり 音となって

この世界を 色づけていく

わたしはそれらを 指先で掬い上げ

眼差しと 吐息で 順列を諭し

そして すべては あるべくところへと 収まっていく

瞼を開くと 完璧な姿で あなたはそこに在った



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2015年04月11日

(詩)『融合』


『融合』


腕を 背中を 肉体のすべてを 包み込む柔らかな感触

それは わたしの持つ ひとつひとつの曲線に沿って

まったくなんの狂いもなく ぴったりと重なる

それは わたしを求め

わたしは それを求め

吸い寄せあい 溶け分け合い 螺旋を描き

そして 細胞のひとつひとつ 魂の誓いのひとつひとつが

いままさに ひとつへと戻る

柔らかな 甘い果実酒に満たされた 

薄桃色の蓮の花の 閉ざされたつぼみの花弁の中で

すべての可能性への開花を秘めた わたしである女神は

紅色に頬を染め 高揚したエクスタシーの中で 

緩やかな化学反応を起こし とても静かなスパークとともに

あらゆるすべてが それと融合していく

それは 魂の歓喜であり 無限であり 

例えようもないほどの 果てしのない愛であった

もはや 個である必要はなく

あるべくしてある すべてだった


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2015年03月21日

(ショートショート小説)「ひまわり」



(ショートショート小説)「ひまわり」



少し遅めの朝食のあとだった。

そこは、ちょうど、道を歩く人々の足だけが見える位置の、少しだけ地下に下がったところ。

わたしは、その、半地下の中庭へと続く両開きのドアを片手で開け、

階段を、イチ、ニ、サン、シ と、一足一足、水たまりを踏むようにリズミカルに降り、

そして、 ゴ、 まで降りて、その段にストン、と腰かけた。

わりと広い中庭は、半分はまだ草がぼうぼうに荒れていて、

もう半分は、いま大きな花壇を作っているようだった。

そのわきには、雑草の小さな花がたくさん咲いていて、白と黄色と紫の小花たちが、さわさわおしゃべりしている。

かつては白だった、禿げかけた鉄のガーデンチェアーがポツリ、ポツリ、とそっぽを向いてふたつ置いてあり、

仕事途中のような、スコップとガーデン手袋がチェアーの足元に転がっている。

聞きなれない異国の鳥が歌っていて、木々の枝が嬉しそうに揺れている。

木漏れ日が柔らかい、ふんわり穏やかな午前。



わたしは、石造りの階段に座り、持っていた大きな本を膝の上にパタンと開いた。

長い前髪がサラ・・・と落ち、本へとかかるので、左手で髪を耳へとかけなおした。

まわりの木々たちがわたしの様子をうかがい、気配を聞いているような気がして、

わざと、大きな音を立てて、ページをめくってみた。

この庭のすべてが、わたしと一緒に寛いでいた。



背中側の両開きの扉が、キイ、と開いた。

ふりかえると、その子がいた。

「Hi」 挨拶をして、その子は階段に座るわたしの脇をすり抜け、庭に下りて行った。

わたしは、本に顔を向けながら、その子をちらちらと覗き見ていた。

その子は、花壇になる場所の石を積み上げる場所を決めているようだった。

足で石を動かしたり、土を盛ったり、太陽の位置を確かめたりしていた。

わたしは、膝の上に開いている大きな本の上に肘を立てて、両手で顎を支えて、その子を見ていた。

ふと振り返ったその子と目があった。

今までの真剣な顔とは、まるで全然違う、大きな大きな笑顔をその子は見せた。

太陽がキラキラと輝いて、その笑顔をよけいまぶしくさせた。



わたしたちは、石造りの階段に座って、話していた。

とりとめもない話しだけれど、でも、とても大切な時間だった。

わたしが持っている大きな本を開いて、本の世界をその子に聞かせた。

その子は、花壇のほうを指差して、お庭の夢を話してくれた。

わたしの住む国について話した。

その子の住む家について話した。

夢中になって、ふたりはお互いを知っていった。

まるで、急いで空白を埋めているみたいだった。

時間が経過することすら、忘れていた。



太陽の黄色い日差しが、まわりの景色のなにもかもを幻にさせる。

ほかには誰もいない中庭。

植木の向うに、道行く人の足だけが次から次へと、どこかに向かっている。

緑の草の猛々しい匂いと、湿り気のある土の深みのある匂い。

高く叫ぶ鳥の声と、力強く歌うような鳥の声が、木々のモザイクの中からハーモニーを響かせている。



太陽がどんどん高くなり、木々の影が少しずつ私たちから逸れて、太陽の光が徐々に迫ってくるから、

ふたりは少しずつ、階段の隅のほうへと、太陽の動きとともにジリジリ移動する。

それでも、話したいこと、聞きたいことがまだまだ終わらなかった。

とうとう、これ以上進めない隅まできて日影がなくなり、

シュウシュウと暑い太陽の光に、ふたりは目を細める。



「なんだか、ひまわりみたいだね。太陽とともにゆっくり移動してさ」

「ふふ。ひまわりの逆だよ。太陽の光から逃げているんだから。」



ふたりは、目を合わせ、肩をすくめ、微笑んだ。

肌の熱気が空気を濃くしている。

初夏の爽やかな風がふたりの髪を揺らし、繊細な香りが胸をくすぐる。

若々しい太陽は、ふたりの瞬間をみている。








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2015年03月20日

詩 『太陽』



『太陽』


激しく躍動し

繰り返される途切れない爆発的エネルギー

絶えず情熱に燃え

すべての闇を明るくする

太陽。



なぜ 明るいのだ と問うてみても

それは ただあるがままであり

理由などない



放つ光が明るすぎて 

皆 視線をはずし

まっすぐに 見つめてくれる存在はいない

憧れ 渇望するものが手を伸ばしたとしても

激しすぎる炎に

誰一人として近づくことはできない



君は 太陽のようになりたいという

一際 明るく 大きく

暗闇の夜に 暖かな光の朝を 連れてくる希望の存在

生きとし生けるもの 

すべてに幸せを届ける 無条件の愛



君は 知っているのだろうか

太陽の孤独を。

寄り添う安心感や 見つめあう幸福を

経験することのない

その果てしのない自由(コドク)さえも 

愛であるがゆえ

あるがまま。



君は 感じるだろうか

太陽の決意を。

闇を持つことで 愛が生まれる

ただひたすらに

まっすぐ ひたむきに

光を放ち続けているということを。




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2015年03月15日

(詩)「心の花」



この美しい星のもとに生きて

確かに 確実にここにある「真」を抱きしめよう

なぜ理解されない と嘆くのは

出口のない 永遠のループ

一番近くで

わたしが わたしを信じている

それで いいじゃないか

そう心に響いた

この 夜と昼のあいだに




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2015年03月13日

詩 『帰郷』


『帰郷』



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---バウ!元気だったか

イヌは僕の腹に飛び付いてきた




---まあ、ちょっと いろいろあってね

逞しい爪が 結構痛い
僕はさりげなくイヌの前足を持って、ストンと地面におろした




---なんだ、シケタつらして
   また会社の人間関係か

イヌは座って、舌を出して ハッハッ と僕を見上げた




---まあね、人間っていうのはいろいろあるんだよ 
   いいなあ お前は悩みがなくて

僕はイヌの隣に座り、膝を抱えて雲を見上げた
首のどこかの骨が ポキ と鳴った




---生きているって幸せだぜ だって死んでないんだから!

イヌは フン と鼻をならし 右前足の爪を ガジガジ噛んで
その足で 目のあたりをゴシゴシした




---そうだね〜 お前みたいになにもしなくていいなら幸せだよなー

僕は 横目でイヌを見て ため息をついた




---はは ばかだなあ
   鎖で繋がれていても 自由でいられるんだよ
   お前は繋がれていなくっても 
   なんだかいつも 不自由だよなあ

イヌは腹這いになり 
強烈な匂いの 大きなあくびをひとつしたあと 
大きな顎を 揃えた前足の上にのせた



-----繋がれていなくても 不自由・・・・か



僕は 目を閉じているイヌの顔をじっと見ていた


つやつやのイヌの鼻が ヒクヒク としている


大きく垂れた耳が ピクンと動いて 僕の様子を伺っているのだ


風が そよ と 通りすぎた


たんぽぽの綿毛が イヌと僕のあいだに ふわりと落ちた


夕焼けが イヌと僕の 長い影を作っている



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2015年03月09日

詩 「すずめ」


『すずめ』


手のひらの上で すずめがね 

ピイと 鳴いているんだよ

かわいいよ 手が あったかいんだよ

でも 動けないんだ すずめはね

飛べなくなって しまったの



バッタとカエルが競って跳ねる やわららかい田んぼのあぜ道で

歌いながら のっしのっし

あるく みぎあしの その先に

ちいさく こんもり ちゃいろい毛が 

すっぽり草に埋もれていたの



しゃがんで 首をかしげ のぞきこむ

んーん いい香り

草のにおい 土のにおい バッタがぴょん

ピイイ・・・・・と うずくまるすずめが 

フルフル ルルル・・・・と 小刻みにふるえていた



バッタはくるなよ すずめだけ

カエルもあっちいけ すずめだよ

草をかき分け 手を伸ばし

そろり ふわりと すくいあげ

手と手の上の ベッドに乗せて

ゆらりゆらりと 救急車 



モガモガ 動くのは つばさかな

くすぐったいな てのひらが

そおっと のぞく ゆびのすきまから

両手のドームの 暗室で 

りょうめを 閉じてる すずめの目



おじいちゃん すずめだよ

かわいそうだよ どうしよう

おばあちゃん びょういんに

でんわしてってば くるしそう



ごめんね きみ

ぼくのこえは いまは 神様にも 届かない

みんな すどおり してくんだ

大丈夫かい がんばって

手のひらが 柔らかくって あったかいな

少し 明るくしてあげようか



ドームの天井を パカリと開き

まぶしそうな すずめの目

どうだい 調子は 元気かい?



キイイイイイーーーーーーー

と一声 空に向かって

大きなくちから おとが出た

ビクッ! となって 驚いたけど

落とさなかったよ ぼくの両手

ガックリ と崩れた 

すずめのくびと 開いたくち



すずめがね 死んじゃったの

手のひらの上で 死んだんだよ

ポカン と口を開けたあと

涙が ボロボロ ボロボロ ボロボロ ボロボロ

すずめがね 手のひらの上で 死んじゃったんだよ

ボロボロ ぽろぽろ ボロボロ ぽろぽろ

クタクタ ストンと 膝をついて

ボロボロ ボロボロ ぐじゅぐじゅ ポロポロ 

すずめがね ボロボロ ぽろぽろ

手のひらが まだ あったかいな

ボロボロ ボロボロ


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2015年03月08日

詩 「生命賛歌」

「生命賛歌」



その部屋に入ると まるで 気圧が違うかのようだった

実際 そこは いつも住む世界とは 空気・・・・次元が異なる場所なのだろう

柔らかでありながら 鋭利な棘が チクリチクリと 刺激する



彼は 慎重に手袋をはめ 大きな大きな木製の扉のノブに 

わざわざ その手をかけておきながら

重たい扉を 開けることなく やすやすと 中へ入っていった

個体であるものを いとも簡単に 通り抜ける瞬間の 

困難な 痛みと抵抗が激しくて

それは 一瞬の出来事だったのだろうが 

まるで 丸一日のように 感じた



置いてきた数々 残してきた自分の破片の ひとつひとつを

きちんと 思い出すことさえもできないほどに 

白く浮かび上がる どす黒い空間は

窮屈であり 同じくして 果てしなく自由だった



こうして いくつもの 個性的な部屋に これまで入り込んできた

それぞれの部屋を出るときには すべての記憶が 

あたかも 強風の時の 桜の花のように 

風に吹かれて はらはらと 散っていく



激しい 胸の痛みとともに

過去から 彼を 呼ぶ声がする

貫かれる 身体 

みな すべて 彼を通り過ぎ 去っていく 



たくさんのギャラリーは 彼を取り囲んで 

ただ 立って見ている

横たわる彼の 胸を貫く 勢いのある滝

それは 意外にも 下方から上方へと 落ちていく 

上へとあがるしぶきは 限りない空間へ 

チカチカ点滅する 小さな虫となって 力なくゆらゆらと飛び広がる



浄めの歌を美しく奏でる 小さな緑色の鳥は ススキの首にとまり

ゆっくりと ススキは こうべを垂れる

大きなヘビは ガサガサと 枯れ葉を 騒がし

ぬくもりの 大地の中に眠っている 若かりし頃の芽が 

うたた寝 まどろみの 夢を見ている

濃い夜が 木々を ますます勇敢にさせている



彼は 舞いあがり 渦を巻く 自分をみる

ここにいながらにして 遠くの彼方の 現在を眺めている

少し丸みを帯びた キイキイ 笑う小舟で

芳しい香りを放つ 大海原を 

しっとりと膨張する 朱色の夕陽の方向へ 

海鳥を先導に 漕いで行く



命ある限り

この地球で 果たしていく

それこそが 賛歌




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2015年01月13日

共に行きましょう


新しい地球は

みな 手を取り合って

愛を交換しながら

輝いていくんだよ

ありがとう と

愛してる と

許します の

関係性

あなたは わたし

ワンネス

新しい地球と

新しいあなたと 共に



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2014年12月30日

翼を広げて


統合。
折れてしまっていた 左腕の翼は
強い うずきとともに 再誕生したよ



大きく大きく広がった わたしの翼の下に入って 
疲れたのなら 休んでいけばいい
温かく 育んであげる
強い日差しから 守ってあげるよ
嵐の午後でも 安らいでいれるよ





湧き上がる 途絶えることのない メロディーが
朝から朝まで 夜から夜まで 
時と時の間を 隙間なく 繋いでいる



花が咲く朝は 歓喜の調べ
月が照る闇は 静けさのバラード
輝く水面は 妖精のダンスナンバー





それが 怒り だとしても
悲しみ だとしても
すべて 素敵なメロディーにしてあげるよ



ららら
おいで 踊ろう
翼を広げて
あなたの翼は 何色なの



そう わたしが歌ってあげる
踊ってあげる 笑ってあげる




あなたが あなたで いれるように
わたしは わたしらしく 羽ばたくの





手のひらの赤い光に ていねいに 大切に
吐息で ふーーっ と 呪文をかける
ふわりと砂のように 空気を舞い 
キラキラと 一目散に 飛び散った



歌いましょう
わたしの髪を 弦にして
わたしの呼吸を 音符にして
心臓の鼓動の ドラムビートで
すべての 骨で 踊りましょう



くるくる くるくる
弧を描く
光の輝きは 螺旋に乗って


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2014年12月22日

レムリアン瞑想ビジョン


大きな手のひらの上の、金の粒。

細い女性の指先が添えられた。

手からするりと、滑り落ちる、金色の滴は、

ゆるゆると空(くう)に柔らかい直線を描き、

水面へと消える。

波紋のない伝達が、ゆっくりとでも確実に、広く、広く、広がり進み、

すべての、すべては、揺らぎのない黄金の波となった。

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2014年12月12日

「朝靄の出逢い」



「朝靄の出逢い」


早朝 5:00。

車のハンドルが冷たい。

まだ十分に温まっていない車のエンジンに、負担をかけないよう、ゆっくりとアクセルを踏む。

空はまだ目覚める前で、満点のお星さまと、輝く月は月輪を共に楽しそう。

山の上の我が家から、くねくねの峠道をゆっくりと降りていく。

普段からあまり車通りはない山の上なのだが、早朝はまったく、他の車は見当たらない。

あたりはまだ真っ暗で、濃い朝靄がとても幻想的。

寝静まっている森を起こさないように、私は深い霧の中を、静かにくぐり抜けていく。

ヘアピンカーブをひとつ曲がりきった下り坂で、

正面から真っ直ぐにこちらへ向かってくる、影があった。

こんな真っ暗な早朝に、こんな山道を、誰が走っているのだろう?

ヘッドライトが近づいても、その影は車道の真ん中を、こちらに向かって真っ直ぐに近づいてくる。

あ! とその正体がわかったのと、ブレーキを踏んだのと、同時だった。

・・・・・鹿だ!

彼は大きな長い角を持ち、がっしりとした逞しい肉体で、わたしの車の前で眩しそうに歩みを緩めた。

正面から大きな彼と向かい合い、バッチりと目が合う。

彼は・・・わたしだ。

彼の目の光は、わたしの目と同じだった。

逃げようとせず、むしろゆっくり向かってくる彼を、私はハンドルを大きく右にきって避けた。

左の窓から彼をみつめると、彼もじっと、私を見つめていた。

わたしが、わたしを、見つめ、わたしが、わたしを、見つめ返していた。

ヒュン、と私は高い意識へと繋がったまま、ハンドルを握り直し、下り坂をまた、ゆるゆると滑り降りていった。

バックミラーに写る彼は、またゆっくりと走りだし、霧とともに暗闇へと消えていった。



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2014年12月03日

月夜の一粒



月夜の 水は

ゆらゆらと

波打ちながら 笑ってる



十字の形に 伸びゆく光

ここまで 届け

あそこに 伸びろ



ららら らら・・・・・

たおやかに

わたしの 羽衣

長い腕

月の吐息で 青くなる



宇宙の音が ここにある

聞こえない 音

見えない 旋律

それが  いつでも 流れてて

にんまり うっとり 身を委ね

わたしを 流れる 宇宙のメロディー

そうなの 聞こえるの ほんとだよ



「泣きたかったら 泣きなさい

強くなくても あなたは あなた」

白い灰が 降ってきて

わたしは凍り 石になった

背中の羽衣が ふわりとたなびき

黄金の波が ざわめき 煌めき 

わたしは するりと 目を開けた



シャン シャリ シャリ・・・・・

月の光が 囁いてる

宇宙のメロディー

一緒に踊る 水の精

月夜の一粒 

音・・・ 光・・・


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2014年11月26日

お空の涙



お空が泣いている。

どうしたの? 悲しいの? 嬉しいの?

なにかを失ったの? ひとりで孤独なの?

感動したの? 達成したの?




霧の中、ひっそりと佇む森の木々は、

空からの涙を一粒、一粒、丁寧に受け止めて、

そのたびに、その葉を、そして枝を、ぶるぶるっ、と震わせて喜んでいる。

色づいた紅葉の赤や黄色が、昨日よりも、とても鮮やかに見えるのは、

お空の涙である生命力を、浴び、感じ、開いたからだろう。

涙は生の、証。



涙を流すとき。

わたしたちは、生きている・・・ということを、まざまざと、知る。

そう、

生きているから、胸が震える。

そして、ハートが開き、涙が流れるからこそ、

魂の煌めきが増していくのだということを、知っている。



人生には、大きなテーマがあって・・・・いわば、本の表紙のタイトルみたいな。

そして、サブタイトルもあったりして。

その人生という一冊の分厚い本の表題に伴う出来事が、一章、一章、そして、一節、一節、起こっているのだろう。

起こる出来事は、ひとつひとつ違うのだけれど、結局、それぞれ、表紙のタイトルに付随する。

だから、繰り返し、繰り返し、一番大きな「タイトル」的なことを学ばせることが起こり、

その都度、一章ごと、一節ごと、微妙に違う学びを受け取っているのだろう。

テーマは、同じ。 でもそこから、学ぶことが、無限。

だとしたら、いさぎよく。

生きる。



今日、雨に濡れて、歩いた。

真っ暗な山道を、傘もささずにガツガツ歩いていたけれど、

お空が流してくれた涙を浴びたら、一瞬にして、理解できたことがあった。

わたしも、あの、赤々と燃える紅葉の木々のように、ぶるぶるっ、と震えた。

キラキラ、鮮やかに輝いたのかな。

ねえ。 泣き顔のお空さん。


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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

世界の一瞬


陽が昇り、陽が沈む。

始まりがあるから、終わりがあり、

そしてまた新しいスタートは、終結への開幕。

なんて、世界は美しいのだろう。

すべては、ループ。

一瞬一瞬は、光の煌めきのスパークであり、

その一つ一つが、経験という無数の学び。

魂の喜びと共に、こんこんと溢れる愛。

かけがえのない今日という日を、ありがとう。

新月の祈り。


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2014年10月03日

ふくろう



輝く月と 満天の星空 の夜



ホー ホホウ

ふくろうが鳴く

暗くなってくると 鳴くふくろうは

昼間は なにをしているのだろう

どうして 暗くなったときだけ 鳴くのだろう



昼間の森は ほかの鳥たちが騒がしすぎて

じっと 目を閉じ 瞑想しているのかな

夜が来ると森は 急に寂しくなって

やっぱり ホホウ と 泣きたくなるのかな



昼間は 

太陽に見つかると

その大きな目めがけて 太陽の光がダンスを踊りにくるから 

まぶしすぎて くらくらしちゃう

だから 太陽にみつからないように 

明るいうちは ひっそりと 隠れているのかな



ホー ホッホウ

ふくろうは どうしてそんなに落ちついているのだろう

心が 乱れたり しないのかな

嬉しくて 楽しくて 歌い叫んだり 飛び狂ったり しないのかな

心が躍って どうしようもない 

なんてこと ないのかな

悲しくて 苦しくて

地面を かきむしりたくなる

なんてこと ないのかな



悲しいことが あったときも

嬉しことが あったときも

同じトーンで 変わらぬリズムで

ホー ホッホウ

かっこいいな

きっと すごい 禅マスターに 違いないな ふくろうは


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2014年09月22日



早朝、

お風呂にお湯をためた。

暖かいものに、どっぷりと浸かりたかった。

わたしというこの肉体を、愛してあげたかった。



熱いお湯の中で、肉体がゆるむ。

ため息が、もれる。

わたしは、水神。



目から水が溢れてくる。

頬をつたう、暖かい液体。

浴槽のお湯に、ポタリポタリと落ちる、粒。

この水は、

わたしが「わたし」を極めるために、流れているのだろう。

ハートから、ドクドクと、滴り落ちる。

呼吸が苦しくなる。



静かにマントラを唱えて、

わたしは、

誠実すぎる苦しさの中から、真摯に学んでいる、

「わたし」を見守る。

あなたに、神のご加護を。


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2014年07月23日

闇から光へ


ひとり、森へ。

突然、鷹が飛び上がり、目の前の枝にとまった。

わたしは、胸が踊った。




昨日、

わたしは鷹になり、崖の上からすべてを見ていた。

鷹はわたしになり、崖のしたからすべてを見ていた。

天に暗雲がかかり、闇の世界がやって来たあと、

空にポッカリとシルバーの光が現れ、わたしは、胸が震えて涙が出た。

右掌を天に突き上げ、光を発射すると、

シルバーの楕円の光の中心から、

天はバリバリと裂け、

隙間から青空がこぼれてきた。

そして、平安がやって来て、

私は白龍に乗って空を舞い、

世界のあらゆる場所に、光を振りまいた。




いま、目の前を鷹が横切る。

二度めの挨拶に来て、去っていった。

セミの声と、虫たちの気配の中、

私は、宇宙を確信する。

すぐそこでは、キツツキが、リズムを作り出している。

わたしは、ここで、すべてを知っている。

深く、深く、

広がっていく。


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2014年07月18日

詩 「完璧であり、無」

「完璧であり、無」




日没近くを待たずに、ヒグラシが鳴きはじめた。

曇り空が、山の空気を、一気に冷たくしていく。

わたしはテラスに座り、虫たちの羽音を聞いていた。





ここのところずっと、

心が、静けさの中にいる。

なにかが生まれる、前兆の静けさ。

完璧であり、無。

強さであり、潔さでもある。

この静けさを邪魔するものは、中に入れない、覚悟がある。





表現者として。

私が見るこの世界の、表現者として。

降り注ぐ光を、両腕を開いて受け止めている。






魂が、とても、静かな場所にいるようだ。

言語ではない情報が、溢れている。

わたしは、静かに耳を傾けている。

そっと、目を閉じる。 

再び、開けるのを躊躇するくらい、心地がよい。

柔らかな風が、旋律を奏でる。

輝きが、キラキラと瞬いている。





昨夜、白い小さな蛾がやってきた。

頭上を、螺旋を描いて飛んでいた。

わたしは、ゴロンと仰向けになり

螺旋から生まれる細かい光の粒を見ていた。

そこには、深い宇宙があった。




空の雲が晴れ、太陽が少しあたりを明るくしてきた。

ヒグラシは鳴くのをやめ、アブラゼミが代わりを務めている。

この世界は完璧であり、無。

わたしは目を閉じて、わたしを、ただ感じている。

「わたし」は 静かに消えてゆく。


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2014年07月10日

雨音



雨音を聴いている。

テラスのライトが、雨で揺れてみえる。

わたしのなかの、確かなものが、

少しずつ、動き出そうとしている。

とても、静かに、でも、冷静に、力強く。



雨音を、聴いている。

さっき、裏山で雷が落ちたようだ。

真実の平安とは、こういうこと。

猛り狂う大嵐の真ん中で、ただ一角、なんの不安もなく、安らかな状態であること。

嵐が存在しなければ、日だまりの優しさを、ありがたい、と思うことはない。



雨音を、聴いている。

窓を開け、蛍光灯を消して、

肌で冷気と湿気を感じている。

肉体を客観的に感じている、わたしがいる。

この、わたしの肉体。

手足をさすってみる。

確かに、ここにあるのかもしれない。

とても、静か。

わたしの高次元ライトボディに、宇宙からの膨大な情報が流れ込み、それをすごい早さで書き込んでいる。

それが、よくわかる。

静かにゆっくりと、受け止め、じっくりと読み取っているようだ。

昨日の夢は、暗示であり、

さっき落ちた雷も、すべて繋がっている。



雨音を、聴いている。

天からのリズム。

この不規則的な中に秩序がある。

地球のマントラだ。

虫たちも、草木も、このマントラを、聴いているのだろう。

静かな、夜。

目を閉じると、わたしは、地球とともに回転している。

雨音を、聴きながら。


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2014年02月23日

写真とポエム『「時間」と「時計」』

「時間」と「時計」




時間は、存在しない、ようなもの。

あって、ないようなもの。

あなたが急かせば、時間も忙しくなる。

あなたが緩やかになれば、時間ものんびりする。

あなたが楽しめば、あっという間に過ぎるし、

あなたが嫌がれば、亀さんのノロノロ速度になったりもする。



そんな「時間」なんてものは、本当は、

不確かであるものだね。



あなたが追われている、その「時間」と思っているものは、

実はね、それは・・・・・・

「時計」なの。



「トケイ」は、「ジカン」じゃ、ないのだよ。

「トケイ」は時計であって、誰かが、勝手に作ったもの。

「ジカン」は時間であって、誰かが、作れるものじゃないのだよ。

あなたが、管理されてしまっている「時間」というのは、

それは「トケイ」のことなんだね。



あなたには、あなただけの「瞬間」があって、

あなたは、一瞬一瞬の煌めき、スパークの集合体。

それは、決して 「トケイ」では、ないのだよ。

あなただけの「一瞬」という「とき」の、連鎖。

その「一瞬」、の「死」と「誕生」の連続、という奇跡。



追われるものではないの。

盗まれるものでも、過ぎ去るものでもないの。

それは、

積み重ねるものなの。

経験するものなのだよ。

それは、

煌めきの連続、なんだよ。


                   
ユキ

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2014年02月04日

Forgiveness



「愛」とは「赦す」こと。



それを、自然に、行うこと。



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孤高の勇者



もうすぐ、夕焼けが始まりそうな時間帯だった。

スニーカーに履き替えて、車のエンジンをかけた。

無性に、走りたい気分だった。



空は、真っ青、だった。

大空に、大きな鳥が、広々と羽を広げていた。

空と大地の間を、悠々と、まるで、滑っているようだった。

車を止めて、ドアを開けた。

空と大地の間に、

わたしは、ただ立っていた。

わたしはかつて、陸に生きることを、選択した、ということを思い出した。

青空の中に描かれる、大きな鳥のシルエットを、ただ、見上げる。

鳥は、そんなわたしを、気にも留めず

ただ、染まり、空と一体になる。



湖面が、ゆるゆると、揺れる湖。

この、夕焼けに、溶けてしまいたかった。

わたしは、風になりたかった。

人間を、もう、卒業したかった。



本当のことを、伝えてしまうと、人を傷つけてしまう。

でもわたしは、

「裏」と「表」の、上手な使い分けができない。

「裏」、が下手。

いつも、ストレートに、直球を投げてしまう。

本当のことしか、言えなくなってしまっている。



風になれたなら、

いっそ、風になれたなら、

柔らかく、愛を運べるのに。



走りたかった。

ゆっくりと、そして、しっかりと、肉体を使いたかった。

地球を踏んでいる、わたしを、確かめたかった。

冷たい空気が、頬や鼻や耳を、冷やして行く。

呼吸がはやくなり、わたしが、生きていることを確認する。

夕焼けは、わたしを見ているのだろうか。


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湖のほとりで、

カモとアヒルが、笑っていた。

ガーッガッガッガッガ

みんな、楽しそうに笑っていた。

わたしも、笑おう。

ガーッガッガッガ

地球はこんなにも美しく、たくさんの生きる命と、同居している。

どこにいても、独りではない。



神はわたしに「孤独」をくれた。

わたしは、それを受け取った。

そこから愛と光を学びなさい、と神は言った。

そう、それが、わたしの今世での、学び。



鳥になりたかった。

大きく翼を広げて、悠々と、地上を見下ろす、あの鳥のような。

皆で群れる、スズメや鳩ではなく、

孤高の勇者。

ふと見上げると、そこにいて、

人知れず、ゆったりと、空(くう)に弧を描き、

人知れず、愛を地球に広げている。


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2014年01月23日

ショート小説「変わらないこと」


※2005年11月に書いた、あるコミュニティに投稿したショート小説です。
 指定されたお題と、タイトルに沿った内容で書く、というのがルールの小説です。

わたしにとって、とても懐かしいので、ここに載せておこうと思います。
よかったら、読んでください。


お題 : 「お茶」 「猫」
タイトル : 「変わらないこと」


*********************



『変わらないこと』



「お茶でも飲もうか?」

母がそう、持ちかけるときは、「お茶、入れてくれる?」という意味なのだ。

「うん。わたし、玄米茶が飲みたい。いい?」

読みかけの本にブックマークをし、よいしょ、とソファーを立ちあがると、返事も聞かず、わたしはキッチンへと向かう。

「冷蔵庫にプリンがあるよ!」

リビングから声を張り上げる母のその言葉は、

「プリン、持ってきて!スプーンも一緒に!」という意味なのだ。

わたしの問いかけに返答なしの場合は、「了解」という意味なのだ。

毎度のことながら、わたしは、苦笑し、返事もせずに「お茶」の支度をする。

「了解」という暗黙の了解で。



一緒に暮らしていればきっと、こういう何気ないことが、苦痛になるのだろう。

思い返せば、10年も前、母と一緒に暮らしていた頃は、こんな、母のかわいらしいワガママにも、いちいち、ピリピリしていたものだ。

今は、たまにしか顔を合わさなくなったぶん、寛容になれるのだ。

まあ、わたしが、10年歳をとり、大人になった・・・・ということもあるが。



年季の入った急須と、湯のみを二つ、プリンとピーターラビットのスプーンを二つずつ。

そして、昨日、わたしが東京で、お土産にと買ってきた、自宅の近くのおいしいケーキやさんの、おいしいスイートポテトを数個。

お盆にバランス良く載せ、両手で慎重に持ち、リビングに向かう。

窓の外には、向かいの住人が、飼い犬に綱を付け替えているのが見える。

夕方のお散歩に連れられていくのだろう。

尻尾を、台風の時の、車のワイパーのように忙しく動かし、ゴムまりみたいに、ピョンピョン、跳ねて、大喜びしている。



母は、眼鏡をかけ、ソファに座り、「植物の育て方」の本を、熱心に読んでいる。

少し賑わいが薄れてきた庭の花壇に、また、「赤ちゃん」を、植えたらしい。

わたしは、ふと、東京の自室のベランダにいる、アサガオの鉢植えを思い出す。

「あの子は、わたしが帰るまで、大丈夫かな?」

お湯を入れた急須を片手に持ち、片手で蓋を押さえ、くるくるとまわしながら、

「ああ、わたしの植物好きは、この人が植え付けたんだ・・・・・・」

と、再び苦笑する。

ふんわりと、玄米茶の香りが、リビングを和らげる。



お茶を入れ、わたしも、母の斜め前にある、二人がけのソファーの左隅に座り、母の顔を、まじまじと眺める。

いつのまに、こんなに目尻がさがったのだろう。

眉根にある、縦じわは、迷惑をかけた、若い頃のわたしのせいかもしれない。

貫禄があるなぁ・・・・・・・。



「どうしたの?プリン食べないの?」

と、眼鏡を鼻に乗せ、上目使いにわたしを見る母に、今、考えていたことを、言えるわけがない。

母の姿の背景にある、リビングの扉が、数センチ開いていることに気づく。

「ドア、閉め忘れちゃった。」

わたしは、再びソファーを立ちあがり、ドアを、パタン、と閉める。

たまにしか実家に帰らないわたしは、半年前に、老衰で死んでしまった、愛猫のために、ドアを少しだけ開けておく習慣が、なかなか抜けないでいる。

なんだか、まだ、愛猫はここにいて、足元をするっ・・・・とすり抜けて行きそうな錯覚をしてしまう。

あの、ふさふさとした、長い尻尾を、優雅にゆらゆら揺らしながら。

母は、その習慣から、もう脱け出せたのだろうか?



「お茶飲んだら、買い物に付き合ってもらいたいんだけど。悪いけど、車、運転してくれる?」

母は、夕暮れの運転が、苦手なのだ。

周りが見えにくくて、怖い、のだそうだ。

こんな、かわいいワガママも、たまにのことなら許せてしまう。

または、わたしが、大人になったのか。



買い物から帰ったら、母とふたりで夕食を作り、

そのうち、父が戻ってくる。

父は、なによりも先に風呂に入り、風呂上りにいつものビアグラスで、ビールを飲むのだろう。

母は、食事の後には、いつものように、バニラアイスを、大きなスプーンにふたすくいだけ、楽しむのだろう。



明後日、わたしは、東京に戻る。

あの、くるくるとめまぐるしく、慌しい毎日へと。

きっと母は、駅までわたしを車で送ってくれ、わたしが見えなくなると、

ひとり、運転席に座り、ハンドルを握り、わたしのいない家へと帰るのだろう。

愛猫もいなくなってしまった、ドアを、少しだけ開けておく必要のなくなった、この、いつもの我が家に。



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2013年10月09日

すべてへの愛



わたしは、あなたになにをしてあげられるのだろう。

いつも、考えている。



そんなに、傷ついて

そんなに、嫌って、

そんな目をして、

私の存在が痛みとなるのなら、

わたしは、静かに消え去ろう。



でも、

あなたへの、「愛」はたっぷり

置いていくから。

ずっと、愛で抱き締めてるから。



だから、

いつか、

準備ができたら受け取ってくれたらいい。



私は、消え去っても、

いつもあなたのハートにいるから。

溢れる愛は、胸をしめつけ

せつないほど。



いっそ、風になれたら、楽なのに。

あなたが傷つかずに、

そっと、愛を囁いていけるのに。



この愛を、世界中の愛する人々に、

運べたなら。


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2013年10月06日

「枠」




「枠」 から 出る。

その「枠」 は 自分で引いた ただの 「線」。

一歩 足を大きく前に踏み出せば いいのだよ。

その 一歩の 

恐怖にも 似た 「勇気」 という名の 真実の声。

さあ いくよ。

もう すっかり

準備は できているのだ。

なにも いらないのさ。

なににも 執着 してないのさ。

なにも 手にしていない しがみついていなければ

失う という 「恐れ」 は なにもない。

「枠」 は 幻。

さあ いくよ。

うん いくよ。


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2013年09月18日



昨日

かたくなだった 「こだわり」 を

また いくつか 捨てた

ということに 気づいた わたし

許すこと

受け入れることは ジャッジではなく

許して 愛すること

また 「わたし」 という人間と 

その 人生が 

愛しくなった

微笑みを わたしに

わたしは 光


秋空 (2).jpg


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2013年09月14日

秋の空から 感じたこと


秋空.jpg


秋の空から 感じたこと


私たちは

学ぶために 生きている


人は

傷つき 痛みを経験することで

キラキラ 輝きが 増して いくんだなぁ


輝きは

痛みがなければ 大きくならないのだなぁ


そして 痛みは

輝きのための ステップなのだなぁ


あなたには あなたの 学びがあり

あの人には あの人の 痛みがある

ただ それだけのこと

比べる必要は なにもないのだよ


夕陽が 毎日 違うように

雲が みるみる 変わるように

なにがベスト でもなく

それぞれが それぞれ 美しいのだなぁ

みんなが みんな ただひとつの 美しさなのだなぁ


キラキラと 輝く

秋の空から 感じたこと
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2013年09月10日

自由に生きよう


いつだって、あなたを不自由にしているものは

あなた自身の中にある。

「こだわり」
「こわばり」
「プライド」
「理想」
「欲」
「恐れ」
「嫉妬」
「裁くこと」

本来のあなたはとても自由。

捨てることは、難しい。

ためらい、拒否し、迷い、苦しいかもしれない。

でも、

手放すと、とてもラク。

あなたは、自由になれる。

心の中の牢獄から、出る。

牢獄は、自分でつくり、自ら入ったものだから、

自分自身でしか、出ることができない。

不自由なものを、手放しましょう。

もっと、自由に生きよう。

あなたは、あなたで、大丈夫。


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2013年06月25日

世界にひとつだけ


「わたし」は

わたし 以上でもなく、

わたし 以下でもない。



あなたは 

あなたにしかできないものを

持っている。



もう

期待に応えよう とか

認められたい とか

もう いいよ

ゆっくりと

力を抜いて 行こうか

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2013年06月17日

カルマ


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「わたし」として、

生きる。



背中合わせ。

いつでも、すべての

反対側と。









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2013年05月21日

霧雨



品川駅。

高輪プリンスホテルの周辺。

OLさんと、サラリーマンが、今日の勤務を終える時間帯。

横断歩道の前には、赤信号で止まる、色とりどりの傘たち。

路面はしっとりと湿り気を帯び、ビルの電光をピカピカ反射している。

車が、水気を含んだ空気の間を颯爽と走り去り、無抵抗なか細い霧雨を弾き飛ばしている。



信号待ちの間に、さしていた折りたたみ傘をたたんだ。

傘をさしても、結局、下から霧雨が顔をぬらすのだから。



霧雨。

わたしにも、隣の人にも、

ビルの街にも、田んぼや畑にも、

平等に、好き嫌いなく、舞い落ちる。



ネオンの先の、夜の空へと、顔を上げてみる。

頬にあたる、やさしい刺激を、目を閉じて受け止める。

さわさわと、とてもかわいく語りかけてくる。

この、細い糸は、天空の、上の上の、上のほうからやってくるのだな。

どれだけ長い旅をして、わたしの頬にたどり着いたのだろう。

遠路はるばる来てくれて、

やさしさを、ありがとう。



しっとりと

やさしい雨に、包まれる夜。

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2013年05月08日

ガラス窓のこちら側から


窓の外の木々が、波のように豪快にゆれている。

ガタガタと、窓ガラスが震える。

わたしは、それを、部屋の中から見つめている。



カレンダーを、見てみる。

今日の日付。

ああ

時間が、この強風のように、

あっという間に過ぎていくのはどうしてだろう。

ひとは、猛スピードで走っていると、

立ち止まりたくなったときに、すぐには止まれなくなってしまう。

車は急に止まれない。

人の心も、急には止まれなくなる。



この、ごうごうと吹き荒れる強風のように、

わたしは駆け抜け、時間は急流に呑まれていく。



ひとは

長い距離を、急速に移動することが多いと、

寿命が縮むのだそう。

飛行機とか、電車とか、車などでの長距離移動が頻繁にあると、

人間としてのバランスを崩すのだそう。



強風に揺さぶられ震えている、この窓ガラスのように

わたしの中の何かも、震動し、それが奥のほうの「確かなもの」と共鳴している。



窓の外は、吹き荒れている。

窓のこちら側は、とても穏やかだ。

透明なガラスから、外の荒れ模様を、冷静な気持ちでみている、わたし。

それは、わたしの中にも、いる。

ガラス窓のこちらがわから、わたしを見ているもの。

「見られているもの」と、「見ているもの」。

その

「見ているもの」になることがヴェーダンタの教え。



いまのわたしの願いは、ただただ、世界の平和を祈りたい。

ゆっくりと、じっくりと。



わたしの魂が求めていること。

それを、ただ、求めている。



わたしは「見ているもの」になる。

窓ガラスの外の、嵐をみているかのように、

穏やかに、冷静に、わたし自身を見ている。



どうぞ、すべてがうまくいきますように。


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2013年04月16日



春。



終わりのとき。

始まりのとき。

出発のとき。

お別れのとき。

変化のとき。

葛藤のとき。

不安のとき。

希望のとき。



春。

あなたは、前に進んでいく。



変化という言葉は、

「今まで」との決別。

寂しさと、希望の、ミックスジュースを

時間をかけてゆっくりと

味わいながら、いただく。

センチメンタルに、そして、潔く。



あなたの、春。


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2013年04月14日

信じる


シンクロの毎日。

どんどん つながる。

みるみる 広がる。

ぐんぐん 進む。



自分を 信じること。

... 試されるかのように かすめる不安は

とても 人間らしいね。

よぎる それは

本当は存在などしない 幻なのだよ。



力を抜いて

あるがままで

ありのままで

身をゆだねる。



さあ

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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月08日

てくてくびゅうびゅう

びゅう びゅう びゅう

風が吹く



びゅーん びゅーん

強風だ



風は どこから やってきて

そして どこに 行きたいのか



君と テクテク 田舎道

ざぶーん、と風が押し寄せてきて

お花も 草も タンポポも

みんな 私に ペコリペコリと おじぎをするよ



つられて私も 「こんにちは」

つられて振り向く 君の顔が 

ニコニコ かわゆい笑顔だから

私も つられて にんまり ふふふ



長い髪が 暴れても気にしない

強風に向かって 君と駆け出した

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2012年10月09日

秋の哀愁



昨夜、

部屋の外から、女性の泣き声がした。

マンションの階段のところで、泣いているようだった。

とても悲しそうに、すすり泣いていた。



わたしは心配になって、バスルームに移動した。

外にしゃがんでいるであろう、彼女に近くなり、もっと、よく彼女を感じられた。

きちんとした大人の女性の声だった。

きっと、いつもはしっかりとしていて、

我慢に、我慢を重ねて、たまらなくなって泣いているのだろう。



本当に、悲しくて、傷ついて、孤独だった。

なんとかしてあげたいけれど、どうしよう。

わたしも悲しくなって、涙が出てきた。

まるで、

私の孤独感を、

代わりに彼女が泣いていてくれているような気がした。

彼女の隣に、わたしの気持ちだけ寄り添って、背中に手を置いた。



しばらくすると、誰かが迎えに来たようだ。

声はしない。

ただ、気配だけで、人が来たことが分かった。

音もなく、声もなく、迎えに来た人と、彼女は、

すっ・・・・と、私の部屋の前からいなくなったようだ。

よかった。

きっと、愛する人が、迎えに来てくれたのね。



わたしは、

なんだか

ひとり、取り残された気分。



リビングで、

寒くて、

毛布を体に巻き付けた。

開けた窓の外から、

鈴虫が、泣いていた。


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2012年09月23日

水面に揺れる



朝の瞑想の中で。

ピンク色に染まる、水面を見ていた。

水面は、軽く揺れていて、小さな角が出ては、消えていた。

まるで、ピンクの魚の鱗みたいに、チョンチョンと。

決して、騒がしいわけでもなく、でも静寂でもなく、

穏やかに、愛の言葉を囁いている・・・そんな心地良いさざ波だった。

ピンク色に染まる、水面をただただ見ていた。







昼の瞑想。

水面は蒼く澄んでいた。

南国の海の青さではなく、青白い月夜のような淡い蒼。

丸い光のたまが現れた。

眩い光ではなく、凛として静かな光を放つ丸い玉。

太陽などの反射で光っているふうではなく、それ自体が光を放ち、そして、その光にそれ自体が癒されている。

青い水面は、ゆっくりと緩やかに動いている。

一見、流れているのかわからないほど、とても、滑らか。

まるで、大蛇が静かにすべりながら地を這うように、優雅でいて無駄のない確かな動き。

光の玉は、その緩やかな流れの上に浮いている。

水面、スレスレのところに漂っている。

水面に乗って流れているように見えるが、

実は、少し浮かんだところから、すべての流れをみつめている。

とても静かで、冷静に。







夜の瞑想。

オレンジ色に染まる水面は、朝よりも穏やかで滑らか。

波はなく、水面が盛り上がってきて、小さな丘のようになり、そしてまた沈んでいく。

まるで、深い呼吸を繰り返して眠っている子供の胸の動きのよう。

その水面の呼吸は、ボートを持ち上げ、そして、下ろしていく。

そう。

私は小さな木製のボートに乗っていた。

そして、オレンジ色の柔らかい水面を、

愛しい気持ちで見ていた。

とても、満たされていた。

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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする