お空が泣いている。
どうしたの? 悲しいの? 嬉しいの?
なにかを失ったの? ひとりで孤独なの?
感動したの? 達成したの?
霧の中、ひっそりと佇む森の木々は、
空からの涙を一粒、一粒、丁寧に受け止めて、
そのたびに、その葉を、そして枝を、ぶるぶるっ、と震わせて喜んでいる。
色づいた紅葉の赤や黄色が、昨日よりも、とても鮮やかに見えるのは、
お空の涙である生命力を、浴び、感じ、開いたからだろう。
涙は生の、証。
涙を流すとき。
わたしたちは、生きている・・・ということを、まざまざと、知る。
そう、
生きているから、胸が震える。
そして、ハートが開き、涙が流れるからこそ、
魂の煌めきが増していくのだということを、知っている。
人生には、大きなテーマがあって・・・・いわば、本の表紙のタイトルみたいな。
そして、サブタイトルもあったりして。
その人生という一冊の分厚い本の表題に伴う出来事が、一章、一章、そして、一節、一節、起こっているのだろう。
起こる出来事は、ひとつひとつ違うのだけれど、結局、それぞれ、表紙のタイトルに付随する。
だから、繰り返し、繰り返し、一番大きな「タイトル」的なことを学ばせることが起こり、
その都度、一章ごと、一節ごと、微妙に違う学びを受け取っているのだろう。
テーマは、同じ。 でもそこから、学ぶことが、無限。
だとしたら、いさぎよく。
生きる。
今日、雨に濡れて、歩いた。
真っ暗な山道を、傘もささずにガツガツ歩いていたけれど、
お空が流してくれた涙を浴びたら、一瞬にして、理解できたことがあった。
わたしも、あの、赤々と燃える紅葉の木々のように、ぶるぶるっ、と震えた。
キラキラ、鮮やかに輝いたのかな。
ねえ。 泣き顔のお空さん。
posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 22:25|
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