《農家さんは地球のマッサージ師だよね》
私は、農業をされてるかたがたを、深くリスペクトしています。
ビジネスや「食ってくために」ではなくて、
「好きなんだよ、農業がさ」という、目がキラキラした方々から
私はこれまでたくさんの純粋性に感動させられてきました。
シンプルに、ただシンプルに、命を撒き、命を育み、命を養い、命を収穫して、命を価値あるものに育て上げて、誇りを持って人々に提供している
そういう農家さんをリスペクトしています。
いま、イタリアにいて、先日Limoneという町を訪れました。
私はレモンが好きなので、このLimoneでレモンの特産品を手に入れよう、と思っていました。(Limoneはレモンという意味)
でも、本物主義の私は、お土産やさんに売っているレモンジュースやレモンリカーは、どうしても買いたくなくて、
作った人から直接買いたい、作った人の顔を見て、そのかたの人となりや努力を感じたい、顔を見てお礼を言いたい
そんな思いがあって、レモン農家で直売をしているところを探して、探して、探して、
見つけた住所の情報が間違っていて、違う場所に行ってしまって、地元の人に場所を聞きながら、
見つけました、行ってきました、直売しているレモン農家さん。
このオジサンを見た瞬間から、ああ、この人の作ったものを買いたい!
とピンと来るほど、彼は純粋性がにじみでていて、シンプル性がわかりやすいかたです。
ただ売りたいのではなくて、本当に愛をかけて時間とエネルギーを注いだ子供(レモン)たちを、すっごく美味しいから、みんなに紹介したい!
と、ピュアでエゴがない。
どうやって収穫するのか、この道具はどう使うのか、どれだけ最新の注意を払って優しくレモンを扱って、どんな思いでお嫁に出す(出荷)のか、
彼は本当に無邪気に説明してくれました。
まるで子供が、自分の宝物を自慢しているかのようで、話を聞いているうちに、彼のピュアさがどんどん好きになりました。
ああ、応援したい。
今の狂った世の中、誰かのせいにして他人に指をさして誰かを悪者にしてる戦争のエネルギーと、
欲のために真実を忘れてしまっている、そしてそれに自分では気づいていない人たちに溢れてる、この歪んでる世の中で、
大地と繋がり、植物と繋がっているかたがたは、なんてシンプルで美しいのだろう。
そばにいるだけで、私も削ぎおとされて、ピュアになっていくような気がする。
農業は、大地とのコラボレーションの壮大なアートだと思う。
敬意と愛をもって、地球の大地に触れてくれている、農家のかたがたに深くリスペクト!
わたしの目には、農家さんたちは、地球をマッサージして、地球を喜ばせている、と見えて仕方ない。
オジサンは、5つくらいの種類のリカーの試飲とジャムの試食をさせてくれて、
お!これがいい!
と私がピンときた瓶は、やっぱり彼の手作りレモンで、他の瓶は違う農家さんが育てた果物を、彼が作って瓶詰めにしたのだそう。
ぜひとも、この彼が手掛けたものが欲しい!と即決でいくつか購入。
お土産もの屋さんの商品よりもだいぶ高いけれど、でも、良いものはやっぱり、高くて当然だと思うし、
身体に入れて私の一部として迎え入れるなら、質の良いものを選ぶに決まってる。
来月、日本に帰るときのお土産用にもいくつか買って、そう話したら
「おおー!俺の兄弟(レモン)が日本に渡るのかぁぁぁ!おおーー!」
と、めっちゃ喜んでくれた。
ますます応援したくなって、もっと買おうかと思った。
そして、その瞬間を並んでパチリ。
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