一年で一番
夜が長いこの時期の満月は
一年で一番長い時間
闇の中で輝く
*
「秘密を教えようか?」
トントン、と私の肩を叩かれ
振り返ると月が微笑んでいた
「すべてがメッセージなんだよ。
それこそ何もかも、起きること、目に入ること、見るもの、すべて。
すべてがメッセージなんだよ。
一瞬一瞬ごとに、
もうすでに与えられてるから
あとは、それに気づくための
スペースを自分に許可するだけ。」
私は、たくさんの引き出しを
自分の中に持っているのを感じた。
あとは、それを引き出すだけ。
もうすでに与えられてるから、
あとは、それに気づくだけ。
光ってるぞ、お月様。
照らされて、ナンボだね、あなたは。
受け取り上手なんだな。
*
「秘密を教えようかニャン?」
夜の闇にチョコンと座る
緑に光る目の猫が言った。
長い尻尾がユラユラと、波のように戯れていた。
「厄介だったり、邪魔だったり、障害だったり、
そう感じるものや出来事っていうのはね、
見方を変えると助けだったりするんだよニャ。
ゲームだよ。ゲーム。
勝ちゲームにするには、何事も深刻になっちゃいかんニョ。
すると、スルリスルリ、キャットウォークで優雅にかわせるんだニャ。
だから、それに気づくことだニャ。
気づくためのスペースを自分に与えることだニャ。」
私は、無性に歌いたくなった。
眉間にしわを寄せる、出来事のすべてのすべてが
アホらしくなってクソクラエになった。
どうせゲームなら、遊ばにゃソン、ソン。
障害物が障害物に見えないその身のこなし。
師匠と呼ばせていただきます。ニャンコ先生!
*
「秘密を知りたい?」
休眠しているアマリリスが、コホン、と咳払いした。
葉はすっかり無くなって球根だけの姿に戻って、
新たに葉を延ばす準備をしているのだそう。
「自分と違う者っていうのはね、
敵じゃなくてさ、自分のキャパを広げるための、
肥料みたいなものなんだよね。
最初はちょっとビックリするけど、
受け入れて違いを許すとさ、
楽々、成長できるんだよね。
すると自然に調和するんだよね。
そうわかってたら、受け入れやすいよね。
それに気づくスペースを持っとかないとだね。」
カツーン。頭に一撃。
それが簡単にできたら、なんて軽やかなんだろ。
周りも否定しないし、自分もあるがままでいる。
異なるもの同士、養いあって成長できるって、
地球賛歌じゃん。
いやーアマリリスさん、
あなた、悟ってますね。
毎年、一年ごとに死んで生まれ変わっているのは伊達じゃないですね。
*
そんな、
2021年最後の満月
とワタシ。
マルハダカで堂々とイキテイキタイ。
*
12/22水曜20:00日本時間
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