2021年08月12日

Dance anywhere : 10 - Vienna ウィーン



{ Dance anywhere : 10 - Vienna ウィーン }


素晴らしいプロセスだった。
全宇宙と、私の宇宙である全細胞と、周りにいる宇宙である細胞たちが、私をNext stage へとサポートしていると感じた。



命が誕生するプロセスの映像を見た。
私は同時に、死について感じていた。
命が誕生した瞬間に、死も一緒に生まれる。
誕生しなければ、死は存在しないのだから
それらは、二つでひとつなのだ。



私は、彼がお墓に入ったときの記憶を思い出していた。
小さな小さな身体は、私の一部だった。
小さな小さな身体は、土に還っていった。


しかし私にとっては
彼はいつまでも私の中にいる。
私の身体は覚えている。
私の身体の細胞は、まだありありと、彼を記憶している。


私は踊る。踊る。踊る。
この身体が記憶している、あのエネルギーを抱きながら踊る。踊る。踊る。


手放していく。
許されていく。
癒されていく。
身体がどう動きたいのかを知っている。
だから信頼して踊る。踊る。踊る。


私はプロセスを見守りながら自由に解放する。





それはもう、間違いなく過去の記憶だ。
もちろん、そう。


でも、
私の身体は、彼を忘れることはないだろう。
なぜなら、出来事は夢でも妄想でもなく事実であり、経験したことは真実だから。
きっと、一生、私と共に在るのだろう。


ならば、


この肉体は、彼のお墓なのだ。
彼は私のこの肉体の中で、永遠に眠っているのだ。
私は、この肉体を彼のお墓にする事を決めた。


彼は私の中で安らかに眠り、
彼の命は、私の身体を養っていく。


私という「生命の木」は、
彼に支えられて根を強くして、
彼に栄養をいただき、強く幹を育て、
彼のエネルギーを吸収して、枝を天へと開いていき、
彼に養われながら、
私という「生命の木」は、大きく成長し、花を咲かせ、果実を実らせる。





私は、25年前のことを思い出していた。


亡くなった愛猫を、母の家の庭にあった、一本のハナミズキの木の根本に葬ったこと。
ハナミズキは、年々、強く逞しく大きくなり、天に開かれ、美しい花を咲かせている。
その木をみる度に、私は愛猫を思い出す。
愛猫の魂は、そのハナミズキの木に宿ったのだ。


そんなふうに、


私も彼を私の根本に葬ることを決めた。
彼の魂は私に宿り、
私を養い、育て、花を咲かせる。


そして私は、
私であり彼であり、
世界でたった一つの「生命の木」として
力強く大地に根を張り、
揺るがない幹で安らぎながら、
伸び伸びと、広々と、枝を大きく広げ、


風と共に踊り、
雨に祝福され、
鳥と共に歌い、
太陽に喜びをシェアして、
月と星々と共に瞑想をしよう。


そして、


彼が宿る「生命の木」である私自身に、絶え間なく愛を降り注ごう。


私は、一つの舞台の幕が降りたのを感じた。
そして、次の舞台の幕が開き始めている。


私はそれを、大きな大きな喜びと共に、祝福のシャワーを浴びて踊る。踊る。踊る。


空は青く、
雲は流れ、
風は通り過ぎるごとに私にキスをして、
木々たちは楽しそうに笑いながら私に話しかけてくる。


そして私は、ここにしっかりと生きて、命の輝きを感じている。


ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。



Dance anywhere 10.jpg


posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 15:01| Dance Anywhere Project | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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