海は、留まることなく、常に動いている。
水は、こだわることなく、常にかたちを変えていく。
山は、動じることなく、常に瞑想して生きている。
森は、拒むことなく、全ての命を育んでいる。
生き物たちは、絶えることなく、循環していく。
島は感染者が突然、急激に増えている。
島の男性が言った。
「こんな小さな島にコロナが広まったんじゃ、まるで航海中のクルーズ船と同じなんだ。逃げ場がないんだ。だから島に住む俺らは、必要以上に怖がりで、俺らは怖くて仕方ないんだ」
私はそれを聞いて、眉をしかめてから目を閉じ、彼らの恐れがジンジン感じられて、本当に心が痛かった。
守られている、と、逃げられない、は、同じコインの表と裏。
いま、浜に座って、お祈りをしている。
地球全体でのアウトブレイク。
地球もいわばクルーズ船で、地球に住む私達は、どこにも逃げ場はないのだ。
だからこそ、地球全体で助け合って、愛し合って、どう生きていくのか。
私が怖いのは、恐れに支配された人間たちが、愛から遠ざかっていくこと。分離されていくこと。
それは、完全なる不調和の種となる。
いま、浜に座って、波の調べを聞いている。
長い髪が風の流れを受け、驚いたようにジタバタと泳いでいる。
砂浜に長く遠く向こうの方から、いま座っているここまで延びて来ている、自分の足跡をじっと見つめる。
ここまでやってきて、ここから新しい足跡を作っていく。
私たちは、どんな足跡をつけて、この先に歩いていくのか。
それは、かけがえのない一歩一歩、にかかっている。
物事のひとつひとつの、些細なことから重要なことまで、人生の中でのすべての選択肢を
どう選んで、なにを見つめて、どれを信頼していくのか、
それによって、未来は違うドラマとなっていく。
だから、いま。
いま、自分がなにを選択して、どう決断していくのか。
地球に住む住民として。
ボンヤリと生きてる場合じゃない。
情報に埋もれてモヤモヤしてる場合じゃない。
試されているんだよ。
どう生きるか。
いったい自分はどう生きたいのか。
それを根底に置いて、すべての選択を見つめていくんだ。
それが、地球の未来への一歩一歩となる。
合掌
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