《つぶやきエッセイ・羨ましいなと思う人》
久々に、日本の図書館に行った。
貸出カードの有効期限が切れてしまっていて、ちょっと困ったけれど
なんとかカード延長することに成功した(イエス!)。
私は子供の頃から本の虜で、小学校では4,5,6年生の時、3年連続、学校全体で図書館利用ナンバーワンの賞をいただいた。
それほど、毎日毎日、読んでいた。
飽きもせず、登下校で歩きながら読んでいたし、時には、ランチを食べるのを忘れるほど、読んでいた。
そして、ここ10年以上、スピリチュアル・心理学・自己啓発・仏教学・ヨガ・シャーマニズム、などの本ばかりを読んでいたので、
なんだか先月から、そういう類の圧力ではなくて、ただ無性に、心地の良い小説・純文学をサラサラと読みたくなって、
それが、いまの私にはどうしようもなく必要だと感じていたので、
今回の日本帰国の、いくつかあった理由の一つとして、一緒に飛行機に乗ってやってきたのだった。
日本語の小説を読むのは、とても久しぶりだ。
徐々に、または、みるみると「あの頃」の自分に戻っていくのが感じられて、
とても好ましい気持ちになり、お風呂の中で夢中になって本を読んでいる。
*
わたしは、羨ましいなぁ・・・と思うタイプの人々がいる。
それは、甘え上手な人。
どうやったら、そんなにたくさんのかたから、サポートしてもらえるのだろう、そのコツを伝授してほしい、と心から思ってしまう。
私は、とても強い人だと思われるらしい。
だから、きっと、ユキさんなら1人で大丈夫、と思われているのかもしれない。
ああ、でも、私一人では無理なことばかりだというのに、でも、手伝ってくれる人はいないので、だから一人でやるしかない、それだけなのに。
そして、失敗したり、損をしたりして、呆然としたまま痛いハートに絆創膏を貼るのだけれど、
でもきっと、端から見るとわたしは「成功者」と嫉妬されているのかもしれない。
失敗だらけの自分、それをコツコツと許し続けているだけなのに。
たまに、
本当に自分一人ではできないけれど、ぜひ実現させたい夢があったりすると、勇気をだして誰かにサポートをお願いしたりもするのだけれど、
でも、そんなときでも
「ユキさん、1人でやったらいいよ」と言われてしまう。
そして、ガーン。そして、やはり1人なのか、と。
助けは、得られないのか、と。ガーン(って表現、今の日本でもする?)。
そういう経験は、一度や二度じゃなく、三度や四度でもない。
ふむ。どうやったら、
助けて〜!と言ったら、ドヤドヤといろんな人たちが、どうしたどうした、と集まって来てくるタイプの人になれるのだろうか。
そんな薬があったら、欲しいくらいだ。
あ、でも、薬は飲まない主義なので、ハーブでお願いしたい。
行いは返ってくる・・・というのは、とても基本の方式だ。
わたしは、他人をサポートしていないのか?と自分を省みてみると、
いやいや、かなり強力なサポーターとして、たくさんたくさんの人に、ガッチリ、親身になっているではないか。
では、なにが返ってきているのか?
*
どちらかというと、人々は勝手に思い込みで「わたし」という人間を勘違いして、誤解して、
私はその誤解を解く機会さえも与えられずにプイッと放り出され、
理不尽に、ただハートを痛めていることも少なくはない、ように見える。
ひどく繊細なのに、でも、ものすごく芯が強いから、
関わる人々がたくさんの闇や影を、私に投影することを刺激してしまって、
人々は自分と向き合わざるをえなくなって、苦しくなってしまうのかな。
でも、それって、ある意味、魂のお役目だから仕方がないのか。
とはいえ、なんだか、フェアじゃないなあ、と少しガッカリしたりするのだけれど、
でも、私は最初から最後まで、その人のすべてを許してしまう、という魂のお役目も知っている。
誰かが去れば、誰かがやってきて、
そんな風に、うまくサイクルが循環しているのも知っている。
*
15年前に書いていた、当時のブログや小説や詩なんかを、本当にきっと15年ぶりくらいに読んでみると、
当時の自分が、今の自分と全く違って、
というか、当時の自分は、今の私が「羨ましいなぁ」と感じてる部類の人で、
この、目の前で、目に見える事実に気づき、
ちょっと、じっとしていられなくて、足をバタバタしてしまうくらいビックリした。
私、変わった!変わりすぎ!
日本滞在では、この15年の自分の時間を、ゆっくりと埋めていくかのように、時間を過ごしたい・・・
そう思っていたのだけれど、やっぱり、忙しい日々になってしまった、日本での私の時間。
愛する人たちと会うのは、本当に心地よい。
そして、サポート・応援したい人たちに寄り添って話を聞かせていただくことも、本当に美しい。
だから、そんな素敵な時間たちで、スケジュール帳が(未だに手帳を使っている。やはり紙が好きだ)いっぱいになってしまったのは、まったくストレスにはならないのだ。
でも、
ドイツに戻る前に、
来週から短い旅に出ようと思っている。
自分と、自分の感性と、二人っきりになるために。
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