2020年11月26日

(エッセイ)羨ましなと思う人



《つぶやきエッセイ・羨ましいなと思う人》



久々に、日本の図書館に行った。

貸出カードの有効期限が切れてしまっていて、ちょっと困ったけれど

なんとかカード延長することに成功した(イエス!)。

私は子供の頃から本の虜で、小学校では4,5,6年生の時、3年連続、学校全体で図書館利用ナンバーワンの賞をいただいた。

それほど、毎日毎日、読んでいた。

飽きもせず、登下校で歩きながら読んでいたし、時には、ランチを食べるのを忘れるほど、読んでいた。

そして、ここ10年以上、スピリチュアル・心理学・自己啓発・仏教学・ヨガ・シャーマニズム、などの本ばかりを読んでいたので、

なんだか先月から、そういう類の圧力ではなくて、ただ無性に、心地の良い小説・純文学をサラサラと読みたくなって、

それが、いまの私にはどうしようもなく必要だと感じていたので、

今回の日本帰国の、いくつかあった理由の一つとして、一緒に飛行機に乗ってやってきたのだった。

日本語の小説を読むのは、とても久しぶりだ。

徐々に、または、みるみると「あの頃」の自分に戻っていくのが感じられて、

とても好ましい気持ちになり、お風呂の中で夢中になって本を読んでいる。





わたしは、羨ましいなぁ・・・と思うタイプの人々がいる。

それは、甘え上手な人。

どうやったら、そんなにたくさんのかたから、サポートしてもらえるのだろう、そのコツを伝授してほしい、と心から思ってしまう。

私は、とても強い人だと思われるらしい。

だから、きっと、ユキさんなら1人で大丈夫、と思われているのかもしれない。

ああ、でも、私一人では無理なことばかりだというのに、でも、手伝ってくれる人はいないので、だから一人でやるしかない、それだけなのに。

そして、失敗したり、損をしたりして、呆然としたまま痛いハートに絆創膏を貼るのだけれど、

でもきっと、端から見るとわたしは「成功者」と嫉妬されているのかもしれない。

失敗だらけの自分、それをコツコツと許し続けているだけなのに。

たまに、

本当に自分一人ではできないけれど、ぜひ実現させたい夢があったりすると、勇気をだして誰かにサポートをお願いしたりもするのだけれど、

でも、そんなときでも

「ユキさん、1人でやったらいいよ」と言われてしまう。

そして、ガーン。そして、やはり1人なのか、と。

助けは、得られないのか、と。ガーン(って表現、今の日本でもする?)。

そういう経験は、一度や二度じゃなく、三度や四度でもない。

ふむ。どうやったら、

助けて〜!と言ったら、ドヤドヤといろんな人たちが、どうしたどうした、と集まって来てくるタイプの人になれるのだろうか。

そんな薬があったら、欲しいくらいだ。

あ、でも、薬は飲まない主義なので、ハーブでお願いしたい。

行いは返ってくる・・・というのは、とても基本の方式だ。

わたしは、他人をサポートしていないのか?と自分を省みてみると、

いやいや、かなり強力なサポーターとして、たくさんたくさんの人に、ガッチリ、親身になっているではないか。

では、なにが返ってきているのか?





どちらかというと、人々は勝手に思い込みで「わたし」という人間を勘違いして、誤解して、

私はその誤解を解く機会さえも与えられずにプイッと放り出され、

理不尽に、ただハートを痛めていることも少なくはない、ように見える。

ひどく繊細なのに、でも、ものすごく芯が強いから、

関わる人々がたくさんの闇や影を、私に投影することを刺激してしまって、

人々は自分と向き合わざるをえなくなって、苦しくなってしまうのかな。

でも、それって、ある意味、魂のお役目だから仕方がないのか。

とはいえ、なんだか、フェアじゃないなあ、と少しガッカリしたりするのだけれど、

でも、私は最初から最後まで、その人のすべてを許してしまう、という魂のお役目も知っている。

誰かが去れば、誰かがやってきて、

そんな風に、うまくサイクルが循環しているのも知っている。





15年前に書いていた、当時のブログや小説や詩なんかを、本当にきっと15年ぶりくらいに読んでみると、

当時の自分が、今の自分と全く違って、

というか、当時の自分は、今の私が「羨ましいなぁ」と感じてる部類の人で、

この、目の前で、目に見える事実に気づき、

ちょっと、じっとしていられなくて、足をバタバタしてしまうくらいビックリした。

私、変わった!変わりすぎ!

日本滞在では、この15年の自分の時間を、ゆっくりと埋めていくかのように、時間を過ごしたい・・・

そう思っていたのだけれど、やっぱり、忙しい日々になってしまった、日本での私の時間。

愛する人たちと会うのは、本当に心地よい。

そして、サポート・応援したい人たちに寄り添って話を聞かせていただくことも、本当に美しい。

だから、そんな素敵な時間たちで、スケジュール帳が(未だに手帳を使っている。やはり紙が好きだ)いっぱいになってしまったのは、まったくストレスにはならないのだ。

でも、

ドイツに戻る前に、

来週から短い旅に出ようと思っている。

自分と、自分の感性と、二人っきりになるために。


羨ましい人.jpg



posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 23:55| わたしについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする