わたしは音階や楽譜を使わない楽器が好きだ。(ダンスもそう。型があると崩さずにはいられない)
シャーマニックドラムや、ハピドラムや、モノコードや、口琴や、シャカシャカなるやつ(名前なんだっけ?)など。
ディジュリドゥも好きだけど、練習不足でまだうまく吹けない。(世界のあちこちへ旅に持って行くのはちょっと難しいから練習できない)
ただ、思いのままに音を奏でるのが、私の性に合っている。
上手に演奏するつもりはないから、ちょっとくらい変でも気にしない。
自分と地球が、気持ちよくなればそれでいい、という演奏。
ギターやピアノやサックスは、聞くのは愛してるけど、型や楽譜の通りに弾くのは、私には向いていない。
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昨日、鹿児島に到着して、お気に入りの場所でやっとリラックスしている。
この1カ月、本当にスーパー忙しかったので、しばしの休憩だ。
嬉しいな。
今朝は、海をみながらホテルで朝食を摂っていた。
小さな器に盛ったカットフルーツを、全部食べきれなくて、後で部屋で食べようと手に持ってでようとしたら、持ち出し禁止です、と言われた。
ここで、食べていってくださいと。
「でも、いまはお腹いっぱいだから、食べれません」、と言ったら、
「持ち出し禁止ですから」とひたすら繰り返す。
「ここに置いていったら、捨てるんですよね」と聞いたら
「はい、処分します」と。
「でも、フルーツがかわいそうじゃないですか。捨てるんだったら持って行かせてください。フルーツは捨てられるためにここに来たわけじゃないでしょ。なんでダメなんですか?」と聞くと
「持ち出しはできません」と繰り返す。
納得いかない。
その「規則なので」という日本文化。
好きじゃない。
「なぜ?」というわたしの疑問に、きちんとした答えがないものは、受け入れるのは難しい。
もっと地球レベルで物事を見ようよ。
日本は大好きだけれど、納得いかないことがたくさんある。
ペットボトルとか、ビニール袋とか、プラスチックとか、割り箸とか、アミノ酸とか、農薬とかもそう。
するとパートナーは「ドイツと比べるからフラストレーションになるんだよ。ドイツのエコとオーガニックは世界一レベルだから。日本はアジアの中では環境に配慮してるほうだよ」と言う。
平和的で、比較しない彼の考え方は、私の正義感という名のエゴを、やんわりとたしなめてくれて助かる。
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そんな1日の始まりから、静かな小さな島へやってきた。
干潮の数時間のみ島へ続く道ができる、特別な場所。
口琴を演奏すると、すぐに、頭上をトンビが旋回しはじめて、明らかに私に反応しているのがわかる。
地球よ、愛しているよ。
地球にいるすべての命よ、愛しているよ。
わたしの出来ることで、あなたへの愛を世界に伝えていくからね。