物事そのもの(の真実)を見ることを妨げているのは、それに「なれ親しんでいる」という状態である。
我々は物事自体をみる代わりに、それがなんであるか、という観念を投影しているにすぎない。
だが、意識を現在について集中させると、物事に出会うとき、一つ一つの物事のあるがままを体験する。
樹を見ても、「樹なるものを見る」のではなく、
生きて震えている一つの現実、概念や過去の(記憶の)選り好みでフィルターにかけられていない体験する。
一つ一つの物事に、その現実性を損ねるイメージを持たずに出会うのである。
スティーブン・レヴァイン