2018年12月24日

天からカギが降ってきてドアが開いた



ある日の、素敵な出来事をシェアしますね。



わたしは、ミュンヘンでもムーブメントメディスンのクラスを新たに開くために、その場所を探しているところです。

いまヨーガをしてる場所では、ムーブメントメディスンには少し狭すぎるので、もっと広くて安全に踊れるスペースが必要なのです。

とはいえ、ミュンヘンでは、

日本での活動に比べると、人とのコネクションもあまりたくさんなく、土地に詳しくないので情報も少なく、

本当に、「身を委ねて」あとは、「天に任せる」しかないなぁ、きっと、必然のタイミングでよいご縁がやってくるに違いない、

と、強く自分の存在とこれからの未来を信じるのみ。 そして、無駄な力を抜いているところです。



先日、エジプシャンダンスのクラスに参加してみました。

新しいことをすることに興味があったことと、そのスタジオが借りられたらいいな、ということと、知り合いがとてもお勧めしていたので参加してみようかな、と気持ちが向きました。

それと、わたしは踊るのが好きなので、いろいろなコミュニティーでいろいろなスタイルで踊ってみたい、という希望もありました。



メールで教えられたアドレスにgoogle mapのナビで向かって、たどり着いた場所には、スタジオの看板がなく・・・・。

おかしいな・・・?ともう一度、いただいたメールに書いてあった道案内をチェックしたら、場所は間違いないようでした。

きっと、看板は掲げてないのかな、と思い、入り口のドアを引きました。

・・・・・が、開かない。

あれ? なんでドア閉まっているんだろう? おかしいな。

ティーチャーに電話してみたのだけれど、電話に出ない・・・。

あれ〜?どうしよう。困ったな。

開始時間の10分前くらいだったから、そろそろ、生徒さんたちは中に入ってもいい頃じゃないのか?

他にも入り口があるのか? でも、地図でも道案内でも、ここで間違いないようだ。

小雨だった雨が、だんだん激しくなってきて、雨宿りする場所がなく、外で待つのは嫌になってきました。

でも、このまま、家に帰るのも嫌だ。せっかくはるばる来たし、踊る気満々だったから。



入り口のドアの横の壁には、ひとつだけベルがついていたけれど、それはダンススタジオに鳴らすベルではなくて、ほかの階を使っている人のオフィスのベルだった。

仕方がないよね、ベルが一個しかないんだもんね。

そう自分で自分に言い訳しながら、その、知らない人のオフィスのベルを鳴らした。

ビー ビー

ビルの4階の窓がガチャっと開いて、男性が頭を出して、なにやらドイツ語でわたしに叫んでる。

きっと、いま鳴らしたベルのオフィスの人だな、と想像した私は、

「ドアが閉まっているので開けてもらえませんか?」と英語で叫んだ。

彼はドイツ語でなにやら言っている。 わたしは、「3階のダンス教室に来たんですけど、ドアが開かないんです!」とまた4階の窓に向かって叫ぶ。

彼が叫んでいるいくつかの単語だけわかった「・・・鍵を・・・・あなたが・・・・オープン・・・」

「ダンスティーチャーに電話したんですけど出なかったんです、どうやったらドアは開けられますか?」と、わたしがまた叫んだら、

4階の窓から、彼はおもむろになにかをヒュルッ!と投げて、わたしの右足2mくらい離れたところに、それは、ガチャン、と落ちた。

うわっ! シンプルにびっくりした!

反射的に、ささっと、それを拾い上げると、白い布にくるまって、なかには、ジャラジャラと音がする金属のなにかが入っているのが感触で分かった。

あ! カギだ!

頭上からまた彼が言っているドイツ語のいくつかの単語がわかった「あなた・・・・・オープン・・・・持ってきて」

「このカギでドアを開けて、そのあと、4階のあなたに届けたらいいということですね!?」と、わたしはまた英語で聞き返した。

「ヤーヤー!」彼は、親指を立てて「YES」のジェスチャーをした。



わたし、感動しました。

なんて、親切なんだろう。

見ず知らずの人に、自分のビルのカギをわざわざ、布にくるんで投げてくれるなんて。

ドイツ語も喋れない、得体のしれない異国の女に、大事なカギを投げてくれるなんて!

わたしが、もしも悪い人だったらどうするんだろう。

いつも思うけれど、ドイツのお国柄は、困っている人に、とても優しい。

なんて、親切なんだぁ〜。

そして、

カギを出そうと、くるんであったその布を開いてみて、さらにビックリ。

なんとそれは、15〜20個くらいのカギが、ジャラジャラいっぱいついている、カギの束でした。

えええ〜〜〜〜〜!!! あの男性、自分が持っているすべてのカギを、わたしに投げてくれたの〜〜!!??

彼の人生の、「カギをかけておくべき大切なもの」をすべて開けることのできる「大事なカギの束」を、全部、わたしに貸してくれたの〜!?

なんて、親切なんだ、親切すぎないか? 大丈夫なのか?

わたしを信じてくれた・・・・ってことだよね、本当にありがたいなぁ。

でも、大丈夫なのか? 家族や親友にするならわかるけど、言葉の通じない、この得体のしれないわたしに・・・・。

なんだか・・・・感動だ・・・・。




それらのたくさんのカギの中で、どれが、エントランスのカギかわからなかったので、「おっし、じゃあ、片っ端から試してみるしかない!」と、腹をくくっていたのですが、

なんと、2個めのカギで、正解のカギにヒットしました。

そして、ドアが開き・・・・・・、閉まっているドアは、ご縁のあるかたのサポートのおかげで、自分の手で開くことができた。



*************



なんて、メッセージ的な出来事。素晴らしい。

「サポートが必要」と行動にして声を発すると、必ず、手が差し伸べられる。

自分がしたいことを誠実に声と行動に出すと、共感され信頼してくれ、そして、助けが与えられる。

天から、カギの束が降ってきた。

そのカギの束には、たくさんのカギがついていて、いろんな「ドア」を開くことができる。そして、どのドアを開くかは自分の選択。 カギの束は、すでに手の中にあるのだ。

そして、開きたいドアも、迷わなくても、実はすでに目の前にあるのだ。

ドアは、誰かがやってきて開けてくれるのではないし、中から勝手に空いてくれるのではなく、自分の手で開く。 でも、自分で開くためのサポートは必要で、それは、言動にするといつでも与えられる。

ドアは、こじあけようとしたり、力づくで開けようとしなくても、必ず、然るべきときに、開く。 諦めて、帰らないで正解だった。



ミュンヘン5.jpg

※写真はそのビルではありません。










posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 02:04| 今日の感謝☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする