≪愛する地球について考える≫
先日、石垣島の人気のないビーチに行ったとき驚いたことは、ものすごいたくさんのペットボトルが打ち上げられていたこと。
それは、すべて、中国語で書かれていたものだった。
わたしは持っていた買い物袋やバッグをありったけ使って、拾えるだけその中国から流れてきたペットボトルを拾い集めた。でも、すべては拾いきれなかった。
とても美しいビーチだったのに、こんなに人間の「身勝手」が溢れていて、地球に申し訳ない気持ちだった。
「中国、ひどいなぁ」と私がつぶやいたら、一緒にいた友人が、「日本のゴミも世界のどこかの浜に打ち上げられているからお互い様だよ」と言った。
そうなんだ、日本もそうだよな、と感じた。
ヨーロッパに住んでいると、日本がとても地球環境問題に「遅れている」ことがよくわかる。
例えば、スーパーなどのプラスティックの買い物袋は、ドイツでは存在しない。
日本にいると、コンビニでは、不必要なほど袋に入れられる。
うっかり「いりません」って言うのを忘れてしまうと、暖かいものと冷たいものと、食品と生活用品と・・・・なんて、イチイチ小分けにされて入れてくれる。
きっと、「サービス?」のつもりなのだろうけれど、わたしにとってはとても迷惑。
小さなリップクリーム一つ買っただけでも、袋に入れようとしてくれる。
この、大量のプラスティックの袋は、お店を出たらすぐに捨てられるというのに。
無駄だよなぁ。
ドイツでは、プラスティックの袋は、ほとんど存在しない。まったくないと言ってもいいかもしれないな。(ちなみに、コンビニも存在しない。わたしそれ賛成!)
スーパーなどで持参のバッグを忘れたときなどに買う簡易の袋も、紙袋だし、野菜を入れる袋も紙袋。パンを入れる袋も紙袋。
それから、ペットボトルも、日本にはものすごい無駄なほど多いけれど、ドイツではできるだけビンを使うことを気を付けているように見える。
食品の容器も紙だったり、調味料の入れ物もビンだったり、随所に地球環境を配慮しているのがわかる。
日本も、気にしてはいるのは感じられるんだけれど、なんだか「ふりをしているだけ?」と思うこともある。
先日、日本で、あるかたから聞いた残念なニュースは、自治体がまとめている「燃えるゴミ」と「プラゴミ」を分けていることについて。
あれは、結局、お金儲けのために分けているだけで、結局、同じ焼却炉で一緒に燃やしている地域があるとのこと。
なにやってるんだ?日本は?
本当に、ひとりひとりが、「どう生きたらどう行動したら地球のためになるのか」を、きちんと自分の頭で考えて、ハートで感じたことを自分で選択して、行動していかなければいけないよな、と思う。
社会のシステムに従うだけじゃなくて。
テレビや周りの人が言っていることを信じるだけじゃなくて。
誰かじゃなくて、自分がやるんだ。
下記のクジラの記事も、他の国が悪いんだ!と安易に思わずに、自分自身の反省もみつめて、
そして、自分自身がきちんと自分のマインドとハートで行動にしていくことの、きっかけにしようと思った。
「プラごみ」で死ぬクジラと、急成長するアジアの責任
Trevor Nace 2018/12/01 12:00
c atomixmedia,inc 提供
インドネシアの海岸に打ち上げられたマッコウクジラの死骸の胃袋から、2足のビーチサンダル、115個のコップ、25枚のビニール袋、そして4つのペットボトルなどが見つかった。
ワカトビ国立公園のスタッフが死骸を発見した場所は、多くのダイバーが訪れるスラウェシ島の海岸だ。
クジラの死骸からプラスチックごみが見つかる事例が最近相次いでいる。今回発見された体長約9.5メートルのマッコウクジラは1000個以上ものプラスチックを飲み込んでいた。腐敗が進んでいるため死因の特定は困難だが、プラスチックごみが一因であると地元の野生動物専門家は見ている。
このクジラが飲み込んだプラスチックごみの写真を、WWF(世界自然保護基金)がツイッターに載せた。それによると、クジラの胃の中から見つかったプラスチックごみの総重量は5.9キロで、固いプラスチック片が19個(140グラム)、ペットボトル4個(150グラム)、ビニール袋25枚(260グラム)、サンダル2足(270グラム)、ビニールの紐が3.26キロ、そしてプラスチック製のコップが115個(750グラム)だった。
5,9 kg sampah plastik ditemukan di dlm perut paus malang ini! Sampah plastik yaitu: plastik keras (19 pcs, 140 gr), botol plastik (4 pcs, 150 gr), kantong plastik (25 pcs, 260 gr), sandal jepit (2 pcs, 270 gr), didominasi o/ tali rafia (3,26 kg) & gelas plastik (115 pcs, 750 gr). pic.twitter.com/ZFWZgkbnzu
− WWF-Indonesia (@WWF_ID) 2018年11月19日
海洋保護団体「Ocean Conservancy」が2017年に行った調査によると、世界の海に漂うプラスチックごみの60%が、アジアにある急成長中の5カ国から出ているという。
その5カ国とは中国、インドネシア、フィリピン、タイ、そしてベトナムだ。この5か国だけでそれ以外の世界各国から出ているプラスチックごみを上回っている計算になる。これらの国々の経済が発展して生活が豊かになるにつれ、使い捨ての商品への需要が高まっているが、それを回収するシステムが追いついていないのが現状だ。
フィリピンから出ているプラスチックごみの74%が、適切に管理されていないと、Ocean Conservancyは指摘している。その大きな要因として挙げられるのが、ごみ収集場が海につながる水路に隣接していることだ。
海に漂うプラスチックごみが過去最大に膨れ上がる中、海の清掃プロジェクトも行われている。2013年に18歳のオランダ人発明家が立ち上げた「Ocean Cleanup」は、海に浮くゴミを回収するブイを実用化しようとしている。集められたごみは船で回収してゴミ収集施設まで運ぶ仕組みだ。