日本人とヨーロッパ人の感性の違いを、改めて感じさせられた経験。
一昨日、
ミュンヘンから車で2時間くらいのアルゴイという場所にて、
15名のプライベートグループに、サウンドヒーリングをさせていただく機会に恵まれました。
ドイツ人とブラジル人のかたがたに、
10個のシンギングボウルと、HAPIドラム、モノコード(オリジナルのモノコードと、琴とタンブーラのアレンジのものと2種類)、シャンティチャイムを使用した、サウンドヒーリングをさせていただきました。
とても、濃い時間で、終了後は皆さんリラックスして、「思考が完全に停止」しているの感じられましたので、ヒーリングの効果を感じました。
その後に、皆さんがシェアしてくださった感想から、日本人からの反応と、ドイツの人たちからの反応の違いで感じたこと・・・・。
まず、
ヨーロッパの人たちは「音を聞く」ときには、、「メロディー」を聞いて、その美しさにうっとりとすることに慣れている。
なので、メロディーのない私のシンギングボウルの「サウンド」は、馴染みが薄いので、新しい感覚でとても新鮮だったとのこと。
一方、
これまでの私のシンギングボウルのサウンドを日本人のかたたちに提供してきた経験の中では、
日本人のかたたちは、音の響きや波動や迫力などを感じる能力が長けているので、
メロディーがないシンギングボウルの「サウンド」も、振動や、感性で感じ取ることができて、
メロディーがなくても、その「響き」を、ただシンプルに「美しい」と味わい感じ取ることができる。
確かに、
以前、ドイツの民族楽器専門店で開催していたシンギングボウルミニコンサートに参加してみたら、
音階を使ってメロディーにして、「春」とか「夏」とか、タイトルをつけて、ちゃんとした曲にして演奏していたのを思い出しました。
奏者は楽譜を見ながら、シンギングボウルを演奏していました。
わたしは、私の知っている「アジアの感性のシンギングボウル」と全然違ってたので、ものすごい驚きました。
楽譜を見ながらシンギングボウルを演奏する!?って!? びっくりしました。
それは、祈りや瞑想としての楽器ではなくて、完全に「メロディーを聞かせる」ための楽器になっていました。
それは、それで、ヨーロピアン風のシンギングボウルのメロディーとして、とても美しかったのだけれど、
私は、やはり、自分の体の中の水と共鳴する振動などを感じるやりかたで、祈りや瞑想として利用したいと思うので、
ヨーロピアン風のやり方は、わたしの道ではないな、と感じました。
それは否定しているわけではなくて、みなそれぞれの良さがあるので、それはそれで、美しいのだけれど、わたしが提供したいものではない、ということ。
わたしが
「ヨーロッパ人には、やはり日本人のこの繊細な感性と感覚はわかってもらないのかなぁ」と、パートナーにぼそっとぼやいたとき、
パートナーは
「君が、教えてあげたらいいんじゃない。みんな知らないだけなんだから。それを求めてるスピリチュアルな人もヨーロッパ人の中にはいると思うよ」と言いました。
なるほど、確かに。
そういえば、
日本のわたしの瞑想会やヨーガやヒーリングに来てくださる方々が、とても繊細に「感じて」くださるのは、わたしがクラスの中で根気強く、繰り返し、わたしの感性をシェアしていったからなのかもしれないな、と気づきました。
だから、日本文化とかヨーロッパ文化とか、その壁もあるけれど、
とはいえ、人間は深いところではひとつなので、ドイツでも、私の感性をコツコツとシェアしていくことで、「感じる」「静けさを味わう」というところに、アジアとかヨーロッパとかの文化を超えて、もっとつながりが深くなっていくのかもしれないな。
「周りに合わせようとする、参加者のニーズに応えようとする」という日本人文化のわたしは、パートナーのような「感性を教える」という考えは思ってもみなかったけれど、でも、「エッセンスをシェアする」という見方で、そう考えてもいいんだなぁ、と新しい目が開いた感じがしました。
でも、それは、新鮮な考え方ではあるけれど、そこに挑戦するには、ほんとに、とてもエネルギーがいるチャレンジだ、とも感じます。
そして、感受性というのは「教える」のは、ものすごく難しい領域だと思うのです。
「瞑想状態」を教えることはまず不可能。(瞑想の準備は教えることはできるけれど、瞑想状態は教えることはできない。言葉を超えた領域なので、言葉で教えることができない。経験するしかない。)
繊細なスピリチュアルな感性は、どうなのか、教えることは可能なのか?
いや、でも、やはり、それも「経験」しなければわからないと思う。
けれども、その「経験」への道へ続くドアの開け方、はシェアできるかもしれないな。
日本人の「禅」の文化である、わたしのこのスーパー繊細な感受性を、ヨーロッパの人たち・・・・独特なドイツ人の人たちにどう伝えていこうか。
果たして、伝わるのだろうか、わかってもらえるのだろうか。
いまの課題であり、チャレンジでもあります。
これは、自分へのエンクワイアリーとして、よーく吟味してみようと思います。
改めて、
日本人独特のきめ細やかな感性と、様々なものから(人間からも、自然からも)感じ取ることのできる感受性と、イマジネーション能力は本当に素晴らしいなぁ、と感じます。
日本料理の繊細な味や、見た目の美しさに、その特徴が現れているなぁ、と感じます。
いよいよ明日、日本に向けて出発します!
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