今日はミュンヘンでの日々のことをちょこっと・・・。
ミュンヘンでも、毎日、あれこれ忙しく過ごしていますが、
コンサートと、自然散策には、ちょくちょく行っているな、と気づきました。
日本にいるときは外食するのが息抜きの方法だったのですが、
芸術と山や自然を愛するドイツの環境にいると、その国の波動に馴染んでいって、自然に生活スタイルが変わるので、とても興味深いです。
先日、尺八コンサートに行ったときのこと。
コンサート・・・とはいえ、50畳くらいの瞑想ホールで、座禅の生徒さんたち向けに行われた会でしたので、参加者は20名くらいでした。
奏者は日本の女性で、尺八を修行として行っているかたでした。
尺八は吹くかたによって、全然、波動が違いますね。
そのかたの「息吹」のエネルギーが、ダイレクトに届きます。
彼女の吹く尺八は、とても瞑想的で、静けさの中にすべてを秘めている、「日本の魂」を感じました。
静けさは・・・・本当にすべての叡智を含んでいます。
日本人だからこそ、わかるこの「間」の豊かさ・・・・の感覚です。
そして、数日前には、シンギングボウルのミニコンサートに行ってみました。
シンギングボウルは別名チベッタンベルとも呼ばれていますね。
わたしも、演奏している大好きな、大好きなスピリチュアル楽器です。
ミュンヘンに、お気に入りの民族楽器店があって、ミュンヘンでもヨーガサークルで教えているのですが、その会場から近いので、そこには時々顔を出していて、楽器やCDを買ったり、変り者の店主とただ話をしたり、気軽に立ち寄っています。
そのお店の中でのミニコンサートでしたので、商品が置いてある隙間に座る感じで、全部で15名くらいでしょうか、ぎゅぎゅうの満員でした。
演奏はとても美しかったです。 が、すごく「ヨーロピアンなテイストだなぁ」というのが印象。
すご〜く美しかったんですよ。とっても。
本来のチベットの味を、上手にヨーロッパ風にキレイにおしゃれに塗り替えた感じ。
まるで、キリスト教の教会の雰囲気のような、メロディアスなシンギングボウルでした。
初めて聞いたな、こんなヨーロピアンな感じのシンギングボウル。
これは、これで、音楽として美しくて素敵でした。
ヨーロッパの人たちは、やはり「表面の美しさ」を追求するんですよね。
聴く人のために演奏している・・・・っていうかんじ。
本来のチベットのひとたちは、聞く人のための演奏ではなくて、祈りのための波動としての演奏だから、その根本から違うんでしょうね。
わたしはどちらも否定せずに好きですが、わたしが自分で演奏するとしたら、チベットのやりかたのほうがコネクトしやすいな、と思いました。
文化の違いは、根本から違うから、同じものを扱ってもまったく違う顔になります。興味深いです。
先日の尺八の演奏は、聞く人のことを意識して演奏している感じが全然しなくて、だからこそ、その「人間」のエネルギーをパワフルに感じ、それが「美」と感じました。
ここが、日本とヨーロッパの文化の違いでしょうね。
そして、昨日は、アラビックジャズコンサート。
youtubeを聞いてトキメイて、ミュンヘンでコンサートがあったので行ってきました。
チュニジアのミュージシャンで、瞑想実践者だそうで、youtubeのサウンドを聞いただけで共鳴するものがありました。
とても有名なミュージシャンのようで、ジャズだというのに、フィルハーモニーオーケストラのホールでのコンサートでした。

もっと、小さな部屋で密に感じたいなぁ〜〜〜〜、と行く前には思いましたが、
大きなホールでも、ものすごい近く演奏者のエネルギーが感じられて、本当に、本当に素敵な時間を過ごしました。
あっというまに2時間が経っていて、わたしはすっかり、彼の演奏に恋してしまいました。
彼の演奏のエネルギーは、セクシャリティのエネルギーを刺激します。
Anouar Brahemさんというミュージシャンですよ。
彼の演奏は、聞く人のことも意識しながらにして、自分の「無」から「有」を作っていくエネルギーを、前面に信じて、そこに、メランコリックでありながらにして、遊び心を加えた、酸いも甘いも味わいつくした大人の柔軟性を感じます。
バランスがよくって、わたしの感性にはピッタリはまりました!
音楽や、ダンスや、絵画など、芸術のすべては、ダイレクトにハートに響きますよね。
創造性=クリエイティビティ=セクシャリティ
と、人間の持つナチュラルな感性・エネルギーへと、つながります。