サクレ・クール寺院
祈りの場所は、本当に落ち着く。
美しい。
歴史の中でここを手掛けた人々と、いまもなお、ここに携わっている人々の、愛をたくさん感じる。
パリにいるというのに、エッフェル塔にも、凱旋門にも、シャンゼリゼ大通りも、まったく興味がない。
買い物したものといえば、ボールペンのみ。
ビーガンのわたしは、レストランに入ってもサラダとパンが定番の注文メニュー。
でも、だからといって、我慢していたり、頑張っているわけではなくて、ほかのひとたちとは興味がある対象が違うだけだから、わたしはこれが一番楽しいのだ。
一般の人たちとは、一緒に旅行することはできないだろうな、わたしは。
わたしも、ただ写真をとって、買い物して、美味しいものを食べるだけの、スケジューリングされた普通の観光旅行は楽しくないし、その人たちもきっと、直感で動くわたしと一緒に観光してもつまらないだろう。
楽しみかたが違うだけなのよね。
わたしは、わたしの楽しみかたがある。
電気の塔(エッフェル塔)を見ても、ブランド物のショッピング街を見ても、興味がないからそれほどワクワクしないの。
フランスという国の国土を感じ、人々の波動を感じ、歴史から続く「エネルギーの彩」を感じる。
特に、人々の祈りのエネルギーが大きい場所は、本当に楽しい。
ただ、座って目を閉じて瞑想をしているだけで、とても楽しい。
空気を感じて、佇んでいるだけで、とても楽しい。
パリには、日本、中国、韓国の観光客が山ほどいる。
なぜ、みんな、ガヤガヤ駆け足でやってきて、肉眼でじっくりと見る前に、バシャバシャ写真だけ取って、そして、しっかり味わう前に、さっさと移動してしまうのだろう・・・・?
なぜ、そんなに急いでいるのだろう?
なぜ、あんなに写真を撮ることばかりに、こだわっているのだろう。
肉眼でじっくり見て、感性で味わって、歴史を感じる・・・・・ことは、しないのだろうか。
不思議だ。
わたしの旅の楽しみかたとは、まったく違うんだな。
彼らを否定しているわけではなく、それが楽しいなら、全然それでよいと思う。
彼らがそういった楽しみかたを見せてくれるおかげで、私自身のことが、よくわかる。
周りのすべては、先生だね。
自分自身をよく知っていくための、すべてを見せてくれる、先生。
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