ずっと気になっていた映画を観に行ってきました。
「LISTEN」
聾者のかたがたが身体で音楽を表現していくドキュメンタリー映画。
映画は、完全なる無音の58分間で、チケットカウンターで渡された耳栓をして、
空調の音や、周りの人の咳払いなどのあれこれさえも、まったく聞こえない世界で、
「無音」を体感しながら入りこんでいく時間でした。
自分の心臓のバイブレーションが感じられ、そして、自分の呼吸のリズムに寄り添い、
生々しく「生きる」という感触に浸りながら、
映画の中で踊る聾のかたがたの「無音の音楽」と、共鳴して胸が震えました。
すごいインスピレーショナル。
音が聞こえないことは、ほかの素晴らしい感性が聞こえることなのだ、と感動しました。
そして、
「生きること」は「表現すること」だと、強く、強く感じました。