面白い展開がありまして、アーミー(自衛隊)のかたがたにヨーガ指導させていただきました。
このラダック地方は、アーミーの基地があちこちにあります。
チベットとの国境が近いからでしょうか。
迷彩服を着て銃を抱えたアーミーのインド人が、わたしの滞在する瞑想センターの寮まで、アーミーの濃い緑色のジープで迎えに来てくれました。
ワオ! なんて、レアなお迎えなんでしょう!
初めてのインドのアーミー体験に、わたしはワクワクです。

生徒さんたちは、110名のアーミーのおじさまたち。
すごいなぁ〜!
こんなシチュエーションでヨーガを教える日本人って、ほかにいるのかしら?
わたしってば、光栄だなぁ〜。

そして、こんなシチュエーションでも、わたしは、まったく緊張しないのです。
日本でも、警察庁で教えたことがありましたが、
ヨーガ指導の時は、アーミーだろうと、警察官だろうと、わたしにとっては、「愛を注ぐ対象」として接します。
本当に、本当に、わたしはヨーガ指導を愛しています・・・・。

アーミーのおじさまたち。
ちょろっと、ジョークを言っても、あまり笑わないの。
いつもなら、普通のインド人は、ちょこっと辛口ジョークを言えば、ゲラゲラと勝手に盛り上がって笑ってくれるのに(辛口ジョーク!というのがポイント)、
やはり、自衛隊の人たちはお堅いのねぇ〜。
全然、笑わないのです。 すごい、真剣!

なので、指導の姿勢を方向転換して、ひたすら「癒す・癒す・癒す」という女性的なナビゲーションにさせていただきました。
18年の指導歴を持つ私は、いろんな引き出しを持っていて、いろいろスイッチ切り替えができますのよぉ〜。

感じたことは、とにかく、アーミーの人たちはリラックスが苦手です。
シャバアーサナも、直立不動のまま、バタンと倒れちゃった感じで、硬直状態です。
号令をかけると、ものすごい美しく、それに従ってくれるのだけれど、
「リラァ〜〜〜ックス」と声をかけると、キョロキョロしたり、また、カチンコチンになったり、
とにかく、リラックスできないのです。
職業柄、仕方がないのでしょうね。
リラックスしていたら、お仕事にならないですものね。

それと、
クラスの前に、「どこか体に問題のあるかたー?」と手を上げてもらうように声をかけました。
「腰痛のかたー? 肩が痛いかたー? 首はー? 膝はー?」と・・・・。
でもね、誰も手を上げないのです。
そんなわけないでしょ、わたし、見ればわかるもの。感じるもの、その人の体の問題点を。
痛いところ、い〜っぱいなはず、です。
でも、言えないんでしょうね。弱音を吐いちゃダメだと、教育されているんでしょうね。
だから、身体は不調を訴えていても、それを感じていないのでしょうね。
なんだか、せつないなぁ。

心をこめて、愛をこめて、おじさまたちに指導させていただきました。
わたしは女神になったつもりで・・・・、おじさまたちが癒されますように・・・・・と。

アーミーのかたがた、とても喜んでくださいまして、
とくに、重役のかたも参加してくださっていて(そうとは知らず、わたし、偉そうに体の指導を直接してしまいましたが)
わたしをとてもとても気に入ってくださったようです。
「ぜひ、今週もう一回、来てください。ほかのひとじゃなくて、あなたがいい!」と、絶賛してくださいました。
次回は今回よりももっと多い、150名の指導をヨロシク!とのこと。

わあ!嬉しいなぁ〜〜〜〜。
わたしの喜びです。
コツコツと、わたしはわたしの生きかたで、愛と平和を伝道していきます・・・・。
※アーミーエリアはすごく厳しく写真撮影を禁止しているので、きちんと「この写真をインターネットで使っていいか?」と聞いて(2回も!)、承諾を得て掲載しています。
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