インドの人々は、人間と人間の距離がとても近いです。
人と人との間にある、信頼関係の絆が、とてもとても強いです。
昨日、インド人の友人が、
「これから息子に電話するんだ。3日も電話していないから・・・」
と言いました。
わたしは驚いて、「え?もしかして毎日、家族に電話するの?」と聞きました。
「そうだよ、インドではそれが普通だよ」
彼の返答にも驚きました。
家族の全員に、毎日電話をして、コミュニケーションをとっているようです。
いや、
家族の間だけではなく、友人同士のあいだの距離も、とても近いのです。
友人同士のあいだでも、常に、連絡を取り合っていて、なんの用事がなくても、電話をかけあっています。
インド人の友人たちには、ひっきりなしに電話やメールが来ますが、それを、面倒くさいとも、ストレスとも思わずに、インド人たちは受け止めています。
最初わたしは、そんな友人たちを見て、「お仕事が忙しいのねぇ。大変ねぇ。」と思っていたのですが、
全然、ストレスに感じているふうでもなく、むしろ、当然のこととしている友人たちを見て、
「そうか、こういう形で、他人を気遣い、交流をしているんだな」と、日本との違いを理解しました。
日本人であるわたしは、用事がなければ電話をしませんし、メールもしませんし、
そして、ひとりでいることが好きなわたしは、インドの友人たちと群れずに、一緒に行動をしていても、いつも少し離れたところでひとりで、地球と会話をして楽しんでいます。
そんな、クールすぎるわたしをみて、インド人の友人は、「日本人はドライすぎる!」と、笑いながら冗談を言います。
とくに、わたしは一人でいることを好む性質なので、なおさら、インド人の目から見るとおかしな人に見えるのでしょうね〜。
「ユキ、大丈夫?楽しんでいる?」としょっちゅう聞かれます。
わたしは、木とも動物とも、自然の精霊とも会話をして過ごしていますので、ちょっと、普通とは時間を過ごす楽しみ方が違うのですけれどもね・・・・。
人間との距離が近いのは、インドの文化の素敵なところですね。
そして、インド人の良いところは、とても無邪気なこと。
たとえば・・・・・
私なんかは、日本人なので、誰かの声が聞きたいな、電話したいな、なんて思ったとしても、
「用事もないのに電話したら悪いかな? いま、きっと忙しいだろうから迷惑かな? 面倒くさいと思われちゃうかな?」
なーんて、相手の反応を気にしちゃって、できるだけ、迷惑をかけないように考えてしまいます。
でも、インド人は、そういうの全然考えないのですね。
悪いかな?とか、迷惑かな?とか、考えないのです。
ただ、子供のように無邪気に、交流をしてきます。
それは、許し許される関係だからでしょうね。
それってね、日本だったとしたら、非常識とか、空気読めないとか、そういう人と思われてしまうと思うのですが、
インドではそれが普通なのです。
なぜかというと、インド人たちは、お互いが許しあいながら生きているから。
そして、インド人はきちんと自分の思っていることを伝えられるからだな、とわたしは感じました。
たとえば、「いま、無理!」だったら、そうちゃんと伝えられるし、
日本人の私なんかは、「いま、無理!」なんて伝えてしまったら、相手を傷つけてしまうかな?なんて気遣っちゃうけど、
インド人は、人間への信頼が深いので、そう言われても別に傷つかないし、そう相手に言っても、傷つかないことを知っているから、きちんと伝えられる。
たとえ、迷惑をかけたとしても、たとえ、ちょこっと傷つけてしまったとしても、きちんと許しあえるということを学んでいるから。
以前も、ブログに書いたかもしれませんが、わたしがとても、大きく心を動かされた言葉があります。
*
日本では、子供のころから「人に迷惑をかけないように」と、
教えられて、育てられるけれど
インドでは、「人間同士、迷惑をかけあって支えあって生きているのだから、人を許すように」と、
教えられて、育てられる。
*
なんて、理に適っているんだろう、と感動しました。
迷惑をかけないように生きていると、周りに迷惑な人がいるときに、それを許すことができなくでしょう。。
なぜなら、自分の観念と違うひとを、人は、認めることが難しいからです。
そして、迷惑をかけないように気を付けながら生きることで、本当の意味で、自分のしたいこと、するべきことが、見えなくなってしまうのですね。
なるほど、日本て、まったく、そうだよなぁ、と思いました。
とにかく、今回のインド滞在は、なんの心配もありません。
友人が、すべて、わたしの面倒を見てくれます。
そして、それを、心から喜びと感じてくれていて、友人たちはまったく迷惑と思っていません。
これは、すごいことだなぁ、と感心します。
どんなに、忙しくても、予定が詰まっていても、なんとか、わたしをお世話するために時間を割いてくれます。
そして、お食事や宿など、おもてなしをしてくれます。
日本人の私は、悪くて、悪くて・・・・申し訳なくて、申し訳なくて・・・・・。
忙しいのに、ごめんね、本当に、どうもありがとう・・・・、と、何度も言うのですが、
それを言うたびに、「そんなこと言う必要ない!もう、言わなくていい!これは当然のことなんだから!」と、真顔で真剣に言われます。
これだけ、やってあげてるんだから・・・!という、エゴがひとかけらもないのが、すごい。
さすが、スピリチュアルな国だなぁ・・・・・・。
そんなインドを、心からリスペクトします。
まだまだ、書き足りないのですが、
あとでまた、まとまって書ける時に書きたいと思います〜〜
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