2015年04月23日

ミャンマー25「可憐な少女」



子供たちの夏合宿でのクラス以外でも、日本語を教えています。

わたしの滞在していた寮の周りをお散歩していたら、たまたま、川に出ました。

その川の真ん中に、お寺がありました。

町のあちこちにお寺があるので、おもしろいです。


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このお寺は、川の真ん中に建てられ、橋で陸とつながれていました。


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とても小さいのだけれど、地域の人々に愛されている雰囲気のお寺。

わたしも、ひとめで好きになりました。


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お寺にはこんなふうに、ダルマさんみたいなお人形が置いてあるところが多くて、

これは、守り神なのだそう。

コミカルでおもしろいです。 かわいい。


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目を閉じて、心をこめてお祈りをしました。

ミャンマーの人々の幸福、この地域の人々の安全、

この地にご縁をつないでくださった感謝、わたしがきちんと魂の学びを進められるように祈願、

日本の皆様の無事、わたしの家族の平安、

そして、感謝、感謝、感謝・・・・・。


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そのわたしに、ひとりの少女が近づいてきました。

はにかんで、もじもじしながら、そこにいます。

わたしが帰ろうと立ち上がると、ちょこちょこ、ついてくるのです。



「Hello」と声をかけると、嬉しそうにニコニコ笑いました。

手に、ノートや本をたくさん持っているので、なんだろう?と思ったら、

そのノートをわたしに開いて見せてくれました。

そこには、日本語を勉強したあとがたくさん書かれてありました。



ああ〜、なるほど、彼女は日本語を勉強しているからわたしに近づいてきたのね〜。

「日本語を勉強したいですか?」と聞くと、

「YES」と彼女。

「では、ここにこれから毎日お参りに来るので、その時に教えてあげますよ」

と言ったら、可憐なお花が開くように、パァーッと、純粋な笑顔で笑ってくれました。



本当に純粋なこの彼女は、ヤモンさんという17歳の少女で、ユニバーシティで日本語を勉強している、と言っていました。

ミャンマーでは、17歳でユニバーシティーなのですね。 驚きました。

わたしは、毎日、毎日、毎日、毎日、このお寺に夕方、お参りに行きますから、彼女にも毎日、ボランティアで日本語を教えます。

彼女は秀才で、昨日教えたことを、次の日には完璧にマスターしてしまいます。

とても、優秀です。



お兄さんも大学生で、とても、清潔感のある誠実そうなかたです。

彼女は、英語があまりしゃべれないので、たまに、お兄さんが助けに来てくれて、わたしたちは意志疎通をしています。


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彼女はとても奥ゆかしくて、とても丁寧で、彼女からもたくさんのことを学ばせていただきました。

わたしのことを、とても尊重してくださり、

そんなにかしこまらなくって、いいのに〜〜、というほど、わたしを立ててくれます。

ミャンマーの文化なのでしょう。

美しいなぁ、と感じました。



ミャンマーのニューイヤーの時に、彼女が出してくれたお菓子。

「モウロウジーボ」

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ミャンマーの伝統的なお菓子だそうです。

わざわざ、私に作って出してくれました。「ワタシガ、ツクリマシタ」と言っていました。


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この日に着ている服も、彼女が自分で作ったといっていました。



「ミャンマーノ、ゴハンワ スキデスカ?」とか、

「ゴハンワ タベマシタカ?」とか、

会うたびに毎回聞いてくれるので、多分、わたしを夕飯に招待したかったんだと思うのです、彼女。

でも、シャイすぎて、きちんと誘うことができなかったんでしょうね。

わたしも、それをわかっていましたけれど、あえて、それ以上、言わなかった。

彼女もわたしも、お互い、シャイなのです。




わたしたちは、この神聖な場所で、毎日、お互いが学んでいます。

彼女はわたしから日本語と日本文化を。

わたしは彼女から、純粋さと、ひたむきさを。

実際、彼女は本当に純粋で、彼女と一緒にいるだけで、わたしは浄化されていくような気分でした。

どうか、最近の若者たちのように、ならず、染まらず、

彼女の純粋なままでいてほしい、と心から願いました。

純粋が故に不安定になってしまうことも、どうか受け入れて、

彼女のまわりのかたがたが、それを認めてあげて、彼女らしく、可憐な花のままでいてほしい。



「センセイ、ワタシニ、ジャパニーズネーム、ヲクダサイ」

と彼女は言いました。

わたしは、恥ずかしいような、嬉しいような気持ちで、微笑んで

「OK。これは、しゅくだい」と言って、自分を指さしました。

彼女は、嬉しそうにニコッと笑って、「ハイ、ヨロシクオネガイシマス」と言いました。

本当に、なんて、嬉しそうに微笑むのだろう。

天使のようです。




わたしが、彼女にさし上げたジャパニーズネームは

「 澄花 SUMIKA 」

意味は、「純粋で澄んだ花」だと、教えました。

「あなたにぴったりだよ」と。

恥ずかしそうに、はにかんで、もじもじしながら、喜んでくれました。


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わたしは、彼女と会えたことで、本当に、たくさんの学びをいただきました。

清らかな、彼女のハートに、わたしは助けられました。

本当に、どうもありがとう。

かわいい、わたしの娘。

出会えた奇跡に感謝します。 

引き寄せてくださったミャンマーの神仏に感謝します。

素晴らしい時間をありがとう。






posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》ミャンマー2015.3-4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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