2015年03月23日

ピカピカの星空と天空の森



なんだか、星に呼ばれている気がして、テラスに出てみました。

この天空の森の、夜空はとても賑やかです。

ピカピカの星空が、雲ひとつない空に広がっていました。

春めいてきたとはいえ、夜遅い時間はやっぱりまだちょっと寒くて、

カーディガンの前を右手で寄せて、襟元を左手で口まで持ち上げて、身を縮こめました。



この天空の森に住んでいることを、本当に心から感謝しているのです。

なんて素晴らしい景色。最高の環境。

遠くの南アルプスが、暗闇の中でもぼんやりと薄白く浮かび上がっています。

甲府のまちの夜景がゆらゆら揺れています。

あたりは真っ暗で、森の音以外は、なにもしません。

まさに自然の中。 

森の家。

たまらない気持ちになって、「大好きだよ」とハートから森に伝えました。

森の向こうの遠く遠くから、風がこちらにやってくる音がします。

遠くの木を揺らし、それがまた空気を押して、隣の木を揺らし、まっすぐに、わたしのほうへ風が寄ってきます。

わたしは、ふふふ、とほほ笑みながら、大きく両腕を広げて、抱きついてくる風を受け止めます。

そうかそうか、よしよし、いいこいいこ。

風を、愛でてみたりして。

本当に、ここが大好き。

森も、空も、空気も、星も、朝焼けも、夕陽も、夜景も、

たくさんの種類の鳥たちも、いろいろな鳥の歌声も、きりなく侵入してくる虫たちも、

猿も、イノシシも、鹿も、うさぎも、お隣の犬も、野良ネコも、

みんなみんな、みーんな、大好き。



夜空を見上げると、星がピカピカ瞬いていた。

星は、赤や黄色にチラチラ色を変えているようだったり、

はたまた、ちょっと青白く見えるものもあったり、

どうして、色がチラチラ変わって見えるのだろう。 

楽しいなぁ。



昨日、お風呂の中で、「銀河鉄道の夜」の絵本を読んだ。

とても胸が熱くなる深い内容の作品だと思う。

何度読み返しても、何度でも、引き込まれる。

今夜、夜空にチカチカ、ピカピカしている星たちを見ていて、

きっと、宮沢賢治も、こんなふうに、夜空をただただ、見上げていたんだろうな・・・・、と思った。

宮沢賢治が生きている時代から、夜空は変わらず、同じようにそこにあったんだ。

人間や環境はちっぽけなことでコロコロ変わるけれど、宇宙はあんなに広く、無限に、そこにあるのだな。

なーんて、宮沢賢治の気持ちになったふりをして、夜空の向こうの宇宙を見上げていたら、

制限や不可能なんてなにもないんだ、と真から思いました。




ハートを開いて、大好きなこの森に愛をいっぱいお返ししました。

ありがとう、ありがとう、大好きだよ、ありがとう。

すぐに、裏の森から、鹿がキエエエエーーーーーイ、と一声鳴いて、返事をしてくれました。

わたしはとても嬉しくなって、この真っ暗な夜の、星空照明がピカピカのテラスで、

両腕を大きく広げ、くるくるくるくる、星屑を浴びてダンスを踊りました。

宇宙のすべてが、わたしを見守ってくれていました。




なんて、美しいんだろう。

最高に綺麗な夜空。

大好きです。


(見上げた夜空が素敵だったのだけれど、写真が写らなかったので、代わりに絵を描いてみましたよ。)


夜空.jpg

posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しき季節感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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