グアテマラに行って、肌で感じたこと。
フェアトレードについて。
労働に、みあった報酬を支払う流通のことです。
今回、訪れましたグアテマラは、コーヒーやカカオの産地の場所です。
わたしが滞在しました場所も、コーヒーの産地のところがいくつかありました。
田舎道を歩いていますと、なにやら、大きな釣り針のような機械が道端に置いてありました。
これはなにか、と一緒にいた詳しい方にお聞きしましたら、コーヒーの入った、袋を測る機械だそう。
機械・・・・・と呼ぶには、あまりにもお粗末な、紐と巨大釣り糸と棒だけのものでしたが・・・・。
先住民の村人たちは、山の上のほうでコーヒーを収穫してきて、40キロ近い袋を運んできます。
運んでくるのはもちろん女性もいて、幅広の紐を袋にくくりつけて、それをおでこにひっかけて、背中に袋を抱え、前かがみで山から下りてきます。
それはそれは、重たいし、ものすごい重労働です。
やっとの思いで運んだ袋は、機械に測られて、本当にちょっぴりだけのお金と交換されます。
ほとんどのお金は、仲介の人たちのポケットに入ってしまうとのこと。
それでも、運んでくる人々は、そのようにしかお金を稼ぐ術がないから、その重労働で低賃金を続けるしかないのだそう。
これが、フェアトレードではない流通、ということです。
ですので、私たちが、安い値段で買っているコーヒーやチョコレートのことです。
その村は、年々、観光地化されており、欧米人のかたがたが、あちこち、別荘を建て始めています。
心ない外国人が、自分の買った土地からの見晴らしを良くするためだけに、木を切っていきます。
しかし、その木は、
山の上のほうから、汗だくで40キロの袋を運んでくる、先住民たちの、ホッと一息つける、休憩所でもあったのです。
それを、勝手に土地を買って、ここは俺の土地だ、と言って、自分本位に木を切ってしまう。
その土地に対する敬意も、先住民の方たちに対する尊重も、なにも考えていない。
観光客や、別荘として利用する外国人たちが、綺麗な服を着て、楽しそうにディナーを食べ、
音楽をかけてパーティをしている様子を、
先住民の方々は、どんな気分でみているのだろうか・・・・。
わたしは、とても、せつなくなりました。
本当に、なんて、フェアじゃないんだろう。
フェアトレードという流通のかたちは、もちろん以前より知っていましたが、
こうして、実際に、フェアじゃない現場を、生で見てしまいますと、本当に、せつないです。
フェアトレードの商品は、普通の流通(ですから、不当な賃金での労働で流れてくる商品)に比べて、
やはり少しお値段が高いので、わたしたち消費者は、安いほうを選んでしまい、フェアトレードの商品には手を出さないことが多いのではないでしょうか。
でも、そのように、安いだけで商品を選んでしまうかたが多いから、一向に、この不当な「重労働低賃金」で苦しむ方が減らないのだと感じました。
フェアトレードの商品を買う人が増えてくれれば、きちんとした正当な流通のラインがどんどん太くなってきて、
理不尽に苦しむ方々が減っていくのではないかと感じます。
せめて、
陳列棚に、フェアトレードと、そうじゃないのが置いてあったら、少しくらい高くても、フェアトレードの商品を買っていただきたいと、
たくさんの皆さんにお願いをしたいです。
わたしも、そうしようと思います。
少し高かったとしても、ほんの、数百円です。
そのちょっとのお金が、彼らにとっては、大きなものなのですね。
地球に住む、同じ家族のため。
現場で感じたことです。シェアさせてくださいね。
読んでくださって、ありがとうございました。

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