2015年02月21日

フェアトレードについて思う



グアテマラに行って、肌で感じたこと。

フェアトレードについて。

労働に、みあった報酬を支払う流通のことです。

今回、訪れましたグアテマラは、コーヒーやカカオの産地の場所です。

わたしが滞在しました場所も、コーヒーの産地のところがいくつかありました。



田舎道を歩いていますと、なにやら、大きな釣り針のような機械が道端に置いてありました。

これはなにか、と一緒にいた詳しい方にお聞きしましたら、コーヒーの入った、袋を測る機械だそう。

機械・・・・・と呼ぶには、あまりにもお粗末な、紐と巨大釣り糸と棒だけのものでしたが・・・・。

先住民の村人たちは、山の上のほうでコーヒーを収穫してきて、40キロ近い袋を運んできます。

運んでくるのはもちろん女性もいて、幅広の紐を袋にくくりつけて、それをおでこにひっかけて、背中に袋を抱え、前かがみで山から下りてきます。

それはそれは、重たいし、ものすごい重労働です。

やっとの思いで運んだ袋は、機械に測られて、本当にちょっぴりだけのお金と交換されます。

ほとんどのお金は、仲介の人たちのポケットに入ってしまうとのこと。

それでも、運んでくる人々は、そのようにしかお金を稼ぐ術がないから、その重労働で低賃金を続けるしかないのだそう。

これが、フェアトレードではない流通、ということです。

ですので、私たちが、安い値段で買っているコーヒーやチョコレートのことです。



その村は、年々、観光地化されており、欧米人のかたがたが、あちこち、別荘を建て始めています。

心ない外国人が、自分の買った土地からの見晴らしを良くするためだけに、木を切っていきます。

しかし、その木は、

山の上のほうから、汗だくで40キロの袋を運んでくる、先住民たちの、ホッと一息つける、休憩所でもあったのです。

それを、勝手に土地を買って、ここは俺の土地だ、と言って、自分本位に木を切ってしまう。

その土地に対する敬意も、先住民の方たちに対する尊重も、なにも考えていない。

観光客や、別荘として利用する外国人たちが、綺麗な服を着て、楽しそうにディナーを食べ、

音楽をかけてパーティをしている様子を、

先住民の方々は、どんな気分でみているのだろうか・・・・。



わたしは、とても、せつなくなりました。

本当に、なんて、フェアじゃないんだろう。

フェアトレードという流通のかたちは、もちろん以前より知っていましたが、

こうして、実際に、フェアじゃない現場を、生で見てしまいますと、本当に、せつないです。

フェアトレードの商品は、普通の流通(ですから、不当な賃金での労働で流れてくる商品)に比べて、

やはり少しお値段が高いので、わたしたち消費者は、安いほうを選んでしまい、フェアトレードの商品には手を出さないことが多いのではないでしょうか。

でも、そのように、安いだけで商品を選んでしまうかたが多いから、一向に、この不当な「重労働低賃金」で苦しむ方が減らないのだと感じました。

フェアトレードの商品を買う人が増えてくれれば、きちんとした正当な流通のラインがどんどん太くなってきて、

理不尽に苦しむ方々が減っていくのではないかと感じます。

せめて、

陳列棚に、フェアトレードと、そうじゃないのが置いてあったら、少しくらい高くても、フェアトレードの商品を買っていただきたいと、

たくさんの皆さんにお願いをしたいです。

わたしも、そうしようと思います。

少し高かったとしても、ほんの、数百円です。

そのちょっとのお金が、彼らにとっては、大きなものなのですね。

地球に住む、同じ家族のため。

現場で感じたことです。シェアさせてくださいね。

読んでくださって、ありがとうございました。


サンマルコス.jpg



posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 内なる豊かさへのシェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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