2015年01月31日

メキシコ その8(月のピラミッド テオティワカン)


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ぐるっとまわりを取り囲む神殿。

そのひとつひとつに神を置く。

それぞれの役割があり、それぞれが等しく重要である。

神殿の階段の両脇には、炎がいくつも列を作って灯され、

人々と神々の微細なバイブレーションで、

ゆらゆらと、揺らめいてる。



中央にある四角い舞台には、かつて、四方に柱があった。

その中央に設置されていた四角い石の祭壇は、

様々な模様で縁取られ、そこにも炎が灯されている。

祭壇に、神へ捧げる生贄を置く。



神官は、特別な言語で叫んでいた。

まるで、歌っているかのような、雄たけびを上げているかのような叫びだった。

夜だった。

空に瞬く無数の星星が、叫びにビリビリと身体を震えた。

人々は、深く静かに声を伸ばした。


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正面にある月のピラミッドが、

夜空に怪しげに発光する。

神官は、祈りを終え、夜空を見上げた。

そして、目を閉じ、月のピラミッドに向かい、両腕を開いた。


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ゆっくりと、ゆっくりと

月のピラミッドへと近づいていった。

人々は、最敬意を称し、見守っていた。


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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 《旅》グアテマラ・メキシコ2015.1~2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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