2014年11月26日

お空の涙



お空が泣いている。

どうしたの? 悲しいの? 嬉しいの?

なにかを失ったの? ひとりで孤独なの?

感動したの? 達成したの?




霧の中、ひっそりと佇む森の木々は、

空からの涙を一粒、一粒、丁寧に受け止めて、

そのたびに、その葉を、そして枝を、ぶるぶるっ、と震わせて喜んでいる。

色づいた紅葉の赤や黄色が、昨日よりも、とても鮮やかに見えるのは、

お空の涙である生命力を、浴び、感じ、開いたからだろう。

涙は生の、証。



涙を流すとき。

わたしたちは、生きている・・・ということを、まざまざと、知る。

そう、

生きているから、胸が震える。

そして、ハートが開き、涙が流れるからこそ、

魂の煌めきが増していくのだということを、知っている。



人生には、大きなテーマがあって・・・・いわば、本の表紙のタイトルみたいな。

そして、サブタイトルもあったりして。

その人生という一冊の分厚い本の表題に伴う出来事が、一章、一章、そして、一節、一節、起こっているのだろう。

起こる出来事は、ひとつひとつ違うのだけれど、結局、それぞれ、表紙のタイトルに付随する。

だから、繰り返し、繰り返し、一番大きな「タイトル」的なことを学ばせることが起こり、

その都度、一章ごと、一節ごと、微妙に違う学びを受け取っているのだろう。

テーマは、同じ。 でもそこから、学ぶことが、無限。

だとしたら、いさぎよく。

生きる。



今日、雨に濡れて、歩いた。

真っ暗な山道を、傘もささずにガツガツ歩いていたけれど、

お空が流してくれた涙を浴びたら、一瞬にして、理解できたことがあった。

わたしも、あの、赤々と燃える紅葉の木々のように、ぶるぶるっ、と震えた。

キラキラ、鮮やかに輝いたのかな。

ねえ。 泣き顔のお空さん。


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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩的なもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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