夕陽が部屋に差し込む時間。
お気に入りのピアニストのBGMを聞きながら、
干していたふかふかのお布団をとりこんで、
お日さまの匂いのする洗濯物をたたんで、
陽だまりの時を過ごす。
こんなにのんびりと時を過ごすのは、すごい久しぶりだぁ。
夕陽の時間が、大好き。
西の山に夕陽が沈んでいくのがバッチリと見える、
山の上に建つ、この我が家で過ごす、最高の時間帯だ。
最近は、ここ天空の森でのお教室やイベントを減らして、
自分のためだけに、この素敵すぎる場所を、独り占めしている。
愛する空間。
ここでは、なにもかもが、愛すべきもの。
*
元気がなかった植物のひとつを、植え替えてあげた。
ホームセンターの不自然な土ではなくて、裏の山にある、自然の土に。
すると、枯れかけていた植物から、小さな、かわゆい葉っぱがたくさん出てきた。
嬉しくて、嬉しくて、「やったー!」と飛び上がって喜んだ。
そんなわたしをみた植物も、楽しそうに「よかったわ〜」とニッコリした。
そのほかの植物たちにも、「明日は君たちも植え替えてあげようか。ん?」と話しかけたら、
その自分の声のトーンが、すごく、すごく、優しくて、柔らかくて、
自分の声だというのに、胸がジーンとして、泣きそうになった。
優しい言葉をかけられると、嬉しいなぁ、
と、自分の声に、癒されたりして。
植物たちが、ニコニコしていた。
いつも、私を見守ってくれている、この子たち。
愛だなぁ。
遠くから、お祭りのお囃子が楽しげに聞こえる。
日本だ。
窓からの夕陽が、とても穏やかに差し込んでいた。
今日も、ありがとう。