嵐の日の祈りの儀式。
*
熱く焼けた石が、ひとつひとつ、
聖なる空間に運ばれてきた。
焼けた石は全部で7つ。
運ばれてくるごとに、ゴロンと、穴へ転がっていく。
それを、わたしは、目を大きく開いて見ていた。
石は、地球。
横たわる熱い石たちと、目があった。
*
入口が閉まり、真っ暗になった。
狭い空間に、祈りの歌がこだまする。
母なる地球へ、
清らかなる水へ、
大いなる存在たちへ、
暗闇で、祈りはじめる。
*
グルが、焼けた石に水を撒くと、
ジュッ、という大きな音ともに、熱気が舞いあがる。
呼吸をするのも苦しいほどの、熱気。
まっ暗闇の中で、湯気がもうもうと立っているのが、想像できる。
全身のあらゆるところから、汗が噴き出してくる。
わたしの肉体も、この湯気とともに、しゅわしゅわと、消えていくような感覚になる。
この肉体を、捧げます。
ゴウ、と突風が吹いて、暗闇がグラリ、と揺れる。
嵐が、何もかもを、動かす。
*
ああ、母なる地球よ。 神聖なる存在たちよ。 偉大なる純粋な知性よ。
どうぞ、わたしをお使いください。
世界の平和のお手伝いのために、わたしをどうぞお使いください。
わたしは、道具となり、すべてを委ねます。
心からそう思い、胸がいっぱいになって、
真っ暗やみの中で、顎をあげ、両腕を天に広げた。
涙が溢れてきて、感極まった。
その瞬間、雨が突然激しくなり、ドーム型の屋根を、バタバタ、と激しく打ちつけた。
天からの祝福だ。
感謝します。
*
真っ暗やみの中で、いろんな光を見た。
じっと留まっている光、ふわふわと揺れ動く光、万華鏡のように変化していく光。
小さく、マントラをつぶやいてみる。
湿度と熱気の中、バイブレーションが、いつまでもいつまでも、
わたしを包み込むかのようにそこにある。
*
祈ること。
宇宙とつながること。
それが、わたしの幸福。
母なる地球が、幸せになりますように。
山から流れる水が、きれいになりますように。
汚染された海が、きれいになりますように。
目には見えない空気が、きれいになりますように。
皆が、目覚めますように。
世界が、ひとつになりますように。
あの人が、あの人が、あの人が、悲しみと苦しみと孤独から、卒業できますように。
あなたが、あなたが、あなたが、幸福で満たされますように。
心から、祈ります。
わたしは、口が下手だけれど、
心から、あなたへ、祈ります。
合掌
【関連する記事】
- 6月の日本で対面セッション受付しています
- クスコ太陽の神殿にてセレモニーのご報告
- ウクライナ女性のお話を聞きました
- 自分を癒すって?
- 12月ハートの空間・ヒーリング瞑想ワークショップ オンライン
- アッシジの三日月と「聞く力」
- ヒーリング伝授講習を終えて
- 満月瞑想会+カカオセレモニー
- 祈り人
- 3.11の祈り2020.
- アマゾンへの寄付送金のご報告
- 朝日のエネルギーのシェア
- 台風お悔み
- 「許しへの癒しの言霊」
- どうやったら愛をもっと与えられるだろう
- 2019.3.11の祈り
- 標高3150mの岩山でのセレモニー
- 5 TORRIでの世界平和の祈り
- 「違いを認める=豊かさにつながる」という体験
- <インドの子供たちへの寄付のご報告>