2014年07月21日

今日のお言葉(時間の針)




ここにはまるで別な天体であるかのような透明な空間の広がりと

キラキラした時間の流れがある。

私はすでに直観しているのだが、それはこの旅行の結論として発見した、

というよりも、のっぴきならない実体として、体の幅全体で受け止めたもの。



私の予想しなかった、人間の生き方の肌理(キメ)。

現代生活のカレンダーによって画一化され、コマ切れにされた時間とその連続。

自然に対する畏怖と歓喜を失って、無感動に測られる空間。



このめまぐるしさはどうしたものだろう。

文明開化以来、西欧から入ってきて頭からすっぽりはめ込まれた近代、

その時計の針に一生懸命追いつこうとした後進国意識、

その焦りが身についてしまったのではないか、どうも本当の生き方ではない。


生命のリズムと時計の針との違和感。


というよりも、生命自体が画一化しているということだ。

ただ空しく一方的時間にのまれてしまっては、生きてる甲斐がない。



岡本太郎

バリ26





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ハートに共鳴する「お言葉集」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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