2014年02月10日

白銀の天空の森


雪かきの手を休め、トントン、と腰を叩く。

いま、かきだした、雪をまじまじと見てみる。

雪の精も、わたしをまじまじと、見ている。

青白く、ほのかに発光している、ようにみえる。

とても、美しい。 青いんだね、雪って。

雪の精から見るわたしは、どんなふうに見えるのかな。

2014.2.8.jpg


動作を止めると、思考も止まる。

さっきまで、頭でいろんなことを考えながら雪かきをしていたけれど、

ピタリと止まってみると、静けさの中に、地球の音がたくさん聞こえる。

頭にかぶった、ダウンジャケットのフードに、みるみる積っていく雪の音。

パタ、パタ、パサ・・・・・・・

雪の囁きだね。

目を閉じて聞いてみる。

天からのマントラのよう。


顔をあげて、天を見上げる。

あとからあとから、白い結晶が落ちてくる。

わたしの頬を、おでこを、冷たく濡らして行く。

雪のくちづけ。

天からのブレッシング。

白銀の天空の森4.jpg


足元の雪を手で一つまみ、すくってみる。

よくみると青白い雪の結晶が見える。 小さな小さな、芸術の塊。

パクリ、と、一口、食べてみる。

天の味。 広がる。

宇宙から来た、かき氷だ。

白銀の天空の森1.jpg


突然、バサリ、と脇にある松の木から、雪が落ちてきた。

重かったんだね。

ブルル、と松の木も身震いしたんだ。

いま、わたしは、この森をひとりじめ。

興味津々で、森の精霊たちも、わたしを見ているのだろう。


こんなに、雪が深いというのに、

これほど、空から雪が舞い落ちてきているというのに、

それでも、鳥たちは、チリンチリン、とまるで鈴が鳴るように、美しく鳴き、羽ばたいている。

森の動物たちは、どこにいるんだろう。

どこかで、みんなで温かく丸まっているのかな。寒いだろうな。

「うちにおいでよ!」と誘いたいくらいだ。

白銀の天空の森2.jpg


いつも静かな、天空の森は、さらに、静か。

「ここに残る」と自分で選択したとはいえ、大変なことだった。

「不安」というのは、こうやって誕生して成長して支配していくのか!・・・・・・

・・・・・という、一連の流れを、客観的に学んだ。 陸の孤島で。ひとりで。

三次元のわたしは、慌てているのだけれど、わたしの魂は、とても喜んでいる。

ため息をつきながらも、わたしは、ワクワクしていたりする。

こんなふうにして、白銀の天空の森で、ひとり、過ごしている。



*****************



豪雪の翌日、2/9の朝の景色。

甲府はまだ、雲に覆われている。 朝8時頃。

それを、上空から見ている、わたし。 皆さん、どうぞご無事で。

白銀の天空の森3.jpg


そして、お昼くらい。

晴れた。


白銀の天空の森5.jpg


町は、真っ白です!


白銀の天空の森6.jpg


浄化されて、輝く世界。


白銀の天空の森7.jpg




















posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しき季節感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック