ヒンズー教で行うガンジス河の祈りは、お花やキャンドルを小さな小船に乗せて川に流します。
貧しい人々が、それをたくさん作って持ち、売り歩いています。
ガンジス河のほとりでお祈りを始めようとしていると、小さな少女が、お母さんと一緒にお花の小船を売りに来ました。
一個50ルピーと言われて、うわ、すごい高いな、と思ったけれど、(普通は5〜10ルピーくらい)少女がかわいかったので買いました。
そのお花の小船を流して、お祈りをしていると、今度は、少年がお花の小船を売りに近づいてきました。
もう、一個買ったから、いらないよ。 no money だよ。
と、何度言っても、何度言ってもしつこく、プリーズ、プリーズ、と言ってきます。
かわいそうだけれど、見ない振りをしてマントラを繰り返していたら、
その少年も一緒に、マントラを唱え始めました。
とても、かわいらしい。
少年は、お祈りが終わるまで、ずっと、近くに座っていました。
立ち去ろうとすると、「ギブミー サンタクロース」と言いました。
そう、今日は、クリスマスでした。
今日は、たくさんの物乞いの子供たちにクリスマスプレゼントをねだられました。
この寒いのに、ビーチサンダルで、セーター一枚の子供たち。
靴をかってくれとか、そのジャケットをちょうだいとか、ストールをくれとか、
いろんな子供たちに、何度も、せがまれます。
正直、困りますし、かわいそうだし、買ってあげないことに罪悪感だけれど、
ひとりだけに買ってあげるわけにもいかず。
仕方が無いです。お金ないです、ごめんね。ごめんね。
「今日はクリスマスだから、プレゼントちょうだい」と、
靴をねだった少年に、靴はないけれど、ブッダのステッカーをあげました。
少年は、とってもとっても、嬉しそうににっこりと笑って、そのステッカーを、持っていたカゴの中央に置きました。
頭をなでなでしてあげたら、嬉しそうにはにかんで、撫でられた頭を、かいていました。
そのあとも、5〜6人の子供たちに、頭なでなで、ほっぺたプニョプニョしてあげたら、とても嬉しそうでした
インドの物売りの子供たちは発育が悪いみたいで、見た目が7歳くらいでも、実は12歳くらいだったりする。
あの子達は、両親がいないのかなぁ。
大人たちに、使われて、働かされているのかなぁ。
抱きしめられることも、ないんだろうなぁ。
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