フェアトレードの素敵なお店を見つけました。
実家の近くにあったのですが、噂を一度だけ聞いたきり、なかなか、訪れることがなかったお店です。
人にお礼の品物を差し上げるのに、どこで買おうか・・・・と考えましたら、
ちょうど、そのお店を思い出し、遠くないし、フェアトレードだし、行ってみました。
お店の扉を開けた瞬間から、とても、温かい「想い」がふわりとやってきました。
一呼吸しただけで、「ああ、素敵なお店だ」とわかりました。
お店にはチョコレートやお茶から、バッグや衣類まで、たくさんのものが販売されていました。
その、すべてが手作りで、作った方の顔写真がついて、説明書きもあったりするものもありました。
「顔の見える流通」、いいですよね。
そして、「作り手の心が伝わる」トレード。
わたしは、ずっと欲しいと思っていた、木のスプーンをみつけました。
どなたかの手作りで、温かみがあって、口に触るときにやんわりしていて、素朴なものが欲しかったのです。
バングラデシュのアブドゥルさん。
「静かなところに座って、みんなが幸せになれるようなものはどんなものか、考えて作ります」
と、書いてある説明書きの横には、
写真に慣れていないのか、はにかんで木のスプーンを持つ男性の写真がありました。
わたしは、ドキュン、と胸を貫かれ、危うく、涙が出そうでした。
こんなふうにして、丁寧に、大切に、物を作る人がいるんだな。
そして、わたしは、その心のこもったものを、使いたいな、そう思いました。
自分で使うぶんと、プレゼント用にもいくつか購入し、なんだか、心がほかほか、しました。
人間の心は、本当に美しい。
自然の力は、とっても温かい。
見知らぬ人でも、繋がってみると、愛がどんどん膨らみ、自然と結ばれると、心が広々としてきます。
この、バングラデシュのアブドゥルさんが作った木のスプーンでいただく野菜スープは、
格別においしいだろうな。