またまた、よいドキュメンタリー映画をみつけました。
「天のしずく 辰巳芳子”いのちのスープ”」
恵比寿の東京都写真美術館で観てきました。
本当に、心の奥から、湧き上がってくるものを感じました。
人間って、こうやって、目に見えない「愛」で生きているな、と深く感じました。
地球の愛に守られて、生かされて、そして、人間同士の愛にも支えられて。
とても感動しました。
被災地の子供たちへのスープのこと、
結婚して3週間後に戦争に行き、戦死した夫をずっと想い続けていること、
日本各地で「大豆100粒運動」を行い、幼児たちが大豆を育てて収穫していること、
日本各地の田舎の農家の素朴なおじいさんたちが、丹精込めて作ったお米や野菜のこと、
日本全国の土を集めて、それをアートにしている芸術家のこと、
末期患者に、最後の一口だけでも素晴らしいスープを食べさせてあげようという病院の医師と看護婦さんのこと、
ハンセン病の老女が、同じ病気の老女が亡くなる前に、一日でも長く生きてほしいと、指が全部ない手でスープを裏ごしして作っていたこと、
涙が出ました。 泣けました。
人間って、素晴らしいです。
「愛」って素晴らしいです。
なにをするにしても、丁寧に、心をこめて、行うことの大切さを学びました。
流されていてはいけない。
すべての行いには、そのかたの「愛」と「想い」がこもるのだ。
しっかりと、毎日を、大切に生きよう、愛を持って人に接しよう・・・・
そう、強く想いました。
よい映画でした。
みなさん、観てみてください。
以下、チラシからの転載。
映画で描かれる辰巳芳子さんのスープにも、長い物語があります。森、海、田畑など日本の風土が生み出す生産の現場。ていねいに、素材をいじめないよう、素材が喜ぶように作り出されたスープ。家庭や病院などで、それを口にした人々のほっと息づく表情。スープが結ぶ絆が見えてきます。脳梗塞で倒れ、嚥下障害により食べる楽しみを奪われた父。その最後の日々を、母と娘が工夫した折々の季節のスープが支え、それが「いのちのスープ」と原点となりました。
映画「天のしずく」は天から地、そして、人へと命の響きを奏でて行きます。この映画で描かれるスープの物語は、辰巳芳子が唱える、食を通して見える「いのちと愛」の道筋を描こうとするものです。
