2012年11月09日

遠回りして帰ろう



神奈川の自宅に帰る時間。

駅からの帰り道。

何通りか、家に帰るまでのルートがあります。

お買い物に立ち寄るお店のある通りや、

ちょっと運動したいときの坂道や、

キャリーバッグじゃないときに通れる、舗装されていない森の小道や、

気持ちが引き締まる、お寺の脇道や、

かわいいワンちゃんに会える住宅街の道など、

その日の気分に合わせて、変えてみたりします。



その日は、ちょっとがんばって、長〜い階段がある道へ。

たまにしか通らないこの道は、ご近所だというのに、とても新鮮な気分になります。




すれ違う、ベビーカーの中の赤ちゃんが、私の顔を見て、パッ!とお花みたいな笑顔になってくれたり、

それをみたお母さんも、私に笑顔であいさつしてくれたり、

真っ白なワンちゃんが、きちんとお座りしていて、優しい目でわたしをみつめていたり、

そのワンちゃんに話しかけて、わたしの気持ちがふんわりとしたり、

横断歩道を渡るときに、白いところを狙って踏もうと、ジャンプしている子供がいたり、

それを真似して、やってみようとしてジャンプして、車に見られてちょっと照れてる自分がいたり、

長い階段の中間くらいで、おじいちゃんがひと休みしていたり、

それを追い越すのもったいなくて、わたしもひと休みしておじいちゃんを観察したり、

空がいつもよりも、高く、広く、感じたり、

風がいつもよりも、やさしく、柔らかく感じたり、

目を閉じて、この夕暮れのせつない時間を味わいたくなったり、

意味もなく「ふふふ」と、笑ってみたり。



なんてことない日常が、とても幸せ。

遠回りして帰りたくなる。

夕暮れの空がとても美しい。

「今日」という日が、尊く感じる。


雲.jpg




posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 05:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 心あったかもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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