分杭峠の帰り道。
引き寄せられるように立ち寄った 高遠城址公園。
ここは、思いのほかすごかった。
ものすごい数の桜の木々。
きっと、桜のシーズンは、素晴らしいのでしょうね。
もみじもたくさん。
紅葉もきっと、とてもとても、美しいのでしょう。

わたしはここで、木々が奏でる、生命の歌を聴きました。
大きな木々が、ほんとうに、嬉しそうに、幸せそうに生きている。
歩いている私に向かって、楽しそうに話しかけてくる。
目の前に垂れ下がった枝が、わたしを呼びとめ、
ここでどんなに幸福に生きているのか、ということを伝えてくる。

高い枝から枯葉が、ヒラヒラと舞い落ちてきた。
何の気なしに、右手を開くと、計ったようにその手のひらの上に着地する。
ふふふ、と微笑む、わたし。
ニッコリとする、手の上の落ち葉。
みつめあい、しばらく、ダイレクトにハートで会話をする。
なんて、素敵な場所なんだろう。
きちんと、人間が、愛をかけて、手をかけて、整備しているのでしょうね。
木々たちのこの、幸せそうな表情!
風が吹いて、枝が揺れるだけで、楽しくてコロコロと笑い転げているよう。
夕日を浴びて、思う存分輝いている。

ほんとう、素敵な場所みつけちゃった。
また、来たいな。