2012年09月10日

オチャノキ



お休みの日。

お気に入りの森の広場で、瞑想していました。

ここは、人があまり来なくて大好きです。

と、珍しく人の足音と気配がしてきました。

眼を開けると、野球帽をかぶった、丸顔のおじちゃんが、

ニコニコしながら、ヒョコヒョコ近づいてきました。

「あっはっは〜、蚊がいるねぇ」

おじちゃんは、全然、毒がない。

「そうですね〜、いますね〜」とわたし。

「どら、せっかくきたから、摘んでいくか」

そう言って、おじちゃんは、すぐそこの木から葉を、ポチポチ、摘みはじめました。

「これはオチャノキだよ。このくらいで2杯分くらい作れるんだよ」

両手いっぱいに積んだ葉を見せてくれました。

おじちゃんはニコニコしながらお茶の作り方を教えてくれて、

「あっはっは〜、じゃ、どうもすんません。」

と、突然、消えてしまいました。



おもしろい。

いいおじちゃんだったなぁ。

じゃあ、さっそく・・・・と私もお茶の葉に手を伸ばしたんだけど、

葉を摘むのがかわいそうで、躊躇いました。

お茶の木に「摘んでもいい?」と聞いたら、「いいよー」と言ってくれたような気がしたので

わたしのエネルギーの部分で、ふんわり大きく抱きしめてあげたら、

お茶の木のやさしさが私にも伝わってきて、胸がいっぱいになりました。



さっそくお家に帰って、さっきのニコニコおじちゃんが教えてくれたように

葉を蒸して、フライパンで炒ってみました。

急須に入れる。 ほほう、こんな感じか。

120910_153437.jpg



お湯を注いで、少し蒸して・・・・・

できあがり〜☆

120910_154636.jpg


香りはウーロン茶のようなすっきりした感じ。

色は薄め。

ゴクリ。

飲んでみたら、味もすっきり、爽やかで、

飲んだ後にふんわりと、喉の奥というか、胸の奥というか

表現できない深いところに、ククッ、と広がる柔らかい後味があります。

あのお茶の木のやさしいエネルギーを思い出しました。

こうやって、毎日、わたしは

何の気なしに命をいただいているんだな。

私はベジタリアンで、お肉もお魚も食べないけれど、

お野菜だって、お茶だって、みんな命があって生きていて成長しているんだ。

本当に、ありがたく、感謝していただかなきゃいけないな。

と、これまでの自分を反省しました。

このお茶をいただくと、あのお茶の木のやさしさが、

わたしをふんわり包み込み、体の隅々まで沁みわたります。



お気に入りの森は、わたしのマンションの裏にあります。

こんなに暑くてまだまだ34度だというのに、

もう、森は秋の気配でした。

120910_144810.jpg


地球は、いつでも無償の愛を与えてくれています。


posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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