2012年08月31日

「大英博物館 古代エジプト展」



昨日、

六本木ヒルズ隣の森アーツギャラリ−で

「大英博物館 古代エジプト展」を観に行ってきました。

549700_4425503285445_1982653540_n[1].jpg

さすが森美術館。

美術館自体が非常にモダンで洗練されていて、東京っぽい。

一瞬で52階まで、ヒューーーン!と昇るエレベータで行きます。

展望デッキからみる、都会の眺めは素晴らしいです。

人類は、この地球の上に、

無理やりいろんなものをたくさん作ったなぁ、と考えさせられます。



さて、古代エジプト展。

今回のメインテーマは「死者の書」についてでした。

「死者の書」は、人が亡くなって、冥界に行くまでの道順と、再び蘇えって再生するときに必要な呪文などが書かれている書。

ミイラの棺桶に一緒に入れるのだそう。

以下、美術展一番最初に書いてありましたご案内です。



「古代エジプト人は、人間の生死について、太陽や星の動き、ナイルの反乱、植物の成長といった自然の営みの繰り返しと同じように受け止めていた。
死は一つの通過点に過ぎず、自然のサイクルと同様に人間の存在もまた来世で再生復活すると信じていた。」



なるほど〜。

興味深かったのは「オリシスの審判」。

地獄に行くか、復活できるかのジャッジメントです。

生前の自分の行いがきちんとしていれば、また再生できるのだそう。

ジャッジの項目は42項目。

盗みをしなかったこと
嘘をつかなかったこと
誰の中傷もしなかったこと
汚い言葉で罵らなかったこと
悪口を言わなかったこと
暴力を振るわなかったこと
会話中の言葉を増やさなかったこと
真実の言葉に耳を傾けないことはなかったこと
誰も攻撃しなかったこと
自らを汚さなかったこと
真実を言う場で嘘をつかなかったこと

などなど・・・・・42項目があります。

これを神の前で告白し、パスしなければ心臓を怪物に食べられてしまいます。



本物のミイラもおかれていました。

すごいです。

紀元前600年の人間です。



エジプトでも蓮の花は神の花のようで、

死者の書にも、棺桶にも、たくさん描かれていました。



古代から今もなお、人間はやはり、「死と再生」なのですね。

古代エジプト人がどのように「人と世界と神」をとらえていたのか、とても興味深かったです。

たっぷり楽しめた展覧会でした。



posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 06:34| Comment(2) | TrackBack(0) | アート鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
審判の部分は仏教の六道輪廻図を思い浮かべました。自分もきっと心臓を!怖い鬼達に地獄の拷問を!、、、残りの人生、ヨーガに生きたいものです(-.-;)
Posted by たく at 2012年08月31日 18:25
タクさん
これまでの人生、とんでもないことしてきたのですね(笑)
Posted by ユキ at 2012年09月01日 00:01
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。