お茶の水の bauhaus という小さなギャラリーで開催されていた
「W・ユージン・スミス写真展」に行ってきました。
彼は、グラフ雑誌『ライフ』などに数多くの優れたフォト・エッセイしたアメリカ人写真家。
沈黙の中から、見る者の魂を激しく揺さぶるように語りかけてくる力が感じられます。
第二次世界大戦での、戦場での写真。
おびただしい数の死体。
野戦病院と化した教会。
水俣病の子供を入浴させる母の姿。
手術をしている医師。
祈る人々。
彼の作品は、目を伏せてしまいがちな光景に、あえて、力強いまなざしを送っている。
真摯に被写体を見つめる彼の姿勢に、冷静でいながら熱いものを感じます。
彼が撮影した人々からは、全身全霊で人生に立ち向かう人間の強さが感じられます。
ほんと、良い写真を撮ります。
素晴らしい写真展でした。