GW中の一日。
大忙しの山梨で、珍しく、時間が少し空きました。 でも、1時間だけです。
何をするにも中途半端な、1時間というリミット。
ちょうど、近くにいましたので、山梨県立文学館へと行ってまいりました。
ここは、いつきても気持ちがいいです。
広々とした芝生の広場に、芸術作品が置かれています。
もっと時間があったなら、のんびりお散歩して、ゆっくりしたのになぁ。
太陽もキラキラして、私を誘惑していました。
タイムリミットがありましたので、横目で見ながら、後ろ髪をひかれつつ、太陽に輝く芝生の庭を通り過ぎました。

さて
山梨県立文学館で開催されていたのは「石川啄木 愛と悲しみの歌」
愛と悲しみ・・・・という言葉がふさわしい、彼の生きざまでした。
どうして、昔の偉人は、生きている間に評価してもらえないのだろう。
その頃の時代では認められず、亡くなってからその才能を評価され、そして、100年もたった、今もなお歌われている。
時代よりも、進んだ感性を持って生れてしまったのですね。
それとも、日本の時代が、新しい風を受け入れる余裕がなかったのでしょうか。
貧困と、愛への渇望の中で苦しんでいる、彼の歌は、切実で痛いほどです。
本当に、苦しかったのだろうな。
作品からは、挫折の繰り返しと、報われない悲しみが溢れ、わたしも心が締め付けられました。
苦しみの中だからこそ、人々の心を打つ作品ができたのかもしれません。
誠実な彼の心の叫びが、作品から、わたしに語りかけます。
彼のことが、とても身近に感じられました。
まるで、友人のことのように、感性を分け合いました。
作品数も多く、充実した展示会でした。
6/24まで開催しているようですよ。