2012年05月07日

「石川啄木 愛と悲しみの歌」山梨県立文学館


GW中の一日。

大忙しの山梨で、珍しく、時間が少し空きました。 でも、1時間だけです。

何をするにも中途半端な、1時間というリミット。

ちょうど、近くにいましたので、山梨県立文学館へと行ってまいりました。

ここは、いつきても気持ちがいいです。

広々とした芝生の広場に、芸術作品が置かれています。

もっと時間があったなら、のんびりお散歩して、ゆっくりしたのになぁ。 

太陽もキラキラして、私を誘惑していました。

タイムリミットがありましたので、横目で見ながら、後ろ髪をひかれつつ、太陽に輝く芝生の庭を通り過ぎました。

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さて

山梨県立文学館で開催されていたのは「石川啄木 愛と悲しみの歌」

愛と悲しみ・・・・という言葉がふさわしい、彼の生きざまでした。

どうして、昔の偉人は、生きている間に評価してもらえないのだろう。

その頃の時代では認められず、亡くなってからその才能を評価され、そして、100年もたった、今もなお歌われている。

時代よりも、進んだ感性を持って生れてしまったのですね。

それとも、日本の時代が、新しい風を受け入れる余裕がなかったのでしょうか。

貧困と、愛への渇望の中で苦しんでいる、彼の歌は、切実で痛いほどです。

本当に、苦しかったのだろうな。

作品からは、挫折の繰り返しと、報われない悲しみが溢れ、わたしも心が締め付けられました。

苦しみの中だからこそ、人々の心を打つ作品ができたのかもしれません。

誠実な彼の心の叫びが、作品から、わたしに語りかけます。

彼のことが、とても身近に感じられました。

まるで、友人のことのように、感性を分け合いました。



作品数も多く、充実した展示会でした。

6/24まで開催しているようですよ。





posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アート鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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