バス停にて。
キャリーバッグを傍らに、雨の中、バスを待っていました。
昨日はいつものショルダーバッグと、それとヨガマットも背負っていたので、雨の移動は大変です。
少し待って、バスがやってきたので、開いたドアからステップを上がり、スイカをかざして運転手さんに、
「お願いします。」
と言いました。
バスの運転手さんって、きっとストレスすごくたまるんでしょうね。
わたしが、「お願いします。」って見せても、横目でちら・・・・と見ただけで、うんとも、すんとも言わない人もいます。
バスの会社にもよりますが、とくに「あの会社」の運転手さんはとっても怖いです。 公表しませんが(笑)
でも、昨日の運転手さんは、とっても感じが良かったです。
スイカをかざすと、「ありがとうございまーす」って、感じの良い声で答えてくれました。
「お?このひと、当たりだわ♪」
わたしは、なんとなく良い気分で、バスの座席に座りました。
座席に座り、読書をしていると、運転手さんの声が聞こえます。
今日の本は、「マー・ガンガー」というインドを旅した女性のスピリチュアルなポエムと写真集。
ブックオフで半額で購入して、さっそく膝に開いて、大好きなインドに浸りました。
その運転手さんは、バスが止まるときや、発進するとき、カーブのとき、扉が開くときなど、車内アナウンスもあるというのに、律儀にもきちんとマイクでお知らせしてくれます。
運転手さんのなかには、ボソボソと何を言っているのかわかないひとや、明らかに投げやりで、やる気のないひとや、まったく、インフォメーションしないひともいます。
昨日の「当たり」の運転手さんは、そのマイクの話しかたも、とっても、感じがよいのです。
思わず、立って前まで歩いて行って、「乗せてくれてありがとう!」って、言いに行きたくなるほど!
さて、読書をしながら、遠くで運転手さんの声が聞こえてきました。
ん??・・・なにやら、業務的なこと以外の言葉が聞こえてきます。
ところどころに。
ボソッ・・・・となにかを言っています。
最初は、近くの乗客の声が、マイクに入っちゃってるのかと思ったんだけど、どうやらそれは、運転手さんの独り言らしいのです。
「はい、発車しまーす。 ありゃぁ、変わった人だなぁ。」
「ドアが閉まりまーす。 まったく、女の運転はこれだから・・・・」
「右に曲がりまーす。 なんだよ、あぶねーなー。おいおい。」
「次、とまりまーす。 あんなところで、止まってるよ。」
なーんてかんじで。
ふふ。 なんだか、微笑んでしまいました。
感じの良い運転手さんだったので、とっても、かわいく見えてしまいました。
独り言を言っているのに、気がついているのかしら?
それとも、わざと、マイクに入るように言っているのかしら?
運転手さん、毎日の運転大変だけど、お仕事がんばってくださいね。