レイキのお弟子さんに、日本に住む外国人のかたがいらっしゃいます。
彼女から素敵なメールをいただいたので、ご本人の了解を得て、ご紹介させていただきますね。
彼女が先日、母国へ帰郷されたときのこと。
実家は大家族で、皆でワイワイ賑やかに過ごされたようです。
いつも日本で寂しい思いをしているでしょうから、とても楽しかったでしょうね。
お母様の手料理の、変わらぬ美味しさに感激されていました。
日本では食べられないですもんね。
彼女が日本に戻るとき、お母様がこうおっしゃったそうです。
「あなたは本当にがんばっているね。お母さんは、あなたになんにもしてあげられないのに、あなたは一人で日本でがんばっているのね。本当に偉いわね。また行ってしまうと、寂しくなるよ。」
彼女は、「なんにもしてお返しできないのは、こちらのほうなのに…」と、胸が熱くなったそうです。
しばしば、お母様と国際電話をされるそうです。
電話を切るとき、お母様はいつも、「私のかわいい娘、愛しているよ」と、言ってくださるそうです。
彼女も照れながらも、「私も」と答えるそう。
素敵な文化ですよね。
日本にも「愛の表現」が、もっとわかりやすくあればいいのにな、と思うときがあります。
日本人は、素晴らしい思いやりと、大きな愛情を持っているにも関わらず、それを表現することを、「恥ずかしい」と思ってしまうのではないかと思います。
もちろん、私も含め、です。
私は、外国にご縁があり、これまで何度か外国に暮らしたり、たくさんの国を訪れ、いろんな外国人と接してきました。
外国にいるときは、回りに影響され心が開き、「愛の表現」が容易くできるので、とても居心地がよいです。
しかし、日本に帰るとまた、「日本人的消極性」に戻ってしまいます。
「言わなくてもわかってるでしょ」的な態度になってしまいます。
でも、「言わなきゃ伝わらない」、ということは、実は知っているのですが。
彼女はメールでこんなふうに語ってくださいました。
「親が亡くなったあとに後悔しないように、できるだけやさしくしてあげたい」
本当に。 まったくその通りですね。
いなくなってからは、親孝行、したくてもできないですもんね。
これまでの私の波瀾万丈の人生の中で「つらいこと」は、本当にたくさんありました。
苦しい時期、埋もれている時期、いつも、母がさりげなく側にいてくれました。
母がいたからこそ、たくさんの「つらいこと」を乗り越えてこれたのだと、改めて気づきます。
本当に、ありがたくて、頭が上がりません。
下手くそながら、これから、親孝行をして、感謝を表現していけたらいいな、と思います。
彼女からいただいたメールを拝見して、私の心が愛で溢れました。
合掌
