《9/17〜19に千葉県大多喜にて開催しました「山寺ヨーガ合宿」のリポートです》
美味しい美味しいお食事に、おかわりを何度もして夕飯を終えました。
本当に大満足のお食事をいただいて、ありがたいです。
夕飯後は、「キャンプファイヤー」と銘打ち、「炎で心を鎮める瞑想」を行いました。
ヨガマットを担いで、外に出ます。
小さな街頭がひとつしかない参道は、とても暗くて、目を凝らして足元を見ていても、つまづきそうで少し不安になるほど。
少し下にある広場まで、坂道を降りていくと、もう皆さん、ヨガマットを敷いて座ってらっしゃいました。
「流れたっ!」
という声につられて顎をあげると、頭上には、広ーい夜空の上に、みたこともないくらい、物凄いたくさんの星の光が瞬いています。
黒いはずの夜空が、白っぽく輝いています。
東京で見る空と、同じなはずなのに、初めて空を見上げたように感動します。
「火を焚く前に、ちょっと星空を浴びましょうか」
皆さんに仰向けになっていただいて、しばらく、全身で星屑を受け止めました。
すごくすごく遠くにある星たちだというのに、とても身近に感じました。
まるで、こちらに降り落ちてきて、すぐ脇にも、すぐそこにも、静かに瞬いきながら私たちを包んでいるような感覚になりました。
「流れ星、みた? お願い事した?」
と、あちらこちらから聞こえてきます。
穏やかな時間を、この星空がわたしたちにプレゼントしてくれています。
まさに、「星が降ってくる」という表現がぴったりとあてはまる、素敵な時間でした。
あの遠くの星も、私たちのこの地球を見ているのかな。
この大宇宙の偉大さを改めて感じ、まあるい夜空に浮かびました。
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薪を重ね、火を焚きます。
徐々に大きくなる炎に、知らずに高揚に似た気分になります。
まずは、炎に向かって、自分自身のいらないものを捨てて行きました。
お腹の中にたまっている、様々な不必要と思うものを、引きはがしてポイポイ、炎に投げて行きました。
あとからあとから出てきて、きりがないほど。
ためこんでいるものは、いったい何なのか。
炎は尊い。
燃やしてくれる、温めてくれる、灯りをくれる、浄めてくれる、人に与えることができる。
炎を中心に円を作り座ります。
こんなに静かで、やさしい夜があって、よいのだろうか・・・という気持ちになります。
時間がゆっくりとゆっくりと流れていきます。
閉じている瞼の裏側に、炎の温かさ、赤い光を感じます。
意識が徐々に集中していきます。
心が穏やかに、温かくなります。
頭上には、満点の星がシンシンと、わたしたちを見守っています。
(続く)