お仕事の合間のリフレッシュタイム。
東京メトロ銀座線に乗って、新橋駅で降りました。
地下鉄から地上に出て、ラジオなどでよく聞く「カレッタ汐留」を通り過ぎ、目指すは「浜離宮恩賜庭園」。
地下鉄出口から徒歩10分くらい歩いたところで、ビルとビルの間、首都高速の高架の下に、突如!!緑豊かな庭園が現れました!

東京は、高層ビルが立ち並ぶ忙しい都市なのだけれど、こうやって、きちんと「緑」が意識的に整備されているのが素晴らしいと思います。
放っておいても自然と触れ合える田舎と違い、どうしても無機質になりがちな都会では、公園などの「癒しのオアシス」の整備に、特に力を入れてくださっているような気がします。
公園や神社など、緑豊かな場所は、いつでもきちんと整っていて、本当にとても美しく清潔に保たれていて感動します。

とくに下調べしていったわけでもなく、なんとなく思いついて行ってみました「浜離宮恩賜庭園」でしたが、なんと、想像以上に広くて、美しくて、充実した時間を過ごせました。
大手門入口すぐの受付わきに「音声ガイド無料貸し出し」の表示があり、ありがたくお借りすることにしました。
わたしは、美術館や歴史的建造物などにある「音声ガイド」を必ず借ります。
案内をしてもらったほうが、絶対に絶対に、楽しめます。
ただ、人間のガイドさんというのはちょっと苦手で・・・、わたしはマイペースなので、他のかたに合わせて進まなければいけないのが好きではないのです。
写真も、思う存分、好きなだけ時間をかけて撮りたいし、お花もじっくり見て堪能したいので、音声ガイドのほうが気持ちが楽です。
この庭園の音声ガイドは最先端で、まるでスマートフォンのようになっていて、画面に道案内まで出てくて、分岐点に来ると「この先の林の中の階段を上がります」なーんて、詳しく誘導してくれるんです。
すごいですね。 親切です。 だいぶ助かりました。

この庭園は、潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園だったそう。
潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、海辺の庭園で通常用いられていた様式だそうです。
都内では唯一のこの海水の池。東京湾の水位の上下に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調節しているそうです。
園内にいくつかお茶屋があり、そのひとつが休憩所になっていますので、池のほとりで、ほっと一息できます。
広いお花畑にはたくさんのコスモスが、風にさわさわと揺れ、日常から離れた空間をより一層演出してくれていました。

新婚カップルの写真撮影を3組もみました。

ここは、婚姻写真のメッカなのかもしれないですね。
幸福の象徴ともいえる新しいご夫婦たち。 微笑ましいですね。 輝いています。

広い園内は、緑と池と空のコラボレーションがとっても素晴らしいです。
加えて、そのバックには高層ビル群が立ち並ぶ、という景色は、今昔が混ざり合い、間違えて現代にタイムトリップしてきてしまった武士になったかのような気持ちにさせてくれます。
なんて素敵な今昔ジャパネスク。

見上げると、空が突き抜けるように高く、この東京を、わたしたちを包み込んでいます。
こうして、何百年も昔の「わたし」も、日本の空を見上げていたのだろうか。
そのころの「わたし」は、なにを生きがいにしていたのだろう。
どんなことを楽しみにして、生きていたのだろう。
しばらくタイムトリップ、しました。

また、必ず来たい場所です。
ふらり・・・と来てしまった、想像以上に素敵な「江戸」でした。
