2011年09月25日

山寺ヨーガ合宿 その4「アーサナで浄める」



≪2011.9.17〜19 千葉大多喜妙厳寺で行われた合宿のリポートです≫


「どうぞ自由に使ってください。」

と、恐れ多くも有難いお言葉をご住職からいただきました。

本当に、心が広く、懐の深いおかたです。 頭があがりません。

そのお言葉に厚かましくも、どっかりと甘えさせていただき、ご本堂でアーサナをやらせていただきました。

これまでいくつかのお寺さんにご縁があり、ご本堂にご挨拶させていただきますが、毎日欠かさず、きちんとお経をあげられているご本堂は、やっぱり空気が違って感じられます。本当に、「清らか」です。 

とくにこちらの妙厳寺さんは、暖かなやさしいエネルギーを感じると、訪れた何人もの方がおっしゃるそうです。

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「カーーン・・・カーーーーーン」

集合の鐘が鳴り響き、ヨガマットを手に、古い長廊下をミシミシときしませながらご本堂に向かいます。

テレビや雑誌の撮影にもよく使われるこの歴史のある長廊下。 毎日毎日、丁寧にピカピカに雑巾がけがされていて、ひんやりと清潔で、素足にしっとりと、とても心地がよいです。

これまでに、どのくらい大勢の方が、ここを歩いてきたのだろう。

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足を組み、背筋を伸ばして座り、そっと目を閉じます。

ブラーマリー(蜂の羽音の呼吸法)で、細胞がすべて震える心地よさを味わいます。

呼吸法の音が鳴りやみ、身体の中と、心の奥のほうに、シン・・・・とした余韻が残ります。

この余韻が、たまらなく好きです。

ふと・・・・まだ、だれかのブラーマリーの音が聞こえます。

そのかたが終わるまで、目を閉じて待っていよう。

そう思っていたら、この音は、本物の蜂の羽音なのだ、ということに気が付きました。

わたしの頭上、高ーい天井のあたりから、私たちに参加表明をしています。

こんな、何気ない「偶然」に、心を強く打たれます。

「何もかもが偶然ではなく必然・・・と考えると、より素晴らしいことと思えますね。」

参加者のひとりが、合宿終了後、そんなメールをくださいました。

「マクトゥーブ」

随分昔から大好きなパウロ・コエーリョの「アルケミスト」という本の中に出てくる言葉。

「It has written.」

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身体を動かし、それを意識化していく、アーサナ。

自分自身の肉体の反応をみるとともに、心の変化を観察していきます。

瞑想的な時間の流れに身を任せ、時空の隙間に入り込んでしまったかのような錯覚を起こしてしまいそうになります。

開け放たれたご本堂の外にあるたくさんの竹林が、風に揺られて、カタカタ、サワサワ、まるで私たちに話しかけてきているようです。

思い出したように、低空飛行でやってくる清涼な風が、ご本堂を爽やかに吹き抜け、私たちのすべてを洗ってくれます。

これ以上ないほどの、透明感のある貴重な時間でした。

今でも、わたしの身体を吹き抜ける、あの清らかな風を忘れられません。


(続く)

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posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 【合宿】2011山寺ヨーガ合宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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