≪2011.9.17〜19 千葉大多喜妙厳寺で行われた合宿のリポートです≫
さて、前回のリポートでご紹介した「竹箸」でおいしくいただきました、合宿中のお食事は、インドの科学アーユルヴェーダを基とした和食のものでした。
本場のアーユルヴェーダ食は、インドのものですので、スパイスが効いていたり、ちょっと辛かったりするのですが、それをお料理担当のかたが、日本人の口にも合うように和風にしてくださいました。
厨房の担当者のかたは、たったお一人で朝昼晩、20人分のお食事を作ってくださって、本当に頭が下がります。
僧侶の方が木槌で「カンカンカンカーーーーン!!!」と木板を打ちならすと、お食事の時間の合図です。
これ、鳴らすのやってみたかったなぁ〜。
お料理を作るのはすべて厨房担当の方がやってくださったので、わたしたちは、配膳をしていきます。
皆さん、順番にお食事当番になって、配ぜんと後片付けをします。
「共同作業」が、人間同士の心を近づけますね。
お食事のルールとして、「いただきます」と、「ごちそうさま」の感謝の祈りをします。
「みほとけに感謝し ありがたくこのお食事をいただきます いただきます」
「この命を無駄にすることなく 日日の勤めに励みます ごちそうさまでした」
お食事のたびにこのお言葉を声にしていると、なぜか耳に、心に残り、普通にお茶菓子を食べるときさえも、言いたくなってしまいます。
すべて食べ終わると、お茶碗にお茶を入れ、沢庵でお茶碗を洗います。
「洗う」というと、なにか汚いものを綺麗にしている・・・というようなイメージがありますが、そうではなくて、「命の端くれさえも感謝してすべていただく」という意味で行います。
本当に、そのとおりだな、と思いました。
私達の口に入るものは、すべて「地球の生き物」であり、その命をいただいているわけですから、感謝して、残すことなくいただかなければいけませんね。
いただいた命を無駄にすることなく、「生きる」ことに誠実にならなければいけないな、と気づかせていただきました。
そして、もう一つのルールは、サイレントイーティング・・・・声を発せずお食事します。
口に入れたものを味わい、感謝し、口の中の感触や、微妙な味の変化、噛むときの音を楽しみながら、しっかりと命をいただくのです。
食べながらの瞑想とも言えます。
これが、とても新鮮でした。 きちんと食べる、しっかり味わうことで、いま、口から入ったものが、より一層、身体と心の栄養となるのです。
テレビやラジオ、携帯やインターネットがないところで、静かに暮らす幸福感を味わいました。
丁寧に過ごす・・・って、心が喜びます。
(続く)
何か手に馴染んでしまって・・・
お食事の時の無言
噛む音が未だ耳に残ってます。
合宿ご参加、お疲れさまでした!
主催者のわたしが言うのもおかしいですが、本当に、楽しくて充実していました。
丁寧に時を過ごす・・・って
心に気持ちがいいですよね。
日常でも、続けていけれたらいいな、と思う習慣です。
インドでは、毎日、毎食、行うんですよ。