先週の山梨DAYSは、たくさんの「ほんわか」をいただきました。
山梨での滞在中は、ありがたいことに、嵐のように忙しい日々なので、まるで、アクセル全開でディズニーランドの人混みを激走しているような、緊張感と体のこわばりを、いつも感じてしまいます。
そんな、めまぐるしいわたしに、神様が「ほんわか」をくださって、ブレーキをかけ、心を「徐行」させてくださいました。
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仕事の合間、少しだけでも勉強できるかも・・・と放送大学学習センターに行きました。
とっても急いでいましたので、鼻息も荒く、息巻いて、ガチャガチャと、講義ビデオを再生しました。
時計をチラチラ見ながら、ビデオが再生されて、オープニングの音楽がなる間も、お仕事のことで頭がいっぱいでした。
画面に担当講師のかた出てくると・・・・・それはそれは、おっと〜〜りした女性の方で、二倍速で再生してちょうどいいくらいの、の〜んびりした口調で講義されています。
お顔も、まるでおかめさんみたいに柔和で、お人柄がとてもよく出てらっしゃいました。
一目見ただけで、「ああ・・・ほっとするなぁ」、ジェットコースターに乗っているかのように強張っていた心が、じんわり、ほぐれていくのがわかりました。
ビデオの彼女の優しげな表情を見ながら、心地の良い声を聞きながらお勉強中、ず〜っと、私の口元は微笑んでいました。
このかたは、わたしを一瞬にして幸せにしてくださったな〜。
わたしも、人に幸福感を与えられる、こういう女性になりたいな。
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ブブン、と原付で移動中。
ん・・・・?
稲刈りを終えた田んぼに、たくさんの人の影・・・・・?
キキキィーー!とブレーキをかけ、思わず原付を路肩に止めて、近寄ってまじまじと観察しました。
稲によりかかっているのは、人物大のアンパンマンのキャラクターたち。
いくつかの幼稚園の幼児たちが作ったようです。
わぁ! なんて、微笑ましい。 なんて、ナイスアイデア! いいねぇ〜、こういうの!
作ってる子供たちも、農家のかたたちも、これを見た通行人たちも、み〜んな幸せな気分になれちゃう!
頭にかぶるヘルメットの中で、ニコニコが、止まらなくなって、鼻歌歌いながら運転しちゃいました。
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山梨は、本当に人間があたたかいです。
なんでもない、市役所とか、銀行とか、郵便局とか、図書館とか、そういう事務的な場所の受付してくださる方でさえ、とっても親切でやさしいんです。
普通だったら、事務作業をして、手続きをして、はい、終わり・・・・というふうになりがちな場所だというのに、対応してくださる窓口のかたたちの笑顔や、表情や、きちんと目を見て対応してくださることや、なにげない気配りに、心がほっと和みます。
市役所のかたが「お気をつけてお帰りください。」と、きちんと目を見て、笑顔で言ってくださったときは、なんだか、嬉しくてありがたくて涙がでそうでした。
我が故郷の、温かさを誇りに思いました。
ヒトに対して親切であれ・・・というのは、形だけではなく、心からの想いを添えなければ伝わらないんだな、と感じました。
「忙しい」とは「心を亡くす」と書きますが、改めて、亡くしがちになっていた自分自身に気が付き、気づかせてくださった親切なかたがたに感謝の気持ちがこみあげます。
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田舎道を、ビュンビュン、原付で飛ばして、あちらこちら、仕事に向かいます。
原付は、渋滞もすり抜けられるし、小回りが利くので、急いで移動するのにとっても便利です。
渋滞、信号、対向車を避けて選ぶ、田んぼ道を通ると、植物たちが生き生きとしていて、わたしにブレーキをかけさせます。
まるで、「もいでください」と言わんばかりに重たく垂れ下がる、季節の果物、柿。
うう〜〜ん! もいじゃいたい!(でも、やりません(笑)!)
風に揺れるコスモスが、さらさらと、ゆらゆらと波打っていて、優雅で、穏やか過ぎて、見事にわたしをノックアウトします。
ああ、平和だ。 生きてるって、素晴らしいなぁ〜。
わたしは生かされているなぁ。 自然の営みは、奇跡だ。
しばし、コスモスから離れられなくなり、この偉大な地球のヒーリングエナジーに浸ります。
素晴らしい自然のエネルギーで、心がどんどん、とろけていきます。
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毎日、朝日が出る前からバタバタと慌ただしく、お仕事に出かける前から、自宅にて仕事に係る雑務やらお勉強やらしています。
お茶でも飲もうと、まだ寝ている家族を起こさないように、そぉ〜っと台所にいくと、「牛乳プリン」とラベルが貼ってある、牛乳ポットの形をした陶器が3つ置いてありました。
中身はカラです。ちゃんと、洗って、チョコン、と置いてあります。
あ・・・・そういえば、先週、母が「おいしいプリンがあるよ」と言っていたような・・・。
せっかく毎週実家に戻っているというのに、家にいてもパソコンか、机にかじりついて、「やることがいっぱいあるから」ときちんと会話をすることもほとんどないわたしを、見捨てず、諦めず、いつも見守っていてくれる、母。
時に、エネルギーの電池が切れてしまい、玄関や居間でぐったりと倒れているわたしを、起こさず、そっと毛布をかけてくれる、母。
時間が合わず、家族と一緒に食事をすることもほとんどないので、わたしは食べないだろうとわかっているというのに、いつでも、アイスとか、プリンとか、ゼリーとか、甘いスイーツを、私の分まで買ってきてくれています。
毎週、なにか買っておいてくれるのですが、毎週、食べる余裕がなく、そのまま東京に戻ってしまいます。
それでも、見捨てず、毎週、甘いスイーツを買っておいてくれます。
もしや・・・と冷蔵庫を開けると、やっぱり今週も・・・・。
おいしそうな「ぜんざい」が買ってありました。 3つ。 母、父、そして、わたしのぶん。
忙しいわたしに、少しでも休息を・・・という思いやりが伝わってきます。
いただかずに、慌ただしく東京に戻ってしまうことが多いのですが、何度でも諦めず、無償に注いでくださる母の愛に、胸が熱くなります。
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他人から、子供たちから、自然から、母から
たくさんの「ほんわか」をいただき、心があったかくなった、先週の山梨DAYS。
こんなちっぽけなわたしに、お返しできることはなんだろう。
わたしも、たくさんのかたに「ほんわか」を与えられるひとに、なろうと思いました。
合掌
コメントありがとうございます!
「ほんわか」してくださって、よかった。
そうなんです。
風と一体になって、ビュンビュン、走ってるんです。夏は気持ちがいいですよー。
クラスにも、イベントにも、また、ぜひ、お越しくださいませ。お待ちしております〜★