【 2009年12月28〜31日の旅レポート 】
内宮の敷地にある別宮さんへも、もちろん訪れました。
荒祭宮へと続く階段には「踏まぬの石」というものがありました。

石造りの階段のうえに、ひとつだけ見るからに不規則な石がポンと置かれています。
空から降ってきたといわれている石。
踏まないように通るそうです。
わたしが、偶然それを見つけたときは早朝でした。
それまで、何度か通っていた階段でしたが、まったく気がつきませんでした。
その日の早朝は、全然、意識していなかったのですが、ふと足元を見ると・・・・
神主さんがお水をかけたのでしょう、その石だけが濡れて、色が変わっていました。
あえて探したわけではなかったのですが、噂に聞いていた「踏まぬの石」をみつけてしまいました。
なんだか、ラッキーな気分。
ほくほくな気持ちで楽しくなってしまい、皆さんのために写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。(笑)
もう一つの別宮さん、風日祈宮へと続く橋。

わたし、なぜか、この橋が大好きです。
見ているだけで、そして、そこに身を置くだけで落ち着きます。

橋の上で、五十鈴川を見下ろし、ひんやりした柔らかい風を受けます。
心地よくて、うっとりと眼を細めます。
はぁ〜、と知らずに、安堵のため息が漏れます。
耳を澄ますと、五十鈴川のせせらぎがやさしく聞こえてきて、
集中すればするほど、その音が広がっていくのがわかります。

瀬音が「いすす、いすす・・・」と聞こえるのが、この五十鈴川の名前の由来だといいます。
風情がありますね。
しばらく、この橋の上で川の声を聞くことにしました。