2009年10月28日

記憶に残る味


母との会話にて。

「おいしいラーメン食べたいなぁ。最近、んまいっ!ってうなるラーメン食べてないなぁ〜。」

わたしは、あまりラーメンが好きではないので、話に入り込めず、母はひとりでしゃべり続けました。

*********

「昔、まだ20歳くらいの頃、家の近所においしいラーメン屋があったんだよ。

そこは、安いし、ボロイし、ただの普通のラーメン屋だったんだけどね、もう、すっごいおいしかったんだよ。

昔、それほど裕福じゃなかった時期、家族で外食・・・っていうとそこにいったんだ。

外食なんてめったにしなかったから、嬉しくてねー。

そこのラーメン、なんてことない普通のラーメンなんだけど、おいしかったなぁ〜。

あそこは、人生の中で一番うまかったわー。

ああいう、んまいラーメンがどこかにないかなぁ〜。」

*********

きっと、母がまたその思い出の店に行き、もしも、あの時とおんなじラーメンを食べたとしても

きっと、その頃感じたように、おいしくはないのでしょう。



食事って、その時の気持ちも一緒にいただいていると思うんです。

母は、当時の「嬉しい気持ち」がスパイスとなって、ただの普通のラーメンが、とんでもなくおいしく感じて、

そして、その記憶が年をとることで、どんどん心の中で塗り替えられていって、もっともっと、良い記憶として残ってきるんでしょうね。



お食事の時の会話や、気持ちって、すごく大事だと思うんです。

口から入ってくる、目に見える食物は体を作ります。

そして、そのとき一緒に食べている、目に見えないもの、気持ちや、雰囲気は、心を作ると思います。

お食事をいただくときは、楽しく、前向きな気持ちでいただきたいですね☆


静か
posted by ユキ ラクシュミナラヤニ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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