ドイツに到着して1週間が経った。
ドイツの冬はほとんど太陽が出ない、たいてい、曇っているか雪が降っている。
今日は日曜日。
久しぶりに、朝日が出てくるのが見えた。
10時ころにはもう曇ってしまったから、一瞬の太陽の恵みだ。
日本の冬はたいてい晴れて空気が澄んで、空も山も美しいから、日本という国が「日ノ本・ひのもと」と呼ばれる意味がよくわかる。
いつもあると感謝を忘れてしまうけれど、ひとたび、そこから離れてみると、ありがたみがよくわかるよなぁ。
今日の朝の瞑想は、朝日を浴びながら。
身体だけではない、もっともっと、深い部分が温まっていく。そして、静けさとつながる。
太陽は、本当に偉大なヒーラーだよなぁ、とつくづく納得する。
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日本を出発する前、本当にものすごいいろんな出来事が起こった。
正確に言うと、2017年の年末から、
生まれた国である日本 = 魂的にご縁がとても強い国・・・・・との
スピリチュアル的な契約を一時離れる = 公的に住民ではなくなる・・・・
ための準備としての「学び」が始まっていたと思う。
いや、もっと正確に言うと、2016年の夏に、ドイツに住むことを考え始めてから、この一連の「学びのプロセス」は始まっていたのだな、と思う。
いやはや、これは、
日本の住民を卒業する = 次のステージにあがる = 一度古い自分が死ぬ・・・・・・、
ための大変おおがかりな準備だったよなぁ、としみじみと振り返る。
人生をかけて長い年月かけて学んできた様々な「日本」に対する葛藤や学びを、総まとめして統合した機会だったような気がする。
両親のこと、兄弟のこと、親しくしている友人のこと、子供のころからの感情、インナーチャイルド、お別れしたご縁のあった男性たち、続いていくであろう友人たちとのご縁、愛着のあるおうちのこと、残していくもののこと、寂しい気持ち、感謝の気持ち、受け取った愛、受け取り切れなかった愛、勘違いしてしまった愛、与えたかった愛、誤解したこと、誤解が解けたこと・・・・。
そして、
ドイツに到着するときの過程と、到着してからのゴタゴタ・・・・・ものすごい、大変だった。
さすが、わたしの魂(気合入ってるからね、私の魂は)が次のステージの場所として選んだ国だわ、最初からビッグチャレンジだった。
たくさんのプロセスと共に、きちんと存在している「歓迎」と「愛」もしっかりと受け取った。
すべての流れとご縁に、感謝、感謝、感謝しか、ないよなぁ。
長い長いものすごい「テスト」だった気がする。
おっしゃ!覚えておくために、片っ端から全部書いてみるか!・・・・・と、さっきラップトップに向き合って書き始めたけれど・・・・
どうしても、指が進まない。
おかしいなぁ、ここに至るまでのた〜〜〜〜くさんの貴重な経験の数々・・・、書きたいのにどうしても、気が進まない。
これは・・・・・・
起こった出来事や、ハプニングや、トラブルや(トラブルだらけだった実際)、誰かから受けた態度や、それで傷ついた自分や、自分が発した言葉や、相手から受けた言葉や、
そういった「実際の現象・行動」は、あまり大きな意味がないな、と感じるのだ。
だから、指が進まないのだな。
わたしの身体は、本当に、マインドでは届かないところをきちんと教えてくれる。
そのハプニングやトラブルに対する、細々した詳細の出来事を説明したり、それを、事細かに書き記しておいても、仕方がないことだな、と感じた。
もっと、大切なことがあるんだよな、と感じた。
起こった出来事や、受け取った他人からの言動から、その自分の感情と心の揺れを「咀嚼」して、それを見つめていくことのほうが、よっぽど前向きだよな、と思ったし、今後の未来に残していきたいのは、それだよな、と思う。
余談だけれど・・・
基本的にわたしは昔から、文句や陰口が好きではないし、陰で噂するくらいなら本人に直接自分の気持ちをハッキリと伝えて、相手をもっと理解しようとするタイプだ。(日本ではとても生きにくいし、誤解されるし、怖がられる。でも、こっちのほうが本当の意味で親切だし愛なのだと、私は信じてる)
だから、あれこれ、ぼやかずに、ただ行動する。だな、わたしの生きやすい生き方は。
そりゃ、生きていればいろいろあるさ、みんな、それぞれの悩みや葛藤を抱えて、そこから学びながら生きているんだ。
わたしがしたい「シェアリング」は、感じ取った人生の学びや、私自身の「プロセス」の「エッセンス」をシェアすることだと思った。
わたしの学びは私だけの形であって、ほかの人の人生にはあてはまらないから、だから、「エッセンス」のみをシェアする。
すると、ほかの人も、自分自身の気づきにつながって、魂が輝き、人生が豊かになっていく。
それは、私の喜びだなぁ。
日本の旧暦でいう「新年」の日に、ドイツでの新しい生活がスタートしました。
1週間たった、今日までで、一区切りな感じ。
ほっと、一息。
日本を出発の日、成田空港で書いたつぶやきを下記に貼り付けておこうかな。
これは、近況報告。
でも、とても美しい、学びの跡のバイブレーションが感じられる。
愛すべきわたしの、尊い一瞬の切り抜きに、祝福を。
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(成田空港にてつぶやき)
凍る湖、思わず停車。静けさが好きだ。美しい。
好きな人に偶然ばったり会った。繋がり。
水道管が破裂。修理。元栓を止めた。雪かき。
愛車Forest Elf(森の精霊)とお別れした。四国や関西、名古屋など、どこにでも連れてってくれた私の愛する軽自動車。アリガトウ。
携帯電話を解約。ポケットwifiを解約。銀行口座を一つ解約。転出届、原付き廃車、印鑑証明解除・・・拘束がどんどん軽くなっていく。
フライトに預ける荷物が60kgを超えた。すぐに使わない夏服は船便で送った。2箱20kg。
生徒さん、クライアントさんから愛の言葉をたくさんいただいた。愛されていたことに、胸がいっぱい。ジーンジーンジーン。
甲府を発つ直前に武田神社にご挨拶。子供の頃の初詣を思い出して胸が熱くなる。お父さん、お兄ちゃん、おじいちゃん。小さな私。温かいあんまんと肉まん。
大切な人が出発を見送ってくれた。誤解が解けた。人間は成長する。愛をアリガトウ。
いつも利用する成田空港近くの温泉ホテルで、飛行機の音を聞きながら露天風呂。あいらぶ温泉。
実の父とのこと。自分の記憶とトラウマは、マヤカシだったことがわかった。真実は実はとてもシンプルであり、そしてそれぞれの伝えられない一方通行の想いが、それを複雑にもつれさせていた。よくわかった。お互い愛の表現が下手くそすぎた。
フライトが遅延。乗り継ぎができず到着が一日伸びる模様。やり場のない怒りが沸いてくる。これは私の日本での古い感情だと気づく。どうしようもない「不公平」に対する古い怒り。抱きしめる、愛とともにこの古いパターンからも去る決意をする。
早速ドイツでのお仕事依頼が入った。これからやりたいことのビジョンがどんどん明確になっていく。
母とのハグ。玄関で。
最後の最後で泣いた。ハグ。愛。感謝。心配。涙。
お世話になったあの人にも、あの人にも、あの人にも、伝えたい言葉がたくさんあるけれど、シャイな私は言葉がかけられない。ただ祈るのみ。愛を送る。
また夏に帰ってくる流れになっているけれど、今回の出発はものすごい特別。移住。
ヨーロッパの友人たちから久しぶりにメッセージがいくつも。偶然だけど、いい流れだ。
賃貸のお家はそのまま残していくので、またすぐに帰ってくるよ。日本。マイホームタウン山梨。
もうすぐ搭乗。
感謝とか、愛とか、思い出とか、寂しさとか、ちょこっと疑いとか、失うこと得るものとか、いろんな想いが押し寄せて、困った、涙が止まらないな。
海の向こうで待っていてくれる人たちがいる。
もうすぐ飛びます。
新しい人生へ。