「支配」と「契約」について。
「支配」とは・・・、こちらの否応なしに、コントロールされ、ある「型」に従わざるを得ない状況のこと。
「契約」とは・・・、双方の同意の上・納得の上で、お互いの利益関係の中で、ある「型」に沿うこと。
といった感じでしょうか。
ひとつの同じ物事も、見方を変えるだけで「支配されている」とも、「同意のもとで行っている」とも、とれると思います。
世界は、自分の中の受け取りよう・見方で変わるのです。
例えば・・・・
仕事で納得がいかない規則などがあって、どうしても腑に落ちないのだけれど従わなければいけないとか、
または、
やらなければいけない状況なのだけれど、本音を言えば、不本意だ・やりたくない・でもやらなくては・・・とか、
そんなときに、「支配されている」と感じる。
すると、とてもストレスを感じるし、閉塞感や、拘束感を感じる。
どうして、納得いかないことを強いられなければならないのか・・・・。
なぜ、こんな無意味な規則に、従わなければいけないのか・・・。
それを、「支配」という目線でみると、本当に窮屈で、不満ばかりが募っていくのだけれど、
こう考えてみるとどうだろう。
この規則に従うということの引き換えに、わたしは報酬をもらうことができる。
報酬をもらえると、わたしは快適な暮らしができ、趣味を楽しむことができる。
もしも、この規則に従わないという選択をすると、各種支払いもできなくなり、食べることも住むことも難しくなり、快適だと感じている生活から遠ざかってしまう。
だから、わたしは、この規則に従うことで、報酬をもらって、快適に暮らすことを選択する。
そう、それは、その規則に従うことを「選択」したということ。
その見方で見れば、それは、「契約」となります。
契約は、双方にとって利益があり、同意の上で、「型」を認めるということでしょう。
無理やり、強引に、強いられているわけではないので、「支配」にはならない。
そう考えると、いま「ストレス」と感じている窮屈な状態を、「契約」という、違った目線で捉えることができます。
そして、さらに掘り下げていくと・・・・・
「支配」と感じていた窮屈なあれこれは、実は、いつでも自分の意思で辞めることができるはず。
でも、なかなかそこから去ることができないのは、あなたの「恐れ」・・・・・将来への不安、生活が変化することへの心配など・・・・からであって、
窮屈な状態から解放されないのは、本当の意味では、その対象のせいではないのですね。
例えば、会社だったら、いつだって、辞めようと思えば辞めれるわけで、それがなかなかできないのは、「これからの生活のどうしよう」という不安からが多いわけですよね。
そこに勤務していることで、快適に生活ができるわけですから、それは「契約」なのですね。
その契約から外れること=快適な生活 を失うことが、恐いわけですね。
そして、その恐れから、そこを去ることができないのだとしたら、それは、会社が支配しているせいではないですね。
会社は、あなたを羽交い絞めにして、無理やり、強制的に、デスクにロープで縛りつけているわけではないですから。
あなたが「支配されている」と感じているのは「会社」ではなくて、「自分自身の恐れ」なのですね。
でもそれを認めるのは難しいから、対象を「会社」に置き換えている。
会社のせいにしているけれど、それは、自分自身の恐れが操作していることですね。
だから、会社に「支配されている」のではなく、実際には自分自身の「恐れ」に支配されているわけで、
会社はというと、双方同意の上で、お互いの利益のために結んでいる「契約」なのですね。
と考えると、同じ状況でも、きっと、冷静にいろいろと考えられるのではないでしょうか。
または、違う例をあげるとすると・・・・
結婚生活なんかもそうかもしれないですね。
これは、もっと複雑に絡み合っているから、ここでざっくりした例としてあげるのは難しいですが・・・・。
みなさんそれぞれが、考えていただきましょう。
こんなふうに、いろんなところに「支配」と「契約」があるなぁ、と自分自身の経験の中から感じています。
ごく最近、ひとつ、ものすごい大きな「支配」と感じて、すごく嫌な気分で、ずっと引っかかっていたものが、
実は自分の「恐れ」が原因で、ただ、その恐れを認めないようにして、他の対象のせいにしていただけだった・・・・、ということに大きく、激しく、突然! 気がついて、
これまでの自分がしていた間違った妄想に大ショックを受けたとともに、ものすっごいホッ・・・として、心が軽くなった経験がありました。
これに気づいたら、本当に、空を飛べそうなほど、軽やか〜になりましたよ。
気づいてよかった、と心から思いました。
でも、この「気づく」ということが、成長にとって重要な経験とエネルギーだと思うので、
そうだとしたら、「間違った経験」も、成長にとって、必要なのですね。
間違わないと、その間違いに「気づく」という経験が、できないですからね。
だから、自分を過度に責めない、攻めない。
気づいた自分を、ありったけ褒めてあげて、そして、解放してあげる。
とにもかくにも、
自分の内側に意識を向けないと、気づけないのです。
そして、気づけないと、ずっと、その悪いループ(にすら気づかないし)から、出られない。
人生の彩りは、すべて、自分の中から起こっているからね。
「支配」と「契約」・・・・
大なり、小なり、まだまだ、ありそう・・・・!
どんどん、自分をみつめて、もっともっと、軽やかになっていこうと思います。
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